

“欠損”を治す!整形外科志望の医学生が実際のオペを見て衝撃を受ける話に「勢いが面白すぎる」の声【漫画】

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、雑誌『形成外科』にて連載中の『That’s形成外科』(克誠堂出版刊)の1エピソード、「vol.0 まさる the origin」を紹介する。作者の中村まさるさんが、4月12日に「漫画家か整形外科になると心に決めた医学生が衝撃的なオペに入る話」と添えてX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、6000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、中村まさるさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
漫画家を志望していたまさるが形成外科と出会うまで
漫画家に憧れていたが、家族から猛烈な反対を受け医学部に進んだまさるは、医学に熱くなれないでいた。しかし、漫画で表現される“欠損”を治せる「再接着」が可能な整形外科には興味があり、まさるは医者になるまでを期限にして漫画を描き、漫画家になれない場合は整形外科医になることを決意する。
病院臨床実習(ポリクリ)での長時間のオペに、「形成ロングオペは最後まで残ると必ず飲みに連れてってもらえる」という動機から参加したまさる。整形外科医を志望していた彼は手術に参加し、欠損を再建する形成外科について知ることになる。形成外科医のドクターから形成外科について学び、まさに「再接着」と近い手術の一部始終を見学した彼は、その後の飲み会に参加させてもらえることに。
強面の教授も参加している飲み会の席に着くと、大いににぎわう飲み会のなかで何科を志望しているのか問われたまさるは「整形外科…で考えてます!」と返答。既に酔ってデキあがっていた彼は、さらに手外科や形成など、細かいオペがあるところが楽しそうだと続ける。最大限のリスペクトを込めて解答していたまさるだったが、それを聞いた教授からは形成外科について更なる説明がおこなわれ…。
この形成外科についてまさるとともに学べる漫画を読んだ人たちからは、「めちゃくちゃわかりやすい漫画」「こんな世界があるのかと知れた」「医療従事者への感謝が止まらん」「勢いが面白すぎる」など、多くのコメントが寄せられている。
すべては形成外科について知ってもらうために
――本作のお話の発想の源はどこだったのでしょうか?
『形成外科を知ってもらいたい!』このひと言につきます。例えば眼瞼下垂の治療においてで言えば、「保険診療だからカタチの文句は言わせない。」なんて言って、スピード重視の杜撰な手術を行うクリニックなどもあったりします。一方で美容外科であるにも関わらず、技術も修めず見様見真似で手術をして多くの合併症を作り出すクリニックもあります。でも実は――カタチ作りにコダワリのある形成外科医と言う生き物が世の中には存在して、キチンとした治療を提供してるんです!ということが広く知られればですよ?キレイに病気が治って患者さんもHAPPY、カタチ作りの技術で患者さんの病気を治せて形成外科医もHAPPY。みんながHAPPYになれる世界が広がるはずなんですよね。ですが。そんなHAPPYな世界にはまだ1歩届いてないのが現状です。実際、形成外科ってあんまり知られてないんですよ。なんなら僕自身が、大学5年生になるまで存在すら知らなかったんですから。もっと早く形成外科ってものを知っていれば!高校時代のまさるだって無駄に痛い思いをし続けなくて良かったはずなんですよ。(→傷物語) (Xリンク参照)知っておくだけで、選択肢が広がる。そういうみんなが幸せになるような流れが作りたくて、どうすればそれが出来るだろうか…を模索した結果、自分の好きなマンガ形式でそれを広められないかな?という考えから始まったのがThat’s形成外科でした。
――本作では、物語が速く進みつつ、しっかりと伝わってくるテンポが非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
「まずは全部盛る」からの「削ぎ落とし」。そこにギャグを足す。これが僕の鉄則です。 ネーム(下書き)の段階ではとにかく自分の伝えたい情報を全部載せの状態で1度お話を作ります。ですがそのままではあまりに情報量が多くて、オタクの早口言葉状態なので、テキストは目標1/2カット。けれど、それでも堅くなりすぎてたら…どこかに笑いを差し込めないか再構築します。医療者じゃない人でも読めて、スッと理解できる内容になるように――これが1番大事なポイントです。実際、小学生の子が「面白い!」って読んでくれた話も聞いて、すごく嬉しかったですね。 (Xリンク参照)
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
「整形じゃないのに…」と葛藤する女の子のシーンですね。眼瞼下垂の治療を受けようとする女の子が、「見た目が変わる=整形」と揶揄されるのが嫌で踏み出せない――そんなシーンがあります。日本って、“見た目が変わる手術”に対してどうしても偏見が強くて。けど、必要な機能改善のための手術すら「整形」とひと括りにするのって、むしろその偏見のほうが下品だと思うんです。そのモヤモヤに対して、自分の想いを代弁するようにキャラを描いたあのシーンは、描きながらスカッとしましたね。
――ストーリーを考えるうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。
笑って学べるけど、誰も傷つけない。そのバランスはずっと意識しています。ギャグテイストの漫画ですが、扱うのは病気や疾患です。だからこそ、実際の患者さんが読んでも嫌な気持ちにならないように。特に今後、がんや小児疾患なども扱う予定なので、より一層丁寧な表現を心がけたいです。そして何より、これは“漫画で読める医学書”だと思って描いています。読者が「全部信じていい」って思えるだけの医学的正確性を持たせたい。だから、情報の裏取りは怠りません。
――中村まさるさんの作品は、非常に読み込みやすく感じます。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
医療漫画は、メディカルイラストの1種。だからこそ、間違いは描けません。画面作りでは、情報の“正確さ”と“楽しさ”を両立させたい。医療情報を絵にするって、言ってみればビジュアルの翻訳作業なんです。見てわかる、かつ見てて面白い。そんな画面作りを意識しています。
――今後の展望や目標をお教えください。
形成外科のすべてを網羅した“漫画で読める形成外科学”を完成させたい。この作品を読めば、「形成外科って何なの?」がひと通りわかる。そんな“漫画版教科書”の完成を目指しています。そして願わくば…形成外科っておもしろいじゃん!ってなって形成外科を目指す人が増えるといいなと思ってます(笑)。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
皆さんの応援のおかげで『That’s形成外科』第1集が無事書籍化されました!ここまでは、あえて“ウケやすい美容外科ネタ”を避けてストーリーを構成してきました。でも第2集からは、主人公まさるが形成外科医としてステップアップしながら、美容外科の世界にも踏み込んでいきます。もっと多くの方に楽しんでいただける展開になると思いますので、これからも『That’s形成外科』をよろしくお願いします!
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