鬼上司の裏の顔がバーテンダー…“S全開”からの優しい一面のギャップに「イケメンすぎる」の声【漫画】

2025.05.15 08:40

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、漫画家のねてるさんが手がける『ようこそ上司のBARへ』をご紹介しよう。

同作は、4コママンガ配信サービス「ツイ4」で連載中の作品で、会社の怖いかつ推しに似ている上司が働くバーに、たまたま部下の主人公が来てしまう様子が描かれている。以前ツイ4の公式X(旧Twitter)に第1話が投稿されると、多くの人から注目を集めて8万もの「いいね」が。そこで作者のねてるさんに、同作を描いたきっかけについて話を伺った。

立ち寄ったバーにいた会社の怖い上司が推しに似ている？

仕事帰りの夜、屋台のバーに立ち寄った立花ユウ。そこでバーテンダーとして働いていたのは、まさかの会社の怖い上司、鬼月天冥(きづきてんめい)だった。

鬼月は驚く様子も見せずに「一杯も頼まず帰るってことはないよァ？」と高圧的。いつものスーツ姿と違う鬼月を見た立花は、推している人気ラノベ悪役令嬢「クリスティーナ」に似ていると思い、頭を悩ませる。

そして、「何故こんな所で屋台バーなんか開いてるんですか？」と尋ねる立花。しかし鬼月に「5万落としたら教えてあげよう」「お金を落とせばちょっと親密になれるシステムだ」と言われ、立花は、そんな怪しいシステムを誰がやるんだと思ったものの、クリスティーナに課金していることに気づく。さらに話題は仕事のことになり、立花は「あなたは要求が高すぎる」と不満をもらし始め…。

鬼月と立花の様子に対し、読者からは「上司がイケメンすぎる」「続きが読みたくて仕方ない」など好評の声が寄せられている。

作品を描くためバーに取材した作者のねてるさん

――『ようこそ上司のBARへ』を創作するようになったきっかけについてお聞かせください。

もともと考えていた構想は「素敵なおじさまに甘やかされる話」でしたが、そこに「バー」という舞台と、「上司と部下がガチンコで言い合いをする」というアイデアを足した結果、今の形になりました。ただの言い合いでは読者さんも上司を好きになれず、相互理解に繋げるのは難しいですが、言葉は厳しくても、「最後は美味しいお酒を出してくれる」という形なら、そのギャップがエンタメとして生きるのではないか、と思ったのが始まりです。また、この企画を形にするにあたって、取材で伺ったバーの皆様が温かく迎えて下さったことが大きな後押しになりました。本当に感謝しております。

――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい！」というポイントがあれば教えてください。

まずは、やはり登場するカクテルでしょうか。可能な限り私と担当さんが取材を行い、直接お店に足を運ばせていただいたうえでご紹介しております。

次に、鬼月と立花の関係性についてです。これまで「上司と部下」でしかなかった2人が、バーで新しい関係性を構築し、そこでの「対話」を通じて変化していく…そんな2人を今後も見守っていただけると嬉しいです。最後に、悪役令嬢は「悪役令嬢っぽいイケオジが好き」という私の性癖の部分なので、気楽に楽しんでいただけたら嬉しいです。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。

「もっと苦しみなさい」です。気に入っているというか、このお話の軸となる部分な気がしています。

――作中ではカクテルのレシピが描かれていましたが、やはりねてるさんもカクテルが好きだったり、詳しかったりするのでしょうか？

全く詳しくないので、恥ずかしながら勉強しつつ教えていただきつつ…という感じです。正直お酒も強くないのですが、カクテルやバーという空間が好きで、今回思い切って題材に取り上げさせていただきました。自分のお金で好きなお酒を頼み、バーという非日常の空間で一息つく…そうした楽しみ方は大人の特権だと思うので、夢を感じています。

――今後の展望や目標をお教えください。

身もふたもないですが、続けさせていただきたいです。今思い描いている構想をしっかり描き切りたいという思いがありますし、ご協力いただいた取材先の皆様にも、微力ながら貢献したいという思いがあります。

――読者へメッセージをお願いします。

お酒が飲める方もそうでない方も、くすっと笑えて楽しくなる、そんなお話を描きたいと思っています。ぜひとも読んでいただけたら嬉しいです！