

ドラマ「子宮恋愛」出演中の沢村玲「沢村玲はどんな役でもできるねって言われたいです」

自分の気持ちを主張できず理想とは違う日々に悩む主婦を描いた衝撃のラブストーリー「子宮恋愛」(毎週木曜深夜0:59-1:29ほか、読売テレビ/FOD・TVerにて配信)。主人公・まき(松井愛莉)の夫で、まきの先輩の寄島みゆみ(吉本実憂)と長年不倫をしている苫田恭一を演じている沢村玲(ONE N’ ONLY)にインタビュー。「子宮恋愛」をはじめこれまで出演してきた作品について、アーティストと芝居の共通点など語ってもらった。
どんな役でも演じるのはすごく楽しいです
――「子宮恋愛」で、モラハラ気味のまきの夫・恭一を演じていますが、最初にこの話を聞いてどう感じましたか?
恭一は“何てヤツだ!”と思いました(笑)。浮気者なだけでなく人を利用する、執着する…と、“何だこれは?”の連続で。ただ、彼の背景を知っていくと、過去の出来事があっての今か…とは思うようになりました。
――恭一はどのような人物だと思われますか?
恋愛の仕方が分からない人なんだと思います。そんな人が学生時代に寄島さんと出会って、いろんなことを教えてもらった。寄島さんが自分のことをいろいろ引っ張ってくれたからこそ、言われたことをそのまま受け止めてしまうという。彼の中では寄島さんだけが正義であり、いまだに寄島さんに恋をしている。とはいえ、まきのことも嫌いではない。自分に対していろいろやってくれてありがとう、お互いに助け合っていこう、という気持ちはあるんですよ。まぁ僕は“まきに固執するのではなく家政婦を雇えば”と思ってしまったのですが…。
――恭一目線でドラマを見るとまた違って見えてくるんですかね?
そうだと思うのですが、いい人ではないです。まきや寄島さん、母親といろんな人に依存しているので。ただ、後半に物語が目まぐるしく展開していく中、彼にも変わるきっかけがあるので、そこは救いかなと。恭一のドラマは最終話の後に始まるのだと思います。
――そのような役柄をどのような気持ちで演じているのですか?
悪気がないように思われたらいいなと思って演じています。悪気なく何でこんなこと言っちゃうの?という人。そういうふうな人物に映っていればと思うのですが、どうなんだろう。でもどんな役でも演じるのはすごく楽しいです。
改めてメンバーのありがたみも分かったし、支えられていた部分も気付かされました
――昨年から本格的に俳優活動もされ、さまざまな作品に出演されていますね。
こんなにたくさんのチャンスをいただけて感謝しかないです。ソロで連続ドラマに出演したのは「彼のいる生活」(2024年、TOKYO MX)だったのですが、かなり緊張しました。それまでは主にグループで活動をしていたので1人になる寂しさもあったのですが、離れて仕事をすることで、改めてメンバーのありがたみも分かったし、支えられていた部分も気付かされました。そして、同世代の人たちと一つの作品を作っていく楽しみを教えてもらえたような気がします。
――「彼のいる生活」では、主人公の友人でよき相談相手の大学生・春名圭太役を演じていましたね。
すごくいい人だけどちょっと変わり者という役でした。僕は役を演じる際、キャラクターと共通点があればそこから近づけていきますが、そうではないときはこれまで見てきた映画やドラマから似ているような人を探して、こういう仕草をしていたよな…とキャラクターに寄せていくことが多いです。この作品は原作があったので、原作を読み込んで共感できるところを見つけて役になっていった記憶があります。このとき面白いと感じたのは、長時間かけてキャラクターを見せていけることでした。第1話ではこういう面を出す、第2話では…と少しずつ成長を見せていけた気がしています。
――「ハッピー・オブ・ジ・エンド」(2024年フジテレビほか)では別府由来さんとW主演。初めてとなる主演で臨んだ現場はまた違った感覚でしたか?
