

『ハイキック・ガール!』から15年・武田梨奈が語る日本と海外アクションの違い“香港での恐怖体験”も
ドラマも後半に差し掛かり、ますます盛り上がりを見せるミステリーエンターテイメント「MADDER(マダー)その事件、ワタシが犯人です」で、連続殺人事件を追う警視庁捜査一課刑事の梶谷美和を熱演する武田梨奈。日本を代表するアクション俳優として世界的な評価も高い彼女に、これまでのキャリアを中心に話を聞いた。
――武田さんの名前が映画ファンの間に広く知れ渡ったのは、2009年の初主演映画『ハイキック・ガール!』でした。
武田 オーディションを経て主演に抜擢していただいたのですが、それまでセリフがほとんどないような役しか経験がなかったので、うれしさよりも不安が大きかったです。クランクインを迎えたときも、キャリアのある俳優の方々に囲まれるという環境に「ここに私なんかがいて大丈夫だろうか……」という気持ちがありました。それと同時に「この作品で自分の夢を切り開いていくぞ」という決意も感じていました。
――すぐに現場に馴染むことはできましたか。
武田 最初は緊張しましたが、大人の方々が良い意味で厳しく指導してくださったので、すぐに馴染むことができました。「これは当たり前のことじゃないよ。何百人とオーディションを受けた中で、もっと知名度のある方や、お芝居が上手い方もいたけど、あなたを選んだということはすごいことだから、自信を持ってこの作品に挑んでください」と言われたことが印象に残っています。
――武田さんが『ハイキック・ガール!』で演じたのは空手をこよなく愛し、男性相手でも圧倒的な強さを誇る女子高生の土屋圭で、ひょんなことから師匠に恨みを持つ武闘派集団に立ち向かいます。スタント、CGなしで挑んだ初めてのアクションシーンはいかがでしたか?
武田 この作品は体当たりのシーンが多く、実際に当てたり当てられたりすることもあって、アクションに対して無知だったからこそできた部分もあったと思います。時代的にも今ではできない表現もありましたし、あの瞬間の私だからこそ作れた映画だったのかなと感じますね。
――空手の経験は役立ちましたか?
武田 良いところも悪いとことも両面ありました。もともと体が強いという点や、蹴りやパンチも含めて、染み付いているものがあったので、基本的な動きが身についていたことは役立ちました。一方で空手の経験が邪魔してしまう場面もありました。
――どんな場面ですか?
武田 例えば殴られたときの反応です。実際の空手の試合では、痛いという表情をしたらポイントを取られてしまうので、無表情で耐える習慣があるんです。でも映画のアクションでは、殴られたときの痛さをリアルに表現できるかが勝負です。そういった意味で、殴られたときのリアクションや見せ方について、「違う! 空手じゃないんだよ」と指導されることが多かったですね。
――『ハイキック・ガール!』は国内のみならず海外でも高い評価を受けて、後に武田さんは海外のアクション映画にも出演します。日本と海外でアクションの違いはありますか?
武田 大きな違いがあります。分かりやすいところで言うと、日本では撮影前に「Vコン」と言って、アクション部の方々がカット割りを含めて事前にアクションを丁寧に計画してくれます。一方、2024年に香港のテレビドラマ「打天下2」に出演したときは、その場で手を合わせて、すぐに覚えて本番をやらなければならない局面が多かったです。しかも相手役にジャッキー・チェンさんのスタントチームの大ベテランがいて、ずっとスクリーンで観ていたので、うれしい反面、恐怖心もありました。でもそういった環境でアクションシーンを一緒にできたことは刺激的でしたし、自分の中で大きな財産になりました。
――海外で自分のアイディアを提案することもありますか?
武田 状況によっては提案します。「こういうときはどうする?」「何かやりたいことはあるか?」というようなディスカッションの機会も多いんです。「これは危ないかもしれない」という意見も言いやすい環境なので、監督、アクション監督、役者たち、みんなで作り上げていく感覚があります。
――アクション俳優で特に尊敬している方は?
武田 もちろんジャッキー・チェンさんも大好きですが、香港でお仕事したアクションの方々も、韓国で開催されたアクション映画祭に出席したときに出会った方々も、皆さん必ずブルース・リーさんの名前を挙げるんです。アジアの代表としてアクションという表現を確立された圧倒的レジェンドですし、「ブルース・リーなくして私たちはここにいない」というほど、みなさんリスペクトされています。
――これだけアクションも進化しているのに、今でもブルース・リーの作り上げたアクションは偉大なんですね。
武田 そうなんですよ。多彩な技術、アクションの見せ方がある中、ブルース・リーさんの作品は今観るとシンプルな描き方なのですが、それがまた新鮮に感じます。私もそうですが、ブルース・リーさんの全盛期には生まれていない世代の人たちにも、名前を聞けば「武道・武術をやっている人だよね」と認識されているほど影響力がありますし、世代を超えて名前が受け継がれていくというのは本当にすごいことだと思います。
――アクション俳優として日頃から心がけていることはありますか?
武田 私の場合は常に準備をしています。というのも、海外の方々と話したり、海外のアクション部の練習に参加したりすると、役者さんたちが常に練習しているんです。日本では作品が決まってから準備することが多いのですが、海外の方々は次の作品が決まっていなくても、先を見ていますし、常に進化を求めています。それはアクション部だけではなく、役者さんたちもそういう気持ちの方々ばかりで、それに私も刺激を受けて、撮影の合間に稽古に行ったり、自主練習をしたりして、常に体を動かしています。イメージトレーニングもすごく大切で、アクション作品をたくさん観て、良いと思ったシーンを真似することもあります。いつ何時も、アクション作品のオファーが来たときに対応できるように心と体の両面から準備するように心がけていますね。
「MADDER(マダー)その事件、ワタシが犯人です」カンテレ:毎週木曜深夜0時15分~フジテレビ:毎週木曜深夜2時15分~五百城茉央(乃木坂46) 山村隆太(flumpool) 樋口幸平 山下永玖(ONE N’ ONLY)桑山隆太(WATWING) 吉名莉瑠 水野響心 花音 つぐみ ・ 利重剛 ・ なすび イワクラ おかやまはじめ 濱正悟 武田梨奈
脚本:伊達さん音楽:今村左悶主題歌:「CYM」Billyrrom(SPYGLASS AGENT)監督:頃安祐良 高橋栄樹 畑山創
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