

セブンイレブンのパスタ、中から謎の生物出てきて話題 専門家は「取り除くの困難」認める
セブン-イレブンのパスタに、具材とは異なる生き物が混入していたと話題。セブン&アイからは「アレルゲンとして表示している」という回答が得られた。
健康の源である「食」に関する話題は、非常にデリケートなもの。
以前X上では、セブン-イレブンの商品に混入していた「謎の生き物」に対し、驚きの声が上がっていたのをご存知だろうか。
「あさりのスパゲッティ」に入っていたのは...
ことの発端は、とあるXユーザーが投稿した1件のポスト。
「セブンの『あさりのボンゴレスパゲティ』で君に会えるとは思わなかったよ」という意味深な文章が綴られた投稿には、スパゲッティとフォークが写った写真が添えられている。

一見すると、何の変哲もない光景だが...フォークの上をよく見ると、そこには非常に小さな「カニ」のような物体が写っていたのだ。
「アレルギー」に心配の声も...
『あさりのボンゴレスパゲティ』という商品名からは、カニの要素は一切感じられない。
Xユーザーからは「真珠かと思ったら...カニ!?」「こんなの入ってることあるんだ」「よく気づきましたね、すごい!」といった驚きの声が相次いでいた。

カニは甲殻類のアレルギーを持つ人物にとって、非常に深刻なアレルゲンでもある。
そのため「食べても問題ないのでしょうか」「甲殻類アレルギーの人が知らずに食べると死ぬかもしれない。シャレにならない」「クレーム入れましょう」など、疑問の声も散見された。
そこで今回は、当該の生物の詳細について、日本甲殻類学会、ならびにセブン&アイ・ホールディングスに詳しい話を聞いてみることに。すると「あさり」のメニューにまつわる、意外な事実が多数明らかになったのだ...。
甲殻類のプロ「取り除くのは困難」
日本甲殻類学会は、海洋生物について深い研究を行なっていた昭和天皇に縁があり、昭和天皇が還暦を迎えられた1961年(昭和36)4月に発足した学会。「日本の甲殻類の研究を推進できるような組織をつくる」という目的から設立された。
同学会の担当者は、当該の画像を確認して「カクレガニ科のカニで、オオシロピンノという種の可能性が高いです」と、分析している。
その特徴については「この種はアサリなどの二枚貝の殻の中、外套腔という空間に寄居する寄生生活を送ります。アサリは入水管を使って体内に水を取り込み、エラで水中のプランクトン等を濾(こ)しとって食べています。このカニは、その餌を横取りしていると考えられています」と、説明していた。
つまり、件のスパゲッティからカニが発見された経緯については「オオシロピンノが寄生していたアサリがそのまま調理・加工されたため、スパゲッティに混入した」と、考えられるのだ。
「調理の際に、確認を怠ったのが原因では...」と考えた人もいるかもしれないが、日本甲殻類学会の担当者は「目視以外の方法で発売・提供前に取り除くのは難しいと思います」と、補足している。
話題の写真に写ったカニのサイズ感を考慮すると、「全て取り除く」というのは、現実的ではないだろう。アサリへの寄生率は、地域・季節等で異なるそうだ。
そして、何より重要な「アレルゲン」の話題に関しては「重篤なカニのアレルギーをお持ちの方は、アサリ等の二枚貝を食べるときには注意した方がよいと思います。それ以外の方は、食べても問題ありません」との回答が得られた。
また「個人的な感想ですが、小さいカニなので特に味もしないです」との食レポも得られている。
セブン商品の「アレルギー物質」を見ると...
カニアレルギーの持ち主にとって、正に「一大事」と言える今回の光景。
しかし、セブン&アイでは当該商品『あさりのボンゴレスパゲティ』に含まれるアレルギー物質に「かに」とはっきり表記しているのだ。
表記の意図について尋ねると、セブン&アイ広報からは「商品を製造しているメーカーでは、原材料メーカーからの情報を元に、表示を作成しております。今回の商品に使用している原材料のあさり出汁にカニが含まれているため、『かに』と表記しております」との回答が得られた。
また「あさり出汁を製造しているメーカーでは、あさりに寄生するカニを完全に排除することが難しく、アレルゲンとして『カニ』を表示しております」との補足も得られている。
自然界は様々な共生、そして寄生による関係で成り立っている。その関係は、我われ人間界にも少なからぬ影響を及ぼしているのだ。
執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
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