「ダグアウト!!!」

田口壮、イチローの勤勉な練習エピソードにひと言 プロ入り後のイップスと外野手転向の裏側も告白<ダグアウト!!!>

2025.06.23 12:00
「ダグアウト!!!」

6月16日に放送された野球トークバラエティ「ダグアウト!!!」(毎週月曜夜10:00-11:00、BS10)。今回のゲストは、オリックス・バファローズスで活躍後メジャーリーグでワールドチャンピオンにも輝いた田口壮が登場した。MCの真中満と上重聡とともに、プロ入り直後の苦悩や外野手転向の裏側、イチローや落合博満といった名選手とのエピソードも披露する。

“イップス”から外野手転向へ…仰木監督の一言が転機に

ゴールデングラブ賞を何度も受賞した田口。当然“名外野手”というイメージが強いものの、実はプロ入り当初は内野手としてキャリアをスタートしている。1991年の入団直後、キャンプ初日に「投げ方に癖があるから直そう」と指摘され、これがきっかけでイップスを発症。フォームを気にするあまり、2日目からは手と足がバラバラになりコントロールに苦しんだという。

それでも2年間は内野手として出場を続けた田口。しかしプロ3年目に2度の悪送球を記録した試合後、当時就任したばかりの仰木彬監督から「もうええやろ」と声をかけられて外野へのコンバートが決定する。田口自身も「内野手は無理だと思っていた」と語っているが、名将の柔軟な判断に救われたことを振り返った。

MCの上重はこのエピソードに興奮し、そうした監督判断の結果としてレフト田口、センター谷佳知、ライトイチローという鉄壁のオリックス外野陣ができあがったのかと目を丸くする。「絶対右中間、左中間抜かれないんじゃないか」と当時のメンバーに感じた凄みを漏らすと、田口自身も「抜かれないと思ってましたよ」とひと言。誰かのさまざまな判断が分岐点を生み、ドラマや伝説が生まれてきたと改めて感じさせられる瞬間だ。

今明かされる名選手との深い関係性と意外すぎるエピソードの数々

番組の名物コーナー「俺のベスト9」では、自分自身も含めた“理想の打線”を組んだ田口。1番にはオリックス時代のチームメイトでもあるイチロー、3番に松井秀喜、4番に落合博満と、90年代のスーパースターたちをずらりと並べた。

イチローについては当初、「あそこまでとは思ってなかった、さすがに。首位打者を獲るとか、年間の最多安打(記録)塗り替えるとかまでは思ってなかった」と率直な感想を明かす。しかし“練習量とルーティンが桁違いだった”と裏話も披露。それは投打走にかかる練習という意味だけではなく、柔軟などの基礎的な練習も含まれる。

ファンには知られた話だが、イチローは当初体が硬かった。田口も「身体ガッチガチやったんですよ」と言い、たとえば長座体前屈では手がヒザより先に進まないほど…とイチローの硬さをジェスチャーで表現。そこを克服するべく柔軟を意識し始めたそうで、特に股関節のストレッチは欠かさなかったという。

また試合後の会食などで帰宅が遅くなった日でもトレーニングは欠かさず、深夜1時から明け方の4時頃までウエイトトレーニングやバッティング練習をしていたという驚きのエピソードも飛び出した。しかしそこで田口が「誰も何も言ってくれないんですけど…。このイチローの夜中の練習を知ってるってことは、(僕も)練習してるんです」と切り出す。そのまま自虐気味に「この話ちょこちょこ色んなとこでするんやけど、誰も言ってくれないから…ついに自分で言った!」と告白すると、スタジオは笑いに包まれた。

またベスト9の4番に選出した落合については、面倒見の良さを紹介。スポーツイベントで一緒になった際に左投手の攻略法を聞いたところ快く応じてくれ、そのアドバイスがきっかけで不振から脱却できたと当時を振り返った。

豪華すぎた1991年組の素顔…“異次元”と認識したイチローの一言

田口がプロ入りした1991年はイチロー、石井一久、片岡篤史、桧山進次郎らが揃った“当たり年”として知られている。番組後半では同期たちとの思い出話にも花が咲いた。

イチローが200本安打を達成した1994年は、田口が打撃不振に悩んでいた時期だ。さまざまな選手に「バッティングとは何か?」と尋ねる中、イチローだけは「失敗するものです」と答えたという。これはすなわち「バッティングはもともと失敗して当たり前の前提があり、そこから切り替えていく」という考え方だ。これを聞いた田口は「この人は次元が違う」と感じたと話し、スタジオも静まりかえる。 

数々のスター選手たちとの裏話が次々に飛び出した今回の放送。野球解説者としての田口は真面目で固い印象を抱きがちだが、率直でユーモアあふれるトークが光り興味を惹く内容ばかりだった。名選手の意外な素顔を引き出す貴重な番組として、今後も「ダグアウト!!!」から目が離せない。

