春日俊彰、“わかってる”スリランカ料理の店主に大ウケ…尻手駅で知ったスリランカ料理・ローティから始まった小漫才＜じばせん＞

2025.05.17 12:00

毎週土曜夜10時から放送の「オードリー春日の知らない街で自腹せんべろ」(ＢＳテレ東)通称じばせん。超節約を貫くオードリー・春日俊彰が知らない街を散策し、最高の一杯を楽しむため、お店を吟味し散策するリアルドキュメンタリーだ。5月10日放送の舞台は南武線「尻手駅」、つまり放送5回目にして神奈川へ初遠征。

レジェンド店を発見し、初っ端からテンションが上がる

「さぁさぁさぁさぁ…じばせんのお時間ですね」恒例となりつつある、ぬるっとした登場で駅から登場した春日。初の遠征だが、普段と変わらない様子で「尻手」周辺を散策していく。

まずは駅近くの商店街へ向かうのだが、手前に日高屋を発見。「駅の隣に日高屋は信用できるよ」「日高屋さんは駅近に出店するってね。カンブリア宮殿で言ってたから」とテレ東の番組で得た知識を披露した。

程なくして、雰囲気あるお店を発見する。店頭に貼られている芸能人のサインを目ざとく発見し、大興奮の春日。“先生”である吉田類のサインが置かれた“レジェンド”な店とあって、一旦顔出し確認をしていくことに。

店内は老若男女で賑わっており、「ジジイだけじゃないね」とこぼした。角打ちであるこの店は、食べ物も飲み物も安い価格で提供している。じっくりと店内のようすとメニューを見てから保留とし、別の店へ向かう。

少し歩いた先にやきとり店を見つけた春日は、店先のメニューには土日やきとり半額の文字に目をつける。ただ看板にもたれかかった春日の表情は渋い。「放送は土曜だけど、今日は水曜なのよ…実は！びっくりしたろ？」と収録日と放送日のズレを思って悔しげにうめく。しかし店の入り口横にあるポスターには、「期間限定で毎日やきとり半額」という奇跡のタイミングでおこなわれているフェアのお知らせ。メニューを吟味し、どれなら1000円以内に収まるかシミュレーションした。

じっくり計算し、安いものなら5本のやきとりが食べられると見た春日。しかしメニューのなかでも高い種類に気を惹かれているという。珍しいその理由は、“割引の額が高い”＝“一番得するものを頼みたい”という魂胆だった。スタッフに“何が食べたいかじゃないんですか？”という問いに「食べたいものはその日安いもの」とキメ顔で答える春日。その心意気たるや、「やきとり食べたいと思って街に出てケーキが半額だったらケーキにする」レベルで、「己の口なんかどうでもいい」という驚きの名言が飛び出すのだった。

じばせん臭漂う路地へ…未知のせんべろに興味津々

さらに散策を続けると、思わず足を止めたくなるような路地を発見した春日。「お〜っと」と路地を見つめ、“じばせん臭”漂う路地に吸い込まれていく。何軒かのお店に入って顔出し確認をするのだが、そのなかに「どこの国？」と思わせるような国旗が飾られているお店を見つけた。

緑と赤、そして赤地に黄色で何かの動物が描かれた国旗…ポスターの「尻手駅から全力1分でスリランカ空間へ…」という文字から、どうやらスリランカのお店らしい。一旦顔出し確認してみようということになり、料理やお酒のメニューを借りる春日。スリランカ料理というと具体的な料理がパッと思いつかないが、メニューによればせんべろが可能であることがわかった。

トルティーヤの皮を使って具を巻き込む“ローティ”という料理が安く、これならいけるだろうと計算。しかしここで「酒とパンみたいなのでいくってことですか…？」とスタッフから恐る恐るの質問が飛び出す。ローティはパンか否かという謎の論争が始まると、魚やココナッツなど複数の味があるため「くくるなよ！スリランカのこと知らないのにさ！」と強気の春日。

店主も「パンじゃないですね」と言いながらローティを伸ばす前のタネを取り出してくれた…のだが、これがどうにもパンをこねたあとのタネとそっくりで「焼く前のパンですね…」と春日が大きくトーンダウンすることに。店主を巻き込んでの論争にも決着がつかないまま、保留にしてさらに散策を続ける。

今回も足で情報を稼ぎ、じっくりと吟味を重ねた春日。選んだお店は、気になっていたスリランカの店だ。「ただいま！帰ってきました」とドアを開け、スリランカの酒「スリランカオルドアラック」とフィッシュローティ…計950円を注文する。フィッシュローティはやはりパンと言うには薄焼きの生地で、食感は“おやき”に近いそう。しっかり酒のアテになるローティに「あーでもうまいですね。うまい！」と繰り返しているところをみるに、かなり気に入ったようだ。

ちなみにスタッフにスリランカじばせんを選んだ理由を聞かれた春日は、「思わぬ形で勃発した、パンか否か論争に決着をつけたい」と告白。なんとも春日らしい理由だった。

BS大好きな春日、初の遠征は如何に

今回のじばせん、最後には「非常に良い1000円の使い方ができたな」とコメントした春日。というのもお得感のほかに、店の方とのやりとりで“パターンができた”ことが大部分を占めているようだ。

「パンだ」「おやきだ」と話していた春日や番組スタッフへ、店主が「パンではないです」「おやきではないです」と丁寧にツッコミを入れる。春日がなにかを指示することもなく、天丼を理解してくれたことにとても満足していた。とても楽しかったようで、今後も店員とのやりとりで思わず笑ってしまうような“パターン”を作ってくるかもしれない。それもまた、人との出会いがカギとなる“じばせん”ならではと言えるだろう。

「別の国の料理があるかもしれない」と言って尻手の散策を続けようとする春日。今日もまた、「ちょっと行ってきます」と定番のBSっぽいエンディングで番組を締めくくった。