主役は物語を構成していく人物なのでプレッシャーはありました。そして何よりも今までと違う作風で、緊張感があるというか…。今思えば申し訳ないのですが、現場でも常に緊張感を漂わせていたような気がします。そして座長として何かできればよかったのですが、それを考える余裕もなく。皆さんに本当に助けられながら撮影をした思い出です。
――壮絶な生い立ちにより心を閉ざしていた浩然(ハオレン)を繊細に演じていて印象的でした。別府さん演じる千紘と出会い希望を見出していく難しい役でしたね。
浩然は人の感情がナチュラルに分からないんですよ。人って申し訳ないと思いつつ怒ったりするけど、その申し訳ないという気持ちがないというか。表面上、こうやっていれば正しいというのは分かっているのでそれなりに振る舞えるんですが、本当の意味で人を大事にできない人物で。そんな彼が千紘と出会うことで少しずつ感情が芽生えてくる。この成長過程を表現するのが難しかったです。
――監督ともかなり話し合ったとのことですが。
撮影前はもちろんですが、撮影に入ってからも何度も監督さんに相談しました。特に印象的だったのは、撮影開始したばかりのとき、第1話のラストの千紘を抱くシーンです。浩然は人の心が分からないだけに千紘に対して乱暴になるんじゃないかと思っていたのですが、監督さんから「きっと最初は丁寧だと思う。彼の内面を見えていない人から見たらすごくきれいな人に映る、ある意味取り繕っている人だと思うよ」と言われて…。僕は浩然は、人を理解できないという気持ちが強い人かなと思っていたので、その思いは伝えました。でもこの話し合いのおかげで、冷たく見えながらも何かアツいものを持っている浩然というキャラクターをうまく引き出すことができたと思います。
――そうやって笑顔なのに悲しい雰囲気を漂わせる浩然が生まれたんですね。
僕なりに彼の背景を考えて現場に臨んだのですが、監督さんはもっと深い部分で理解されていました。この作品で演者としてのキャラクターとの向き合い方を知った気がします。そしてキャラクターが感じる痛みを理解した上でのお芝居は見る人に伝わることを教えていただきました。
写真
自分をイジってくれる仲間がいるって本当に強いと思います
――こんなに難しい役を演じながら、ONE N’ ONLYとしてアーティスト活動もされていたんですよね。切り替えはすぐできていましたか?
浩然のときは少し引きずってしまう部分もありました。ただメンバーに会うとすぐに素に戻れるんです。みんなと話していると、あぁ僕の日常はこうだったなって。みんなドラマも見てくれていて、特に(関)哲汰や(高尾)颯斗は面白くいじってくれて。でもそういう仲間がいるって本当に強いと思います。
――メンバーに助けられていた部分も多かったんですね。他にも「アンチヒーロー」(2024年TBS系)や「御上先生」(2025年TBS系)などにもゲスト出演されていました。ピンポイントで出演するのはまた違った感覚があるのでしょうか?
連続ドラマはみんなで一緒に作っていくのですが、ゲストは一瞬でその作品のピースにならないといけない。そのためどんなリクエストにも応えられるように自分の引き出しを増やして現場に行くことが大事だと思っています。「アンチヒーロー」では堀田真由さん演じる紫ノ宮飛鳥の同期の検事として出演したのですが、最初はもうちょっと淡々とした口調の人物を想像していたんです。でも現場に行ったら同期だからこその顔を見せたいという話になって、学生時代の名残を持たせたような口調や表情に変えて…。そういうふうに変えることへの対応力や提案できる引き出しをたくさん作りたいと感じました。
――瞬発力が大事になってくるんですね。
それが一番大事な気がします。あと「アンチヒーロー」で大変だったのは食べながらセリフを言うこと。いろんな角度から撮影するのですが、このセリフを言ったときは箸を下ろしていたなど繋がりがあるので。改めてドラマはいろんなことを考えて作られているなと感じました。
――「御上先生」では、キーマンとなる試験会場で殺害される被害者・渋谷友介を演じていましたね。
あまり友達とかにも出演するとは言っていなかったので、「びっくりした」と連絡がきました(笑)。親も気付いてくれて。実は、渋谷と母親とのやり取りのシーンは、母親にしか見せていない顔を意識して、自分の母親に向けて言っているような感覚で演技をしたんです。なので、見てくれたのはうれしかったですが少し照れくさかったです。ちなみに「アンチヒーロー」と「御上先生」は同じスタッフさんが作っているので、「御上先生」で呼んでいただけたのはうれしかったです。以前に比べてあまり緊張をしなかったので。少しずつですが、お芝居の現場に慣れてきているのかもしれないです。まだまだ勉強しなければいけないですが、いろんな現場を経験して楽しんでいきたいです。
メンバーは今でも自分が帰る場所になってくれています
――大胆なラブシーンも多かったwebドラマ「旦那のアレ、もらってください」(BUMP)ではこれまでとはまた違った顔を見せてくれましたね。
僕も脚本を読んで、刺激的で驚きました。どうやって演じればいいか分からない怖さと緊張で、最初のころは手が震えて撮影どころじゃなかったです(笑) 。よく見ると、緊張から震えているのは映像でも分かるはず。監督さんからも、「震えているよ」「汗びっしょりだけど大丈夫?」と声をかけられました(笑)。ある意味、忘れられない現場です。でも「あのシーンがよかった」みたいな反響をいただけると、やってよかったなと思います。
――今、出演している「子宮恋愛」でもラブシーンがありますよね。
そうなんですよ。いつになっても難しいです(笑)
――演じることは楽しいですか?
