

<PJ ~航空救難団~ 最終回>65期生5名が無事卒業 救難員になった神尾楓珠“沢井”は小牧基地で内野聖陽“宇佐美”と共に働く

内野聖陽主演、航空自衛隊全面協力のドラマ「PJ ~航空救難団~」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系/TELASA、Tverにて配信)。最終回となった6月19日放送の第9話で、“65期”の訓練生5名が無事に卒業。修了式のシーンではこれまでの思い出シーンが流れ、最後まで視聴者の胸を熱くさせて涙を誘った。(以下、ネタバレ含みます)
「人命救助最後の砦」のPJを目指す学生たちと教官の群像劇
「PJ」とは、“パラレスキュージャンパー”の略。海上保安庁や山岳救助隊などでは救助不可能と判断された場合に出動する「人命救助最後の砦」とも言われる航空自衛隊の究極の救難団だ。
本作は、航空自衛隊小牧基地を舞台にした救難教育隊の主任教官・宇佐美誠司と救難員を目指す学生たちのヒューマンストーリー。加えて、PJの過酷な任務の様子をリアルかつ壮大なスケールで描いている。
堂々とした姿でパラシュート降下
厳しい訓練も遂に最終段階。落下傘降下訓練で、訓練生たちは別の道を歩むことにした藤木(石井杏奈)や長谷部(渡辺碧斗)の思いや、先日殉職した仁科(濱田岳)を含む教官たちへの気持ちなど、全てを背負ってヘリコプターから降下した。
宇佐美は、降りてくる5つのパラシュートを見つめながら、訓練生それぞれとの思い出が蘇った。1人で育児に追われることになった妻に申し訳なくて眠れない、と苦悩していた東海林(犬飼貴丈)、芽生えた恐怖心が拭えず自信を失っていた白河(前田拳太郎)、山岳訓練でグループを率いていたのに現在地を見失ってパニックになった近藤(前田旺志郎)、教官vs訓練生で相撲をとった時に「自分もヒーローになりたい」と言ったランディー(草間リチャード敬太)、そして「絶対に救難員にならなきゃいけない」と泣いて訴えた沢井(神尾楓珠)…。
この1年、彼らは自分の弱さやつらさと向き合い、失敗や挫折を乗り越えてきた。自信に溢れ、堂々と着地した姿は大きな成長を感じさせ、宇佐美同様、彼らをずっと見守ってきた視聴者も「ヤバい。もう泣いてる」「本当によくがんばった!」と胸を熱くした。
修了式には、別の道に進んだ藤木と長谷部も参列
修了式では、教育隊長の堀越(宍戸開)から1人1人に修了証書と航空徽章、そして救難員徽章が手渡された。5人はついに夢に見た救難員の資格を手に入れたのだ。「全員で卒業」はできなかったが、長谷部は猛勉強の甲斐あって大学に合格し教師への道を、藤木はFE(フライトエンジニア)への道を歩み出し、彼らもこの場に参列して5人の勇姿を見届けた。
宇佐美と“65期生”、お互いに「あっぱれだー!」
修了式の後、庁舎の前で宇佐美を待っていた藤木と長谷部を含む“65期生”7名は、宇佐美がやって来ると一斉にTシャツをまくり上げた。Tシャツの裏には宇佐美の顔写真がプリントされていて、誰でも一瞬で宇佐美になれる仕掛けになっている。これは、近藤が山岳訓練の時の夜の余興として全教官分用意していたが、藤木の“クビ宣告”でそれどころではなくなった物。今回は全部“宇佐美バージョン”だ。
やっと本人の前で披露できた“7人の宇佐美”は、本物の宇佐美を「主任教官、あっぱれだ!」と大声で讃えた。あっけにとられて“7人の自分”を見ていた宇佐美は、「オマエらぁーっ!」と言いながら近づいてきた。「これは、怒鳴られる…」。慌ててTシャツを下ろして緊張する7人に向かってTシャツを脱ぎ始めた宇佐美。その裏には笑顔の宇佐美の顔写真が。「オマエらも、あっぱれだー!」と叫んで大笑いする宇佐美と“65期生”たち。このようにふざけ合えるのも、もう“教官と学生”ではないからだ。
学生長だった東海林の号令で、7名は1年間指導してくれた宇佐美に礼を言った。そして、東海林は「もっと強くなって、家族が誇れるようなPJになる」と告げた。配属地には妻子も付いていき一緒に暮らすことになっている。近藤は「迷った時は、ここのコンパスを信じて進む」と、自分の胸を指しながら、宇佐美譲りの下手なウインクをしてみせた。山岳訓練で山岳部出身の自分を宇佐美が信じてリーダーに指名してくれたことは彼の大きな支えになっている。
