

横浜流星“蔦重”、階段落ちからの熱弁に視聴者から「激アツ」の声<べらぼう>

横浜流星が主演を務める大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第23回「我こそは江戸一利者なり」が6月15日に放送された。たびたび描かれてきた蔦重(横浜)の階段落ち。今回は、伏線回収のごとく、熱い展開となった。(以下、ネタバレを含みます)
数々の浮世絵師らを世に送り出した“江戸のメディア王”の波乱の生涯を描く
森下佳子が脚本を務める本作は、18世紀半ば、町民文化が花開き大都市へと発展した江戸を舞台に、“江戸のメディア王”にまで成り上がった“蔦重”こと蔦屋重三郎の波瀾(はらん)万丈の生涯を描く痛快エンターテインメントドラマ。
蔦重はその人生の中で喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴を見いだし、また日本史上最大の謎の一つといわれる“東洲斎写楽”を世に送り出すことになる。
幕府“新時代”を目指す権力者・田沼意次役で渡辺謙、美人画が大評判となる喜多川歌麿役で染谷将太らが出演。語りを綾瀬はるかが務める。
「江戸一の目利き」と呼ばれるようになる蔦重
手掛けた狂歌の指南書が飛ぶように売れ、蔦重は「江戸一の目利き」と呼ばれるまでに。そんな中、狂歌の会を催した意次の側近・土山(柳俊太郎)から日本橋に店を買ってやろうかと持ち掛けられる。
少し心が動いた蔦重が歌麿に話すと、「蔦重は吉原にいるから、ちょいとかっこよしなんだよ。江戸一の効き者が江戸の外れの吉原にいる。それが粋に見えんだよ」と言われる。さらに、養父である駿河屋(高橋克実)からも「吉原のおかげで、おめえはここまでんなれてんだ。俺たちが手え引いたら、その日のうちに潰れんだからな」とくぎを刺される。
ところが、蔦重が日本橋への思いを強くする出来事が重なる。
吉原から日本橋へ…蔦重の思いを大きくした出来事
まずは、日本橋の呉服屋たちから、西村屋(西村まさ彦)が出している女郎たちの錦絵「雛形若菜」が売れるように協力してほしいと言われたこと。蔦重も「青楼名君」を出しているのだが、蔦重の方は江戸の外では売れていないというのが理由だ。
書物問屋・須原屋(里見浩太朗)に相談すると、日本橋への出店を勧められた。鶴屋(風間俊介)や西村屋のような日本橋の店が扱うものは一流と思われており、江戸の外からも欲しがられるのだ。須原屋は亡き源内(安田顕)の思いもくんでいた。「お前さんは、今、江戸で一番面白えものを作っているんだ。そいつを、この日の本の津々浦々まで流すということは、この日の本の人々の心を豊かにすることじゃねえのか」。それは、源内が蔦重の店に名付けた「耕書堂」に込められた願いだ。
そして、次に、蔦重がどれだけ吉原から名を上げても、吉原への差別は続いていること。吉原の常連客の弔いに参列した松葉屋(正名僕蔵)やりつ(安達祐実)たちが、確認してから行ったにもかかわらず、「吉原者だから」という理由で、雨が降る中、庭に座らされたことを知ったのだ。
脳裏によみがえるのは、吉原をなんとかしたいという思いを同じように抱いていた花魁・瀬川(小芝風花)が「任せたぜ、蔦の重三」と言ったこと、そして耕書堂と名付けてくれた源内のこと。
そんな蔦重に歌麿は「行きなよ、蔦重。何がどう転んだって、俺だけは隣にいっからさ」とそっと声を掛けた。
今回の蔦重はひと味違う!階段落ち後の熱弁に視聴者も感動
駿河屋に集まっていた吉原の親父たちに「俺に、日本橋に店を出させてくだせえ!」と頭を下げた蔦重。
「とち狂ってんじゃねぇ!おめえは吉原の本屋だろうが!」と蔦重を殴りつける駿河屋。松葉屋が「やり過ぎだろ」といさめるが、他の親父たちがあうんの呼吸で障子戸を開け放つ。蔦重はいつものように駿河屋に階段から突き落とされた。
しかし、蔦重の心に宿った熱いものは消えない。「俺ゃ、忘八(※人として大切とされる八つの徳目を忘れた者という意味)でさ。けど、親父様。俺ほどの孝行息子もいませんぜ。江戸の外れの吉原もんが、日本橋のまん真ん中に店、張んですぜ。そこで商い切り回しゃ、誰にもさげすまれたりなんかしねえ」と立ち上がる。
そして着物の裾をはしょり、今落ちた階段を一歩ずつ踏みしめて登りながら言う。「それどころか、見上げられまさ。吉原は、親もねえ子を拾ってここまでしてやんだって。大したもんだ、吉原の門だ。丑寅の門は懐が深えって。俺が成り上がりゃあ、その証になる。生まれや育ちなんか、人の値打ちとは関わりねえ、屁みてえなもんだって。そりゃ、このまちに育ててもらった、拾い子の、一等でけえ恩返しになりゃしませんか」と。
一番上の段まで来た蔦重は、「皆様、俺に賭けてくだせえ」と頭を下げた。そんな蔦重にりつが「勝ち目はどこにあるんだい?」と問いかけた。すると蔦重は、自分は歌麿をはじめ、「日の本一」の絵師や戯作者を抱えており、「俺に足んねぇのは、日本橋だけなんでさ」と答え、もう一度、頭を下げた。
SNSには「階段落ちシーンはこのためにあったのか」「何度投げられても懲りないだけじゃなく、ついに登ってくる蔦重は激アツ!」「はい上がっていく蔦重の覚悟に泣けました」「蔦重の気持ちが熱すぎて泣ける」「圧倒された」といった投稿が並び、感動が広まった様子。
ラストでは、鶴屋の向かいの本屋が店を畳むことになり、鶴屋に店を売る相談をしている女性(橋本愛)が「吉原の蔦屋耕書堂だけは、1万両積まれようともお避けいただきたく」と言った。蔦重の前には、まだまだ苦境に直面しなければならないようだが、どう乗り越えていくのか楽しみだ。
※柳俊太郎の柳は、「木」偏に「夘」が正式表記
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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