普段の自分と違う、なれない自分になるのは楽しいです。あとお芝居はいろいろな方向からたくさんの人がアプローチして一つの作品を形にする作業で、チームで何かをすることが好きな僕に合うなと。そして改めて思うのは、お芝居はちょっとライブに近い部分もあるということ。ライブに関してはコロナ禍を経験してより思うようになったのですが、メンバーとスタッフさん、そして観客の皆さんがいないと成り立たないと思っていて。いいライブってみんなで作りあげてこそですから。俳優を経験して、意外な共通点があることを知りました。
――みんなの力を合わせてこそなんですね。
本当にそうだと思います。ちなみにライブだとファンの方の気持ちもすごく大事だと思っていて。僕らは自分たちが楽しいだけのライブをしても意味がないという共通認識を持っています。聴きたい曲、やりたい曲を含めて、今日来てよかったと思ってもらえる事が大事というか。それはドラマも同じで。自分がやりやすいようにやるのではなく、監督さんが求めているもの、作品として一番伝えやすい形を模索していくことが大事。そういう意味では俳優活動もアーティスト活動も違いはあまりないのかもしれないです。
――今後演じてみたい役はありますか?
高校生のときに「リーガル・ハイ」(2012年ほかフジテレビ系)の堺雅人さんが演じた古美門研介を見て、本格的にお芝居をしたいと思ったんです。現実世界になかなかいないじゃないですか。それが実在するように感じられるのがドラマの魅力というか。なのでキャラクターの濃い役をやってみたいです。みんなに真似される役とか面白そうだなって。ただそれは今すぐの話ではなく…。それより、求めてくれたらどんな役でもやってみたいという気持ちが強いです。沢村玲はどんな役でもできるねって言われたいです。
――最後に、沢村さんにとっての宝物を教えてください。
EXILEさんの「HERO」に「大切な事はいつも当たり前の中に在る。」という一節があるのですが、そういう小さな幸せが僕にとっての宝物です。20歳を過ぎてからやっと自分の恵まれた環境に気付き、両親やメンバーに対して感謝の気持ちを持てるようになりました。特にメンバーに関しては、初めてソロで俳優の仕事をしたときに、実はみんなが支えてくれていたんだと気づかされました。ドラマをチェックしてくれているのもうれしいですし(笑)。今でも自分が帰る場所になってくれています。
撮影=西村康/取材・文=玉置晴子/スタイリスト=東正晃/ヘア&メーク=中島康平
関連記事
-
新垣結衣が語りに!“伝説の家政婦”タサン志麻さん夫婦に密着「たくさんの人の心にスッとしみこむはず…」<ふたりのディスタンス>WEBザテレビジョン
-
東京03の超絶サクセスストーリー 全国ツアーだけで「1年食えるくらいはもらえる」WEBザテレビジョン
-
<BLACKPINK>「あつまれ どうぶつの森」内に“BLACKPINK島”がオープン!MVのセットやステージを再現WEBザテレビジョン
-
松井玲奈、大粒の涙…新型コロナ感染中の思い吐露「人生の中では一番苦しいぐらいの数日間」WEBザテレビジョン
-
ジャニーズWEST中間淳太 “探偵”イメージの細身スーツで「小説現代」表紙に!推しミステリから自身の創作活動まで明かすWEBザテレビジョン
-
瀬戸朝香、“なかなか良い感じ”7歳長女によるメイクSHOTに反響「優しくて自然な感じすごくいい」「娘さんお上手!」WEBザテレビジョン
「ニュース」カテゴリーの最新記事
-
Number_i平野紫耀「ムヒ」2つの新CMでギャップ魅せ 岸優太との“ドキドキ”秘話明かすモデルプレス
-
Rちゃん、ドバイ案件疑惑を完全否定「否定するのも馬鹿馬鹿しい」らいばーずワールド
-
原つむぎ、美ボディあらわなニットトップスで色気あらわにWWS channel
-
伊野尾慧“幹太”、伊原六花“なつめ”と抱擁キスして喜ぶようすに胸キュン トレンド入りも<パラレル夫婦>WEBザテレビジョン
-
柚乃りか、すべすべ美肌あらわなオフコーデにファン釘付けWWS channel
-
豆しば・うにとほのちゃん、仲良くリュックINしてどこへ?らいばーずワールド
-
【写真特集】さくらわかな、クラシカルなビキニ姿で圧巻の美ボディ披露!<TREND GIRLS撮影会2025>WWS channel
-
【写真特集】木下ひまり、大人可愛いブラックビキニで美ボディ披露!<TREND GIRLS撮影会2025>WWS channel
-
PINKY、夫・窪塚洋介の誕生日に愛流ら家族4人集結「美男美女」「顔たくさんのケーキ可愛すぎ」の声モデルプレス