関連リンク

関連記事

  1. 新垣結衣が語りに!“伝説の家政婦”タサン志麻さん夫婦に密着「たくさんの人の心にスッとしみこむはず…」<ふたりのディスタンス>
    新垣結衣が語りに!“伝説の家政婦”タサン志麻さん夫婦に密着「たくさんの人の心にスッとしみこむはず…」<ふたりのディスタンス>
    WEBザテレビジョン
  2. 東京03の超絶サクセスストーリー 全国ツアーだけで「1年食えるくらいはもらえる」
    東京03の超絶サクセスストーリー 全国ツアーだけで「1年食えるくらいはもらえる」
    WEBザテレビジョン
  3. <BLACKPINK>「あつまれ どうぶつの森」内に“BLACKPINK島”がオープン!MVのセットやステージを再現
    <BLACKPINK>「あつまれ どうぶつの森」内に“BLACKPINK島”がオープン!MVのセットやステージを再現
    WEBザテレビジョン
  4. 松井玲奈、大粒の涙…新型コロナ感染中の思い吐露「人生の中では一番苦しいぐらいの数日間」
    松井玲奈、大粒の涙…新型コロナ感染中の思い吐露「人生の中では一番苦しいぐらいの数日間」
    WEBザテレビジョン
  5. ジャニーズWEST中間淳太 “探偵”イメージの細身スーツで「小説現代」表紙に!推しミステリから自身の創作活動まで明かす
    ジャニーズWEST中間淳太 “探偵”イメージの細身スーツで「小説現代」表紙に!推しミステリから自身の創作活動まで明かす
    WEBザテレビジョン
  6. 瀬戸朝香、“なかなか良い感じ”7歳長女によるメイクSHOTに反響「優しくて自然な感じすごくいい」「娘さんお上手!」
    瀬戸朝香、“なかなか良い感じ”7歳長女によるメイクSHOTに反響「優しくて自然な感じすごくいい」「娘さんお上手!」
    WEBザテレビジョン

「ニュース」カテゴリーの最新記事

  1. CUTIE STREET「かわだめ」約62億回再生でミュージック部門受賞【TikTok上半期トレンド大賞2025】
    CUTIE STREET「かわだめ」約62億回再生でミュージック部門受賞【TikTok上半期トレンド大賞2025】
    モデルプレス
  2. 中村仁美アナ、中学生息子への手作り弁当8パターン公開「豪華」「愛情たっぷり」と絶賛の声
    中村仁美アナ、中学生息子への手作り弁当8パターン公開「豪華」「愛情たっぷり」と絶賛の声
    モデルプレス
  3. HYBE新グループaoen、初冠番組スタート プロフェッショナルたちの驚きの技術に迫る【今日もaoen頑張ります!】
    HYBE新グループaoen、初冠番組スタート プロフェッショナルたちの驚きの技術に迫る【今日もaoen頑張ります!】
    モデルプレス
  4. B&ZAI、全員揃って地上波バラエティ初出演「よるブラ」放送200回突破記念SPゲストで登場
    B&ZAI、全員揃って地上波バラエティ初出演「よるブラ」放送200回突破記念SPゲストで登場
    モデルプレス
  5. 「ラブトラ2」ゆきこ、背中空きワンピで素肌開放 ハワイショットに「眩しい」「夏が似合う」の声
    「ラブトラ2」ゆきこ、背中空きワンピで素肌開放 ハワイショットに「眩しい」「夏が似合う」の声
    モデルプレス
  6. 松本伊代の還暦祝い、夫・ヒロミ&息子2人集結 長男・小園凌央が公開「でも母は永遠16歳」
    松本伊代の還暦祝い、夫・ヒロミ&息子2人集結 長男・小園凌央が公開「でも母は永遠16歳」
    モデルプレス
  7. 井上咲楽、梅の仕込み&手作り料理など“手仕事”一挙公開「丁寧な暮らし」「さすが」の声
    井上咲楽、梅の仕込み&手作り料理など“手仕事”一挙公開「丁寧な暮らし」「さすが」の声
    モデルプレス
  8. 小泉今日子、中井貴一ら最終回御礼の出演者大集合のオフショットに「すでに続恋ロス」の声<続・続・最後から二番目の恋>
    小泉今日子、中井貴一ら最終回御礼の出演者大集合のオフショットに「すでに続恋ロス」の声<続・続・最後から二番目の恋>
    WEBザテレビジョン
  9. 二階堂ふみ“結実”、高畑充希“藍里”、松岡茉優“千佳”がシューベルトで意気投合<問題のあるレストラン>
    二階堂ふみ“結実”、高畑充希“藍里”、松岡茉優“千佳”がシューベルトで意気投合<問題のあるレストラン>
    WEBザテレビジョン

あなたにおすすめの記事