

風間俊介に「悪役を演じさせたら天下一品」の声、ほほ笑みの奥にある冷たさにゾッとする<べらぼう>

横浜流星が主演を務める大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第20回「寝惚(ぼ)けて候」が5月25日に放送された。蔦重(横浜)を決して認めない地本問屋・鶴屋(風間俊介)の恐ろしさにあらためて震える場面があった。(以下、ネタバレを含みます)
数々の浮世絵師らを世に送り出した“江戸のメディア王”の波乱の生涯を描く
森下佳子が脚本を務める本作は、18世紀半ば、町民文化が花開き大都市へと発展した江戸を舞台に、“江戸のメディア王”にまで成り上がった“蔦重”こと蔦屋重三郎の波乱万丈の生涯を描く痛快エンターテイメントドラマ。
蔦重はその人生の中で喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴を見い出し、また日本史上最大の謎の一つといわれる“東洲斎写楽”を世に送り出すことになる。
幕府“新時代”を目指す権力者・田沼意次役で渡辺謙、美人画が大評判となる喜多川歌麿役で染谷将太らが出演。語りを綾瀬はるかが務める。
蔦重の耕書堂から出した喜三二の本が評価される
狂歌師・戯作者の大田南畝(桐谷健太)が書いた黄表紙評判記「菊寿草」で、蔦重の耕書堂から出した喜三二(尾美としのり)作の「見徳一炊夢(みるがとくいっすいのゆめ)」が高く評価された。
蔦重が喜ぶ一方、市中の地本問屋たちの中には「まぐれ当たりですよ」と、それほど気にも留めない様子の者もいたが、鶴屋は「だといいんですが」と渋い表情。西村屋(西村まさ彦)が「気にし過ぎだよ。このうえは、私が錦絵で一矢報いてやるからさ」と語ると、鶴屋は「ありがとうございます」と言いつつも、「でも、西村屋さん、錦絵もいいですが、細見を大事にしてください」と釘を刺した。
鶴屋は、蔦重の出す本を市中の本屋が仕入れることを禁じており、またその反対もしかり。そんな中で、西村屋が市中の本屋として吉原の案内本である「細見」を大事にすべきだというのだ。
ただ、やはり市中の地本問屋の中には、今の状況に不満を持つ者たちもいた。「ありえねえよな。本屋の棚に、今一番評判の本がねえなんてさ」と密かにグチっていたのは岩戸屋(中井和哉)だ。
その岩戸屋が動いた。蔦重の元を訪れ、「見徳一炊夢」を仕入れたいと告げたのだ。「今年一番の評判の本を置いてねえってのは、本屋としてまずいでしょうって言い訳ができんだろ」と岩戸屋。
すると、蔦重は「言い訳さえ立てば…」と、あることを思いついた。かつて西村屋にかっさらわれて苦い思いをした錦絵本「雛形若菜」そっくりの、歌麿に絵を書かせた「雛形若葉」を作ることにし、それにとらわれた西村屋は細見に力が入らず、揚げ句に出せなくなった。
鶴屋の冷たいほほ笑みに戦慄…
鶴屋が案じていた通りの展開。細見を店に置きたいという”言い訳”の理由で岩戸屋たちの一派から迫られた鶴屋は、蔦重との取引を認めざるをえなかった。西村屋ら大店の者たちは受け入れがたかったが、「突っぱねたら、あの者らは、ここから抜けるというつもりだったと思いますよ。そんなことになれば、蔦重が頭となって新たなお仲間を作る。それは最悪の筋書きなんじゃないですか」と鶴屋は言うのだった。
吉原者を「四民の外」とさげすみ、蔦重を認めない鶴屋。これ以上、蔦重の勢いをつけさせないためにも、苦渋の選択だ。
そんな思いを知る由もない蔦重は、これで“本屋の仲間”に認められたのだろうかと、鶴屋の元を訪れた。「此度(こたび)は、お仲間の内に認めていただき、ありがとうございました。これはほんのお礼でさあ」と細見を手渡した。
すると鶴屋は「何か…勘違いされていませんか?」とピシャリ。「うちが取引するかは別の話です。私は、蔦屋さんの作る本など何一つ欲しくない」とほほ笑みを浮かべながら言い放った。
蔦重が苦笑いしながら「分かりました。鶴屋さんが取引したいと思えるような本を作るべく精進します」と言うと、鶴屋は笑みを浮かべたまま「ぜひ。楽しみにしています」と、決して心がこもっていない返しをした。
先を読む力など仕事の能力があることには感心するが、鶴屋の冷たいほほ笑み、そして蔦重が出ていったあとの表情にもゾッとした。これほどに人を嫌う様が表れているのもすごい。
これまでもその演技で視聴者から称賛が寄せられていた風間。あらためて「やはり眼だけ笑ってない芝居が秀逸」「笑顔が怖い」「偽物の笑顔の圧が強過ぎる」「ヒール感がすごい」「風間さんに悪役を演じさせたら天下一品」などと反響を呼んだ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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