花屋が惚れたのは死神…“不幸を呼び寄せる存在”のために別れを決断する様子に「切なすぎる」の声【漫画】

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、フルアナログで作画をする漫画家の七野ワビせんさんによる作品『死神と初恋』だ。

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同作は、花屋の男性が死神と出会い、恋に発展する様子が描かれた一作。以前X(旧Twitter)に、花屋が告白をするエピソードの第7話と第8話がポストされると、多くの人から注目を集めている。そこで作者である七野さんに、同作について話を伺った。

死神と花屋のカップルが誕生する…かと思いきや？

ある日、本心では花屋と仲良くしたいと思っているものの、近づきすぎないようにしていた死神。自身が死神であることで、彼に不幸が訪れてしまうと不安に思っていたのだ。そして、死神は花屋から離れることを決心する。その後、花屋のもとに死神からの手紙が届く。指定された場所に来るよう書かれており、デートの誘いかと思った花屋は白のタキシードを着て向かうのだった。

そして、花屋と死神が落ち合うと、花屋は「少し前からアンタのことばっか考えてさー 胸が苦しんだよ」「俺アンタのこと好きなんだ」と思いの丈をぶつける。しかし、離れることを決心していた死神は「ごめん」「花屋 もう私はお前と会いたくない」と別れ話を切り出し始め…。

花屋と死神の様子に、読者からは「花屋のストレートな告白にキュンッとした」「ベストカップルすぎる」など好評の声が相次いでいた。

小学生の頃に今の絵柄が完成した作者の七野ワビせん

――『死神と初恋』シリーズを創作したきっかけや理由があればお教えください。

『死神と初恋』は息抜きのために始めた作品です。100％自分の描きたいように、好きな内容の漫画を、お休みの日とか、仕事の合間にのんびり描いたりしたいなと思いました。色塗りにハマっていたので、水彩絵の具で塗った作画にしました。

――第7話、第8話を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい！」というポイントがあれば教えてください。

迷いますね！全部のコマがお気に入りです！

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。

花屋の「好きな人と一緒に過ごせないまま生きてる方が辛い」と死神の「愛は暖かいけど強い覚悟の必要なこと」というセリフです。どちらもぼくが昔から強く想っていることなので、ちゃんとキャラクターに話してもらうことができて嬉しかったです。

――七野さんの画風は昭和の雰囲気を感じますが、やはり昭和の漫画家に影響を受けたのでしょうか？

幼少の頃から手塚治虫先生が大好きで、他にもいろいろな昭和の漫画作品をとにかく愛読して影響を受けて育ちました。そのため小学生時代には、ほぼ今の絵柄が完成されていたと思います。

――今後の展望や目標をお教えください。

漫画とずっと共に歩むこと！大きな目標がある訳ではないのですが、とにかくずーっと漫画を描いて、ずーっと消えないようにして、ずーっと読んでもらいたい！何年も先、最期の時が来たら、自分の単行本を棺桶にいれて一緒に燃やしたい！

――読者へメッセージをお願いします。

いつもありがとうございます！皆様が漫画を読んでくださることがぼくの何よりの生き甲斐です。楽しんでいただけるよう邁進いたしますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします！

告知ですが、お仕事で、4月から玄光社の「illustration」公式サイトにて新しい漫画『あなたのことが1番好きなの』を公開しています。ぜひご覧いただけると嬉しいです！夏頃にもいろいろあります！詳細は七野ワビせんのXをチェックしていただければ！