春町(岡山天音)と蔦重(横浜流星)の関係が復活

岡山天音“春町”の行動に視聴者笑い泣き、「屁なのにいい話」の声<べらぼう>

2025.06.09 12:28
春町(岡山天音)と蔦重(横浜流星)の関係が復活

横浜流星が主演を務める大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第22回「小生、酒上不埒(さけのうえのふらち)にて」が6月8日に放送された。前回ラストで“屁”にまつわるエピソードが描かれたが、まさかの2週にわたって“屁”が鍵になる展開に、驚きつつもホロリとさせられた。(以下、ネタバレを含みます)

数々の浮世絵師らを世に送り出した“江戸のメディア王”の波乱の生涯を描く

森下佳子が脚本を務める本作は、18世紀半ば、町民文化が花開き大都市へと発展した江戸を舞台に、“江戸のメディア王”にまで成り上がった“蔦重”こと蔦屋重三郎の波乱万丈の生涯を描く痛快エンターテイメントドラマ。

蔦重はその人生の中で喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴を見い出し、また日本史上最大の謎の一つといわれる“東洲斎写楽”を世に送り出すことになる。

幕府“新時代”を目指す権力者・田沼意次役で渡辺謙、美人画が大評判となる喜多川歌麿役で染谷将太らが出演。語りを綾瀬はるかが務める。

“筆を折った”春町を歌麿と喜三二が説得

前回、蔦重が開いた歌麿の名を売り込むための会で、参加者たちが「屁、屁、屁…」と盛り上がる中で、北尾政演(古川雄大)に嫉妬した恋川春町(岡山天音)が、“筆を折る”行動をとった。

蔦重が「座興でしょ」と信じずに新たな依頼をしても、本当に筆を取らない状況が続く。そんな春町の家を、友人の朋誠堂喜三二(尾美としのり)と歌麿が家を訪ねた。喜三二の新作の絵付けを春町が断ったため、蔦重が歌麿に頼んだのだが、その許しを得るという体(てい)で、その実は春町を復帰させたかったのだ。

2人と話すうち、自分の作品をまねたと思われる政演を「盗人(ぬすっと)」呼ばわりしたのは「負け惜しみ」だったと打ち明けた春町。そんな春町に「俺は春町先生の絵、好きですよ」と歌麿が言い、喜三二も「みんなお前さんがやるこた好きなんだよ。面白えから、まねしたがんだよ」と告げる。そして春町が書かなくて「寂しい」とも。そんな喜三二たちの言葉に胸打たれた春町は、再び書く決意をした。

堅物だった春町がふんどし姿で踊る!?

狂歌師・大田南畝(桐谷健太)に言われたことをヒントに、春町に「皮肉屋」という作風で書いてもらうことを思い付いていた蔦重。そこで春町は、自分を見つめ直す間に考えていた“作り文字”を蔦重に見せる。“恋”の隣に“失(う)”と書いて「未練」、“川”を“失う”で「枯れる」と読むという具合だ。

春町が筆を折ったときの会の状況を思わせる、“屁”に囲まれた中に“屍”を書いて「ひとり」と読ませるものもあった。それを見た蔦重は大笑いし、「どうやったらこんなの思いつくんです?」と感心。そして、吉原のさまざまなことを皮肉の効いた“春町文字”にして、新作にすることを提案した。

その年の暮れ、蔦重は戯作者や絵師、職人たちをねぎらう会を催した。そこで春町の新作を見ていた政演がくやしがった。喜三次に促された春町が政演に近づくと、率直に「面白えですね」と褒める政演。春町は盗人呼ばわりしたことを謝るのだった。

いつの間にか多くの戯作者や絵師たちが協力してくれるようになり、たくさんの本を出せるようになった蔦重。今は亡き平賀源内(安田顕)が「書をもって世を耕し、この日の本をもっともっと豊かな国にする」という願いを込めて「耕書堂」と店の名前を付けてくれたことを思い返していると、義兄の治郎兵衛(中村蒼)が三味線をかき鳴らして登場した。続いて現れたのは、春町だ。ふんどし姿で「へっぴり芸」を披露するという。

それは源内の有名な「放屁論(へっぴりろん)」にちなんだもの。治郎兵衛の三味線に合わせて踊りながら屁を何発か放ち、出なくなると口で「プ、プ、プ」と言って踊り続け、その場は大いに盛り上がった。

堅物だった春町が解き放たれた瞬間であり、春町の狂名(※狂歌を詠む際の名前)「酒上不埒」が誕生した。

2週連続の“屁”にまつわるエピソードになったが、なんとも心温まる展開になった。SNSには「屁がこんないい話になるの、すごくない?」「声出して笑いながら、殻を破った春町先生に感動した」「見事な伏線回収回」「先週あんなに笑った屁の音に泣かされるとは」「笑いながらも泣いてしまった」「屁なのにいい話」などと反響が寄せられた。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

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