

マンガの技術で視線が操られる…意外な体験型ストーリーに「全部見透かされていた」と驚きの声【漫画】

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、マンガのストーリー構造について研究した作品『視線誘導は実は「視線」じゃないよって話』をピックアップ。
作者のごとう隼平さんが2月22日にX上で同作を投稿。そのツイートには12万以上のいいねと共に、多くの反響コメントが寄せられた。この記事では、ごとう隼平さんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについてを語ってもらった。
フキダシによって操られていたのは…?マンガの技術を疑似体験
今回の作品のテーマは「視線誘導」について。
視線誘導は、マンガをつくるにあたって読者に快適に読み進めてもらうための大切な技術であるという。
人は誌面を読む際に、右上から左下に向かって視線を動かす。マンガ作品に不可欠な「フキダシ」には引力があり、不思議なことに私たちは、次にあるフキダシを飛ばしてその先を読み進めることはできない。
他にも、モノや登場人物の目線を使って読者の視線を誘導するという手法もあるが、最も強力なのが、「フキダシの引力」。しかし実際は、読者の視線を操るということは難しく、あるものを上手く誘導することで、読者を迷子にさせずに導く親切さが何より大切であると作者は説いている。
また別のエピソードでも、「マンガとは一体何か」というテーマについて論理的かつ視覚的に理解できるように工夫されている。
作品を読んだ読者からは、「すごいな全部見透かされていた」「すげぇマジでその通り読んでる…」「読む順番が読まれてる…!」といった驚きの声が多数上がっていた。
「 マンガってコミュニケーションだと思います」作者が語る創作の背景
――『視線誘導は実は「視線」じゃないよって話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
「視線誘導」って言葉、マンガ描きの間では、重要なこととしてよく出てくるワードなのですが、実はずっと違和感があったんです。みんな好きなマンガを見るときに、一つの絵を舐めるように見回したりって、 ありますよね…? 実際、専門の機械で視線を追うと、マンガの誌面をあっちこっちに移動して ます。本当はもっと大事な考え方があるよね、ということを問いたくて、このマンガを作ってみました。
――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
マンガの描き方や技法を解説するマンガはそれなりにあるのですが、直接その技法を読者に体験させるマンガは、ほとんどないと思います。自分がマンガの技術によって、操られてしまう、という体験をぜひ楽しんで欲しいです。
――本作の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、 理由と共にお教えください。
フキダシが、自分を読んで欲しくて、「見てー!見てー!」といっぱいアピールするフキダシですね!作画のおたべさくらさんが上手に描いてくれたのですが、僕もさらに線を足して、必死感をさらに増しました(笑)。
――ごとう隼平さんは、漫画のストーリー構造を研究し、それを漫画化することで読者に分かりやすく伝えられていますが、 こうした活動のきっかけがあ ればお教えください。
僕はマンガ家として初めて連載するまで、マンガの作り方が分からなすぎて、めちゃくちゃ苦労して、 10年くらいかかったんですね。その経験もあって、その後ストーリー専門の教室を作りました。今でこそYouTubeなど、 たくさん技法が解説されていますが、 それでも今も、 何がそのマンガ家ならで はの個人的な技術で、 何が誰でも共通の普遍的な技術なのか、 判別つきにくいのではと思います。 その辺りを常に整理して学びやすくしていきたいと思っています。
――ごとう隼平さんの今後の展望や目標をお教えください。
マンガの技術って一見難しそうに思えますが、分解していけば、一つ一つは誰でも理解できる理由があります。全部をくまなく解説して、多くの人にマンガを描くのって楽しそうだな、自分もやってみたいな、 と思ってもらいたいです。 コマワリ編のあとは、 ストーリー編も続けていきたいです!
――最後に、 作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
マンガってコミュニケーションだと思います。 マンガを読んで思ったこと感じたことがあったら、 ぜひ気軽にリプライなどいただけたら嬉しいです!また第1話から無料で読めるようにしてみました。 よかったら他の回も読んでみ てくださいね!
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