和田明日香、亀田誠治の心温まるひと言に思わず“涙”「薄まったんじゃなくて、届いてるんですよ」＜和田明日香とゆる宅飲み＞

2025.05.27 12:00

料理家・食育インストラクターの和田明日香が、ゲストとリラックスした“宅飲み”を楽しむ人気番組「和田明日香とゆる宅飲み」(毎週火曜夜10:00〜、ＢＳテレ東)。5月20日の放送回には、東京事変のベーシストで音楽プロデューサーの亀田誠治が登場した。無邪気な一面を覗かせつつ、懐の深い人生観と言葉が和田の心を打つ。

亀田誠治、“よかれ産業”でたどり着いた音楽プロデューサーという生き方

「たっぷり食べてたっぷり飲める時間だって聞いて」と、和田の料理に期待をふくらませながら日本酒を手土産にやってきた亀田。和田が砂肝を使った一品目に取りかかると、亀田は「砂肝のデビュー前の姿、初めて見る」と、プロデューサーならではの視点で興味津々に調理風景を眺める。

これまでスガシカオ、スピッツ、平井堅など名だたるアーティストを手がけてきた亀田に、和田は「音楽プロデューサーって、最初からプロデューサーなんですか？」と質問。すると亀田は、「いろんな人と関わっていくうちに、よかれと思って動いていたら、気づけばプロデューサーになっていた」と語る。“よかれ産業”と独特の表現で、人に寄り添う姿勢が自然と今のポジションへと導いてくれたのだと経緯を明かす。

しかしトークに夢中だった和田が、臭み消しに使うネギの茹で時間がわからなくなってしまうというハプニングも。すると亀田が「3分40秒ですね！」と即座に“アシスト”。「さすが！」と信じた和田だったが、実際は2分しか経っていないことが判明すると「年を取ると体感時間がおかしくなりますよね」と亀田が自虐で笑いを誘った。

また和田が「今日はエビチリとニラ入りの玉子焼きと…」など今朝作ったお弁当の献立を口にした場面では、それらを“今から作る”と勘違いした亀田が「やったー！」と喜ぶお茶目な一面も。「無駄に喜ばせてしまった…」と笑いつつ、「子どもたちは“食べるの時間かかりそう”って言うんですよね」と漏らす和田。しかし亀田は「ママにはそういうふうに言っちゃうけど、そのぶん友達には優しくなれるんですよ」と、さりげなく寄り添う。必要なときに必要な言葉でアシストする…“よかれ産業”の面目躍如といったところか。

「薄まったんじゃなくて届いてる」亀田の的確なひと言に、和田明日香が“涙”

そんなおおらかで飾らない亀田に、和田が自身の“後悔”を打ち明けるひと幕も。息子が友達とトラブルを起こしてしまった際、和田は「あなたのことは大好きだけど、友達といるあなたは信じられなくなった」と口にしてしまったという。

その時、ふと目にしたのが亀田の母の言葉。「人がやってるからじゃなく、自分がいいと思うものを選びなさい」…子どもを信じるその姿勢に触れ、「私はなんてひどい母親なんだろう」「どんな時でも、子どものことを信じなきゃいけなかった」と後悔を口にした。そんな和田の話を聞いた亀田は、「それを最終的に許し合えるのが家族」と静かに言葉を添える。

さらに和田は、「今の自分が一番好きだけど、昔より自分が薄まった気がする」ともポツリ。たとえばおにぎりひとつ握るときにも衛生面が気になってしまい、家族以外にはラップを使うのだとささやかな葛藤を明かす。

すると亀田は、「その分、明日香さんがいろんなところに響いて届いてるんじゃないんですかね」と優しくアドバイス。その言葉に和田は、「泣きそう。そうか…」と天を仰いだ。亀田が「薄まってるんじゃなくて、気づかないところで誰かの力になってる」と続けると、和田はさらに目を潤ませながら「亀田セラピー、感動しちゃいました」と感謝するのだった。

和田明日香をトリコにした亀田誠治

最後は亀田が「2回目も出たい」とおねだりし、スタジオは明るい雰囲気に包まれる。和田は「ほっとした涙でした。現代のマザー・テレサのような、底知れない優しさがじんわり伝わってきました」と亀田の印象について語るなど、その包容力にすっかり癒されたようす。

亀田の誰をも包み込む穏やかさと人の心を掴むユーモアは、“よかれと思って動き続けた結果がいまのポジション”という彼の言葉に真実味を持たせる。若いころと比べて世の波にもまれた大人は、自然に丸くなっていく。ただそれを「個性が薄くなった」「型にはまった」と捉えるか、「多くの人に受け入れられる形になって、遠くまで響いている」と考えるかで世界の見え方は大きく変わるだろう。

亀田の優しく、含蓄のある言葉は、数々の楽曲とともに多くの人々の心に行き渡っているに違いない。次回「和田明日香とゆる宅飲み」5月27日(火)の放送には、タレント・司会者の中山秀征が登場。5月20日放送回はTVerで見逃し配信中だ。