

横浜流星“蔦重”も加わった「忘八アベンジャーズ」、渋いかっこよさに視聴者沸く<べらぼう>

横浜流星が主演を務める大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)。6月22日に放送された第24回「げにつれなきは日本橋」では、蔦重(横浜)のために動く吉原の親父たちの姿について、視聴者から「忘八アベンジャーズ」と話題になった。(以下、ネタバレを含みます)
数々の浮世絵師らを世に送り出した“江戸のメディア王”の波乱の生涯を描く
森下佳子が脚本を務める本作は、18世紀半ば、町民文化が花開き大都市へと発展した江戸を舞台に、“江戸のメディア王”にまで成り上がった“蔦重”こと蔦屋重三郎の波乱万丈の生涯を描く痛快エンターテイメントドラマ。
蔦重はその人生の中で喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴を見い出し、また日本史上最大の謎の一つといわれる“東洲斎写楽”を世に送り出すことになる。
幕府“新時代”を目指す権力者・田沼意次役で渡辺謙、美人画が大評判となる喜多川歌麿役で染谷将太らが出演。語りを綾瀬はるかが務める。
蔦重の日本橋進出のため、策を練る吉原の親父たち
蔦重の夢となった店の日本橋進出。前回、そのことを養父の駿河屋(高橋克実)ら吉原の親父たちに訴える見応えのあるシーンが繰り広げられた。そして、第24回では、蔦重の熱い思いに親父たちが応える様子が描かれることに。
日本橋の通油町にある本屋・丸屋が売りに出され、そこを買い取れないかと考える蔦重たち。しかし、丸屋の向かいに店を構え、売却を手伝う鶴屋(風間俊介)は吉原者である蔦重を嫌い、丸屋の女将・てい(橋本愛)もまた吉原を憎んでいた。ていが憎む理由は、蔦重が出版した往来物の存在と、元婿が吉原の花魁に入れあげて店の金をつぎこんだことで、店が傾いてしまったからだ。
これまでもたびたび差し込まれた、吉原者は江戸時代の身分制度である「士農工商」に含まれない「四民の外」という差別の対象となっていること。そこから生まれてしまった、市中に吉原者が家屋敷を買うことはできないというお達し。蔦重はそれを乗り越えなければならず、吉原の親父たちも策を練った。
見た目のかっこよさだけでない蔦重への愛情も感じる「忘八アベンジャーズ」
最初の策はあっさりと鶴屋とていに見抜かれてしまった。鶴屋は、油通町の他の店主たちにも吉原者がくれば「町の格が下がる」という意識を植え付ける。
そんな中、蔦重と共に再び策を練る吉原の親父たち。「お前さんが色仕掛けすりゃ、いいんじゃねえの」という案が出るも、蔦重は「みかけ倒し」だとすぐに見切る。蔦重のことをよく知っているからこそのやり取りがほほ笑ましい。
そして思いついたのが、親父たちがつてをたどって、丸屋の借金の証文を買い集めること。その証文を持って、丸屋へと乗り込むことに。
すると、通油町へ通じる橋に、「吉原者出入り無用」との立札が立てられていた。居合わせた者から「あれ、吉原もんだろ」という声が漏れる。すると、蔦重がすっと前にでて立札を外した。
さながら“一休さん”のとんち話に出てくる「このはしわたるべからず」の立札のようでもあり、駿河屋、扇屋(山路和弘)、松葉屋(正名僕蔵)、大文字屋(伊藤淳史)、若木屋(本宮泰風)、りつ(安達祐実)、丁子屋(島英臣)という吉原の親父たちと蔦重が、橋の真ん中を堂々と歩いて渡ったのは、かっこよかった。
視聴者の間では、親父たちはいつからか「忘八アベンジャーズ」とも呼ばれており、今回もこのシーンは大反響だった。“アベンジャーズ”はアメリカ映画のスーパーヒーローたちの呼び名。そして“忘八”とは、仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌という八つの徳を忘れた者という意味で、江戸時代は吉原の女郎屋の主人らのことを指していた。
SNSには「忘八アベンジャーズ、絵力強い」「迫力ある」などの声と共に、「蔦重への愛を感じる」との感想もあった。
吉原への思いを抱えて蔦重が日本橋進出へ
女郎たちに過酷な働きをさせるという点では、忘八。だが、本作を通すと“情”が垣間見える。例えば第9回。女郎屋の女将・いね(水野美紀)が足抜けしようとした女郎をせっかんし、蔦重を思う瀬川(小芝風花)にも厳しくする場面があったが、瀬川に名跡を継ぐということが他の女郎にどんな影響をもたらすのかを静かに説く姿に、SNSでは「情がある」の声も上がっていた。
親父たちの蔦重への接し方もそうだし、差別される吉原への思いだってある。「忘八アベンジャーズ」は見た目だけでなく、そんな親父たちのかっこよさへの称賛も含まれている。そして第23回で「俺ゃ忘八でさ」と言った蔦重が忘八アベンジャーズに加わったのも熱い。
第11回で、差別について「ひんむきゃ、みんな、人なんて同じ」と鋭い言葉を放っていたりつ。第23回では、扇屋たちが客の葬儀に断りを入れて参列するも、また「吉原者」とさげすまれることになったが、その後に丁子屋が憤りながら「俺ゃ、時々言ってやりたくならぁね。このままじゃ食えなくて死ぬしかねえ子を兎にも角にも食わせてんのは誰なんだってよ!」と言っていた。
蔦重が本屋として飛躍する根底には吉原への思いがある。蔦重の物語の中に広がる吉原の人間ドラマも考えさせられることが多々あり、見応えたっぷりだ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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