

“エミー賞”常連「一流シェフのファミリーレストラン」が放つ魅力とは? ファンの心と胃袋をつかんで離さない人間ドラマ

新作が登場するたびにエミー賞をはじめ、アメリカの賞レースを席巻してきたドラマ「一流シェフのファミリーレストラン」(原題:The Bear)のシーズン4が、6月26日に全10話一挙配信。同作はジェレミー・アレン・ホワイトが主演を務める、個性豊かな料理人たちの人間模様やレストランの成長を描いたヒューマンドラマ。最新作の配信を機に、あらためて本作の魅力をひもとく。(以下、シーズン3までのネタバレを含みます)
物語の始まりはシカゴの小さなサンドイッチ店
最新シーズンでは大きく成長したレストラン「ザ・ベアー」を基軸としたストーリーが展開されるが、この物語はアメリカ・ニューヨークで一流シェフとして働いていた主人公・カーミー(ジェレミー)が、シカゴにある亡き兄が遺した借金だらけの小さなサンドイッチ店を再生すべく奮闘するところから始まった。
シーズン1では、サンドイッチ店がリニューアルする前の出来事を描いており、厨房を舞台にこの店で働く癖の強い料理人たちがぶつかり合いながら、カーミーとの関係性に試行錯誤する姿が描かれた。全ての物語が厨房を中心に動いたシーズン1は、料理人たちがパニック状態になりながらも無我夢中で料理をする臨場感あふれるシーンや、キャラクターたちが見せる迫真の“口論”も印象的だった。
中毒性の高い会話劇とキャストの演技力が評価され、「第75回プライムタイム・エミー賞」でコメディ・シリーズ部門の作品賞、主演男優賞、監督賞、脚本賞などを受賞し、その年最多となる10冠に輝いた。
2023年に配信されたシーズン2では、シーズン1のラストで兄がカーミーのために遺していた現金がトマト缶の中から発掘され、カーミーはその資金を手に一念発起してサンドイッチ店のリニューアルを決意。シーズン1では全てのエピソードがレストラン内でほぼ描かれていた一方で、シーズン2ではレストラン外でのシーンも多く登場し、カーミーをはじめ各キャラクターの背景や彼らと絆が深まっていく様子が色濃く映し出された。
ぶつかり合いながらもリニューアルオープンに向けて一心不乱に準備に取り組む中で、それぞれが抱える悩みと向き合いもがく姿には思わず感情移入させられた。前シーズンに続き、シーズン2も「第76回プライムタイム・エミー賞」のコメディ・シリーズ部門で主要4部門を含め前年を上回る11部門を受賞するなど、まさに総なめにし、世界中の視聴者の心と胃袋をつかんだ。
リニューアルオープン後も次々と試練が立ちはだかる
2024年に配信されたシーズン3ではプレオープンを経て、リニューアルオープンした「ザ・ベアー」での奮闘ぶりが描かれた。カーミーは一流レストランを目指し、ミシュランの星を獲得するため自分勝手な行動に出てしまう。レストランを立て直すためにここまで共に切磋琢磨してきたシドニー(アイオウ・エディバリー)やリッチー(エボン・モス=バクラック)も行き過ぎた彼の姿勢に戸惑い、せっかく築き上げてきた関係性にもヒビが入る。
さらに一流のレストランを目指す料理人として、一切の妥協を許さないカーミーの前には店の経営という現実的な問題が立ちはだかることに。
またシーズン3では、それぞれが過去やトラウマと向き合い、今後の自分の人生をどうやって生きていきたいのかをあらためて見つめ直す姿も。シーズン1、2ともに見応えのある内容なことは間違いないが、シーズン3ではこれまで以上に彼らの人生にフォーカスが当たることが多く、物語を通じて彼らの成長をより感じ取ることができる。一筋縄ではいかない“料理人”たちだからではなく、誰の人生もまた一筋縄ではいかないものだと気付かされ、自分自身と見つめ合うきっかけにもなる。
最新シーズンでは、「ザ・ベアー」をリニューアルオープンしたのもつかの間、資金繰りが悪化の一途をたどり、閉店へのカウントダウンが始まる。また、レストランを訪れた評論家からは酷評を受けるなど、カーミーたちの前に次々と新たな試練が立ちはだかる。
思い通りにいかず、メンバーたちは困惑する日々を過ごす中で、カーミーは長年距離をおいていた母親のドナ(ジェイミー・リー・カーティス)からの思いがけないアドバイスを受け、再び仲間たちと一緒に前進していく、というストーリーとなる。最新作でも人生のほろ苦さと温かさが、一皿ずつ丁寧に盛りつけられていくはずだ。
「一流シェフのファミリーレストラン」はディズニープラスのスターで独占配信中。
◆文=suzuki
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