ランディーは「いつも影で見守ってくれた主任教官のように、これからも仲間を支えていく」とムードメーカーらしい決意を。白河は“ヒーロー”の条件が強さではないと気付かせてくれた宇佐美を「今のオレのヒーロー」と言った。そして、幼少期に宇佐美に助けられたことで救難員を目指した沢井は「オレたちは“家族”なら、必ず親父(宇佐美)を超えていく」と力強く語った。
長谷部は「生徒たちの“最後の砦”になる」と言い、藤木は「今度は私が、宇佐美曹長や仲間を見守る」と、新たな役割を約束した。
教え子の決意を聞き終えた宇佐美は、彼らに「ここは、ただの通過点に過ぎない。これからの現実の方が厳しい」と告げ、「まだ卵から生まれたひな鳥のクセに、一丁前の口を叩くな!」と叱責した。だがお前らの涙、挫折、悔しさなどの数々の情けなく無様な姿は確実にここで“道”となり、後輩に繋げていくのだと伝えた。そして「65期の諸君!でっかい翼で飛ぶ日を待ってるぜ!」と激励した。
沢井と宇佐美が、かつての仁科&宇佐美と全く同じやり取りを
それから3年。沢井は小牧基地で勤務することになり、宇佐美と共に働き始めた。「自分を助けてくれたあの人のようになりたい」との思いが叶っただけでなく、その人と共に働けるなんて奇跡であり運命だ。宇佐美にとっても、最初の教え子だった仁科同様、沢井と共に働くことは格別の思いに違いない。
この沢井と宇佐美が共に災害派遣に向かうシーンで、実に胸アツな演出がなされていた。宇佐美が沢井に「無線機、大丈夫か?」と尋ね、沢井が「準備OKです」と答える。そして、格納庫で運搬用の台車に装備を積みながら「上げるだけ上げるぞ」と言う宇佐美に、「やりましょう」と応えて台車を押して付いて行く沢井…。これと同じ場所で全く同じやりとりを第1話で仁科と宇佐美がしているのだ。
この先沢井は、かつての仁科のように宇佐美の右腕となっていくんだな、と感じさせた。と同時に、「宇佐美、大好き」の長谷部が知ったら「アンタ、ズルいーっ」と地団太踏んで悔しがっただろうな、と想像して、ちょっと笑ってしまった。
沢井も教官になるのだろうか、だとしたら、“沢井教官”の姿もいつか見てみたい。また、他の65期生たちの“その後”も見てみたい。まだ彼らと別れがたく、「また会いたい」と思う視聴者は多かった。
視聴者の没入感を高めた、俳優陣の“本気”
このドラマの視聴者の反応で特徴的だったのは、圧倒的な没入感だ。まるでドキュメンタリーを見ているかのような、時にはドラマの世界に入り込んでしまったようなコメントが毎回溢れていた。俳優名ではなく役名で呼んで友達や家族のように本気で応援したり、心配しながら見守ったり、仁科の死には知り合いが亡くなった時のようにショックを受け、しばらく哀しみから抜け出せなかったという声も多く聞かれた。
この没入感は、俳優たちの演技を超えた本気が視聴者に伝わったからに他ならないと思う。苛酷な訓練シーンも極力スタント無しで挑んでおり、いくらカットがかかる短い時間だとしても肉体的にも精神的にもかなりキツかったはずだ。高所や水中が実際に苦手な者も居たようだ。訓練“シーン”だが、厳しい訓練に挑み耐えている姿は“本物”だ。そんな全力でぶつかる姿に心を打たれ、フィクションだということを忘れさせた。今も、小牧や他の基地に行けば彼らに会えそうな気がしてしまうのだ。
3カ月に凝縮された「厳しい訓練を課す教官と、そこに挑んだ学生たちの覚悟と熱狂の1年間」を彼らと共に過ごした視聴者は、「毎週泣きっぱなしだった」「気付いたら超ハマってた」「65期生全員が大好きになりました」「良いドラマに出会えてよかった」など、忘れられない作品になった様子。「既にロス」と言う視聴者も多く、何度も見返して、そのたびに胸を熱くしているようだ。
シリーズ化や映画化、訓練生それぞれのスピンオフを望む声も多い。いつかまた宇佐美や65期生、もしくは新たな学生に会える日が来ることを願いたい。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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