DMM TVで新ショートドラマ作品の総合プロデュースを手掛けることを発表した小室哲哉

小室哲哉、“ショートドラマ”のプロデュースを発表「もう一回ぐらいバズりたいなって気持ちはあります」と意欲を示す＜DMM TV＞

2025.06.02 11:56

小室哲哉が5月29日に都内で行われた「DMM TV ショートドラマリリース発表会」に登壇した。

小室哲哉「ドラマと一緒に0(ゼロ)から音楽が作れるのがいいな」

スマートフォンでの視聴を前提とした縦画面での実写コンテンツである「ショートドラマ」にも力を入れているDMM TV。その中で、今後の目玉として、小室哲哉プロデュースによるショートドラマ作品を予定していることを発表した。

小室は「35年以上、“タイアップ”という映像に音楽を付ける仕事をやってきました。“ドラマに寄せる”ということを何十年もやってきましたが、今回は、ショートドラマをプロデュースするということで、ドラマと一緒に0(ゼロ)から音楽が作れるのがいいなと思いました。それと、ショートドラマは1話3分。僕たちが作っているミュージックビデオもおよそ3分なので、尺感的にもすごく分かります。それも興味が引かれた理由です」と、ショートドラマをプロデュースすることになった心境などを語った。

プロデュースするショートドラマの内容は“音楽業界”を描いた物語。主人公は、かつてCMソング界を席巻した元音楽家。今は孤独な日々を送る彼が偶然出会ったのは、家庭にも社会にも見放されながらも歌い続ける一人の少女だった。彼女の歌声に、失われていた情熱を呼び起こされた主人公は、彼女の才能を信じ、過酷な地下アイドル業界に飛び込んでいく。しかし、そこには搾取、ハラスメント、暴力、裏切りが蔓延していて、彼女は心を閉ざしてしまう。そんな中、イジメを受けていた少女、夢を諦めた元格闘家が加わり、3人組ユニットを結成。SNSとライブを武器に地下から這い上がり、音楽の力で自分たちの価値を希望を取り戻していく。崖っぷち少女と落ちぶれた大人が本物の音を探し求める、再生と逆襲のエンタメサクセスストーリーとなっている。

ドラマのタイトルは発表されなかったが「僕の中では決まっています。今日、脚本が出来たくらいなので、“お楽しみに”という感じです(笑)」と期待感をあおった。

「音楽に関することはリアルでいきたいと思っています」

コンセプトについては、「“今は落ちぶれた主人公”ということですけど、僕はなるべく落ちぶれたくはないんですが(笑)。でも年齢もありますし、その人は“夢を諦めきれない”という気持ちと、時代が変わってきて“自分は古いのかな？でも、もうちょっとやれるかな？”みたいな気持ちがあると思うんです。そういう気持ちを反映させたものをちょっと作ってみたいなと思っています」と語り、MCに「小室さん自身の思いは？」と聞かれ、「多少入ってます」と答え、「小室さん自身が登場することは？」という問いには「あり得るかも知れません(笑)」と匂わせた。

音楽業界が舞台のドラマということで、小室はドラマだけでなく、劇中で使われる音楽もプロデュースを行う。「ショートドラマからのヒット曲ってまだないですよね？音楽あってのショートドラマなので、もう一回ぐらいバズりたいなって気持ちはあります」と明かした。

現在、キャストは選考中。「物語の搾取やハラスメントといった内容は“エンタメだから”取り上げていますが、音楽に関することはリアルでいきたいと思っています。ですから、キャスティングもシビアに行きたいと考えています」と語り、「撮影は、だいたい7月ぐらいからだと思います。キャストも含め、まだいろいろ決まってないので、追ってお知らせします」と伝えた。

小室哲哉が総合プロデュースを手掛けるショートドラマ作品の配信日は未定。撮影開始時期は7月頃。1話3分以内で、全30話を予定。

◆取材・文＝田中隆信