松岡昌宏“ミタゾノ”「新しいヒロインの道を作っているのは生駒ちゃんかな」と生駒里奈を絶賛＜家政夫のミタゾノ＞

2025.05.17 13:58

TOKIOの松岡昌宏が、5月16日に東京・EXシアター六本木で行われた舞台「家政夫のミタゾノ THE STAGE レ・ミゼラ風呂」取材会に、生駒里奈、岡佑吏(AmBitious)、マルシア、金田明夫、余貴美子と共に登壇した。

2022年に続き、「家政夫のミタゾノ」舞台化第2弾が開幕

2016年にスタートした「家政夫のミタゾノ」は、女装した大柄な家政夫・三田園薫(松岡)が派遣された家庭、家族の内情を覗き見し、そこに巣食う“根深い汚れ”までもすっきりと落としていく痛快“覗き見”ヒューマンドラマシリーズ。2022年に「家政夫のミタゾノ　THE STAGE〜お寺座の怪人〜」と題して初舞台化され、今回はドラマ化10年目を記念して舞台化第2弾が上演されることとなった。

松岡らがゲネプロ後の取材会に登場

今作の舞台は熱海の老舗旅館「カモヤ」。ミタゾノの相棒となる新人家政婦・荻野千紗子役で、乃木坂46卒業後は舞台や映画などで活躍している生駒が出演。フランスで料理の修行を終えてカモヤへやって来る料理人・雀原順を、本作が本格的な舞台初挑戦となる岡が演じる。そしてドラマでもおなじみの結頼子を余が、カモヤの創業者・鴨谷創一を金田、その妻・響子をマルシアが演じる。

公開ゲネプロを終えた後、取材会に登壇した松岡は「今、ゲネプロという形でやらせてもらったんですが会場で初めて“通し”ができて、稽古通りな形、多少のハプニングがあったりしても、ここからお客さんが入ってグルーヴ感ができるんじゃないかと思うと楽しみだなと思います」とゲネプロを終えて、本番を直前に迎えた心境を語った。

生駒は「キャストの皆さん、スタッフの皆さん含めてすごく仲のいいカンパニーで、出る前に裏でみんなで手をつないで待機してました。こんなふうに一生懸命みんなで頑張った作品をお客さまに届けられるので、その反応がすごく今から楽しみです」と語り、笑顔を見せた。

岡は「初めて舞台に出演しますので、名前を皆さんに覚えてもらえるように、ちょっと自己紹介ギャグがあるのでやってみます！」と言うと、松岡が「やめといたほうがいいと思うぞ。顔合わせであんだけ滑っただろ？」と心配するのをよそに、「どうも！シャケ？こんぶ？それともオカカ？岡佑吏です！舞台頑張ります！」と元気に自己紹介を行い、会場からは温かい拍手が。

「皆さん、本当にいる人間なんだなっていうふうに思ってもらえるのが一番いい」

舞台版の魅力について聞かれると、松岡は「カット割がない分、われわれは自分たちの中でお客さまの見ていただいているカット割みたいなものを演出家の方と相談しながら作っております。でも、ドラマにはドラマの良さ、舞台には舞台の良さみたいなものがあって、普段ドラマを楽しんでいただいてる方が劇場に足を運んでくださって、『あ、皆さん、本当にいる人間なんだな』っていうふうに思ってもらえるのが一番いいなと思っているので、そこを楽しんでもらえれば」と答えた。

東京公演に始まり、大阪、石川、愛知、広島、宮城と各地での公演が予定されている。楽しみにしていることは？と聞かれ、松岡に「大阪に行くからね」とうながされて岡が「そうです。大阪に行くので僕の夢じゃないですけど、みんなでユニバ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)に行きたいんですよ」と答える。

すると、松岡は「今、お芝居の話をしているんだからね。ユニバの前にまずお芝居について語って」とダメ出しをしつつも、「行きますか？じゃあみんなで行きましょう。そういうことです。大阪でユニバに行きます(笑)」とフォローした。

松岡、三田園を演じるのは「不思議な感覚といえば不思議な感覚です」

10年演じてきた“ミタゾノ”はどのような存在なのかという質問に、松岡は「10年保たせとうと思ってやってきたわけではないというのがまずありますが、皆さんに求められ、皆さんに支えられ、三田園薫というキャラクターが固定したのかなというところがあります」としみじみ。

続けて、「普段、他の役を演じる時は役づくりや役入れとかがあるんですけれど、皆さんが作ってくれた役があって、皆さんが求める三田園があって、そこに本番になるとストンと体一つ入るという感覚なので、10年やってますけど不思議な感覚といえば不思議な感覚です。時代と共に三田園も変わりつつあるので、これからもいろんなことができるのかなって思います」と、他の役との違いを明かした。

相棒となる新人家政婦・荻野千沙子を演じた生駒については、「今回の生駒ちゃんで9人目のヒロインになるんです。いろんなヒロインの方とわれわれご一緒させていただきましたけれど、キャラクターのしっかりあって、芯が一本通っていて、『あ、こういう見せ方もあるんだ』という新しいヒロインの道を作っているのは生駒ちゃんかなって演じていて思いました」と絶賛。

最後は松岡が「全46公演、一つ一つのステージをみんなで楽しんで、お客さんと楽しんで、最後のゴールまで突っ走りたいと思います。ぜひお越しになってください。よろしくお願いします」というメッセージを伝え、取材会を締めくくった。

東京公演は6月8日(日)まで東京・EXシアター六本木で上演。

◆取材・文＝田中隆信