

お別れは笑顔だ…メドゥーサの蛇の死を看取る、透明人間の少女の話に「泣いた…」など感動の声【漫画】

コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、webアクションで連載中の、酢豚ゆうきさんが描く『月出づる街の人々』より第1話『メドゥーサと蛇と透明人間少女』をピックアップ。
酢豚ゆうきさんが5月18日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、多くの「いいね」と反響コメントが寄せられた。本記事では、酢豚ゆうきさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
メドゥーサの蛇の死
透明人間、メドゥーサ、狼男、ドラキュラなど、異なるモンスターたちが暮らす世界。主人公のはるみ(透明人間)は、友人のユイ(メドゥーサ)の髪(へび)の一匹・宗次郎がお気に入りだった。昼休みに触らせてもらい、ご褒美に手作りの卵焼きをあげるのが日課になっていた。
10歳の宗次郎はユイのへびたちの中でも老齢で、すでに目も白濁とし力が弱っていた。目が見えなくなってしまっていることから、ある日の昼休みにはるみの指を間違えて噛んでしまう。それでもはるみは宗次郎をなで、優しく接する。
その日、はるみはユイの家に泊まりに行き、出来たての卵焼きを宗次郎に与える。夕飯後にお風呂からあがったユイがはるみを呼び、宗次郎がついに頭から抜けてしまったことを告げる。抜けても5分ほどは生きているというユイに、はるみは一緒に撫でていいかとたずねる。
撫でているとユイが宗次郎ははるみの頭についてみたいのかもしれない、と言い、はるみは宗次郎を自分の頭に持っていく。「よろこんでる」と言うユイ。弱々しく舌を出した宗次郎はその後力尽きてしまう。宗次郎の死を悲しみ、涙がにじむはるみだったが「お別れは笑顔だ」と宗次郎に微笑むのだった…。
作品を読んだ読者からは、「髪の毛が抜ける表現があんなにも悲しくて、でも温かいものになるなんて想像もしなかった」「やさしい気持ちになれます」など、反響の声が多く寄せられている。
作者・酢豚ゆうきさん「感情をしっかりと感じられるようなお話を、今後も描いていきたい…」
――『月出づる街の人々』の第1話である『メドゥーサと蛇と透明人間少女』は、どのようにして生まれたエピソードですか?きっかけや理由などをお教えください。
モンスターたちの世界を想像しているときに、「こういうこともあるかもしれないな…」という感じで、蛇が死んでしまうという設定を思いつきました。
私自身は蛇を飼ったことはありませんが、幼い頃にハムスターを飼っていて、そのハムスターが死んでしまったときの悲しい気持ちが、どこかに残っていたのかもしれません。
――本作の登場人物は、メドゥーサや透明人間といったモンスターの少年少女たちですが、登場キャラクターの関係性を描く際に意識していることがございましたらお教えください。
それぞれの関係性が、どの程度の親密さなのか、どのくらい心を許して話しているのかを意識しています。
現実でも、人と会話をするときには緊張感を持って言葉を選ぶことがあると思うのですが、そういった感覚を漫画の中でも描きたいと考えています。
――第1話のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
『メドゥーサと蛇と透明人間少女』は、連載媒体のwebアクションでは第1話として収録されていますが、コミックスでは第3話にあたります。以下は、そのエピソードについての回答です。
物語の山場である、蛇が死んでしまうシーンが自分でも印象に残っています。
ネームを描いているときに、かなり感情移入しながら描けた記憶があります。
喫茶店でネームを作っていたのですが、気づいたら感情移入しすぎてウルウルしていました。
あと、はるみ(透明人間)がユイ(メドゥーサ)の家に泊まるということを母に伝えるときに
弟が手土産を持っていくように言うのですが、ここも気に入っています。
――コミックス第4巻が2025年6月26日に発売予定ですが、ずばり第4巻の見どころはどんなところでしょうか?
第4巻では、メインキャラクターである、はるみ(透明人間)、ユイ(メドゥーサ)、もち子(フランケン)たちをさらに掘り下げるエピソードや、新キャラクターも登場します。
彼ら・彼女たちの感情が動くシーンが多く描かれているので、ぜひ注目していただきたいです。
――酢豚ゆうきさんが、今後挑戦してみたい作品やエピソードがあればお教えください。
モンスターの世界という、現実とは異なる舞台ではありますが、そこに生きる者たちの感情は、現実の私たちと同じだと思っています。
だからこそ、その感情をしっかりと感じられるようなお話を、今後も描いていきたいです。
――X(旧Twitter)の投稿には「泣いた」「みんな優しくてあったかい」などのコメントが寄せられました。最後に、今回の反響について感想をお聞かせください。
多くの方に読んでいただけて、本当に嬉しく思っています。
もしこの『月出づる街の人々』を読んで、あたたかい気持ちになったり、少しでも前向きな気持ちになっていただけたのなら、それほど嬉しいことはありません。
今後も読んでよかったなと思えるお話を描いていけるように頑張ります!
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