＜あんぱん＞「食えるかもしれん」に人生をかける覚悟を決めた北村匠海“嵩”が今田美桜“のぶ”に宣言

2025.04.29 16:43

今田美桜が主演を務める連続テレビ小説「あんぱん」(毎週月～土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月～金曜の振り返り)の、4月28日からの第5週「人生は喜ばせごっこ」では、のぶ(今田)の女子師範学校での生活がスタートした(以下、ネタバレがあります)

漫画家・やなせたかしと小松暢夫妻が「アンパンマン」にたどり着くまで

連続テレビ小説、第112作目となる本作は「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかしと小松暢夫妻をモデルにしたオリジナル作品。脚本は連続テレビ小説「花子とアン」、大河ドラマ「西郷どん」の中園ミホが担当している。

戦前、戦中、戦後と激動の時代を生きたやなせと、やなせと共に生き、彼をけん引し続けた“ハチキンおのぶ”こと暢が、あらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどり着くまでの人生を描いた物語。

第5週は、昭和11年、のぶは女子師範学校の寮に入るため朝田家から巣立つも、教壇に立つ軍国主義の黒井雪子(瀧内公美)に圧倒されるのぶとうさ子(志田彩良)。一方、浪人生の嵩(北村匠海)は、医者になる自分が想像できず千尋(中沢元紀)に自分の本当がしたいと考えていることをぶつける…といった内容だ。

4月29日放送の第22回では、千尋に「絵を描いて生きていきたい」と宣言したところを叔父・寛(竹野内豊)に聞かれたところからスタート。

寛は「現実的ではないな」「絵では食っていけん」というものの「食えるかもしれん」の選択肢を提示。そして「かもしれん、ということに人生をかける覚悟はできちゅうか？」と嵩の覚悟を問う。そして美術系の学校を受験することを説得するのであった。

同じ頃「こんなきついところって知っていたら辞めちょったのに」と、弱音を吐いて泣き出すうさ子を励ましながら、せっせと先輩の洗濯物を洗うのぶ(今田美桜)。

そこに現れた担任の黒井は「2人とももうホームシックですか？御国のために強くなりなさい」と言い放つ。

ただ、これを聞きのぶは「うちは負けんきね。うさ子ちゃんも負けたらいかん」と強く決心するのであった。これに対して視聴者からは「のぶ、かっこいい！」「さすがのぶだ！」と励ますような声が寄せられた。

そんな中、ひと月ぶりに朝田家に帰ってきたのぶ。朝田家の香り、食事、そしてあんぱん…全てに対していとおしさを表現。終いには泣き出してしまった。これに対してのぶは「うちから離れて初めてわかった。この家に生まれてよかった」と笑うのであった。

そこに登場したのは嵩。そして、のぶに「おかえり」と言い「美術の学校を受験することにした。僕は絵を描いて生きていく」と伝えたのだ。これを聞いたのぶは「わかっちょったよ」「嵩は絵を描くために生まれてきた人やき」と励ます。

◆文＝於ありさ