毎朝20分の恋物語…同乗する客達が高校生2人の恋を全力応援する漫画に「平和過ぎて好き」の声【漫画】

コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、別冊少年チャンピオンで連載中の、増田英二さんが描く『今朝も揺られてます』より第2話をピックアップ。

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作品公式X(旧Twitter)が5月21日に本作を投稿したところ、7,000件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、増田英二さんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。

通学電車の小さいな恋を見守る乗客たち

舞台は午前6時58分発、舞原行の電車内。毎朝同じ車両に乗る見慣れたいつもの乗客たちは、ある1組の高校生男女の恋を見守っている。

前日に続きその日も隣の席に座った高校生二人。彼らはお互いに片思いである“両片思い”であるが、それは周りの乗客しか知らない。

同じゲームが好きで前日に勇気を出して話しかけたものの、その日もなかなか話しかけられない男子高生。すると、女子高生は読書を始める。指と本の間にメモのようなものが見え、男子高生がよく見てみるとそこには「私も、好きだよ。」の文字が。

しかしそれは、今話題の恋愛小説のタイトルとデザインであることに気づくのだった…。

作品を読んだ読者からは、「それぞれの年齢や立場からの視点がいい」「乗客側が面白すぎてキュンにならん！笑」など、反響の声が多く寄せられている。

作者・増田英二さん「作中の誰かが読んでくれたその人にとっての代弁者になってくれたら嬉しい」

――『今朝も揺られてます』は、どのようにして生まれた作品ですか？きっかけや理由などをお教えください。

元々は別の企画を進めていたのですがうまくいかず、担当さんから身近で狭い範囲の物語はどうかとご提案いただいたのがきっかけだったと思います。

その時に以前描こうとしたけど形に出来なかった電車のボックス席の男女の物語を思い出しそれを進めてみようと思いました。

ただその段階では主人公の彦一とヒロインのなゆしかおらず、なにせ二人とも会話しないので当然うまく回らず、それ故に御蔵入りしたネタでした。

その問題をクリアすべく思いついたのが周囲の乗客の存在です。

恋愛リアリティーショーのスタジオだったりSNSや動画サイトのコメントだったり、みんなであれこれ言いながら楽しむ感覚を落とし込められたらいいなと考え、この作品の方向性が決まりました。

――今作を描くうえで、特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。

出来る限り「わかる！」「そうそう！」と共感してもらえるようにしたいです。

主人公の彦一であったりヒロインのなゆであったり、部長であったりOLであったり大学生であったり、作中の誰かが読んでくれたその人にとっての代弁者になってくれたら嬉しいです。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

3話の寝ていて乗り過ごしそうになっている彦一になゆが声をかけるシーンです。

普段声をかける度胸はありませんがこういう時は声をかけられる、そういう子なんだなと。

主人公の彦一もそういう子なのでこの二人は似た者同士なんだなと実感出来たシーンです。

あと特定のシーンというわけではありませんが色んなおじさんが出てくることですね。

こんな色んなおじさんが出てくるラブコメあまり無いんじゃないかな(笑)

おじさんに限らず色んな乗客を描けることが楽しいです。

――X(旧Twitter)の投稿には、多くの“いいね”やコメントが寄せられていました。今回の反響について感想をお聞かせください。

やっぱり嬉しいですよね。いいね数やコメントが気になってその日は仕事に身が入りませんでした(笑)

びっくりしましたし現実感もありませんでしたがコメントを見て実感出来たかと思います。

部長人気ですね！ラブコメを描く上でキュンだけでなくコメディも大切に思っているので笑っていただけた事が特に嬉しく感じました。

――増田英二さんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。

今作は今までで一番色んな方が作品を広めようと動いてくださっていることを実感しています。

もちろん過去の作品も同じように動いてくださっていたのだと思います。

これは言い訳なのですが、過去に週刊連載をしていた頃は目の前のことにただただ精一杯でそこを感じ取れるだけの余裕が無かったといいますか…

なので具体的な目標ではありませんが自分に出来ることを全うしたいです。

この作品の良さを最大限引き出して、読んでくださった方に読んでよかった、応援してくださった方に応援してよかったと思ってもらえる作品になるように頑張れたら最高ですね。

――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。

「今朝も揺られてます」を応援してくださっている皆様、本当にいつもありがとうございます！

「今朝も揺られてます」が気になってる方、興味を持ってくださりありがとうございます！

目を離すとすぐ距離を詰めて付き合いそうになるというか、その反面そっとしておくといつまでも進展しなさそうな、作者でも今後どうなるかわからない焦れったい二人ですが乗客たちと一緒に一喜一憂しながら今後とも応援いただけますと嬉しいです。

この度はインタビューを最後まで目を通していただきありがとうございました！