絶対好きって言わせてやる…陰キャイケメン×陽キャナルシストのラブコメに「ポップで可愛い」の声【BL漫画】

コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、『WEB.Bloom』やpixivコミックで連載された、スズヒロさんが描く『スキって言ってくれてもいいよ？』より第1話をピックアップ。

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スズヒロさんが3月25日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、1.7万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、スズヒロさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。

留学後の転入先で初恋の相手と再会

幼いころから容姿の良さと明るい性格で人気者だった須田 雅也(すだ まさや)は、「自分を受け入れない人なんてこの世界にはいない」と思っていた。しかし、小学生の頃に出会った高松 奏(たかまつ かなで)によって、その考えは崩れる。雅也は自分に興味がなさそうで、扱いが雑な奏が気に入らない。しかし、なぜか奏のことが気になってしまうのだった。

小学校の運動会の日、雅也は朝から体調が悪かったにも関わらず徒競走で全力疾走。一等をとるが走った後にめまいがしてしまう。そんな時、奏に助けられ保健室へ。誰もいない所へ来るとつらそうな雅也をおぶってくれた。

「あんまり頑張りすぎなくていいんじゃねぇ？」

優しく気遣ってくれる奏は、頑張っている雅也がすごいと思うとも言ってくれた。雅也はその日から奏は自分のことが好きなのだと思い、さらに自分も奏とずっと一緒にいたいと思うになった。

しかし、突然両親の仕事の都合で雅也はアメリカへ留学することに。アメリカへ行く前に思い切って奏に告白するも、奏は雅也のことを「フツー」と思っている事を知り、ショックを受ける。

「絶対に戻ってきて見返してやるからな」

そう言ってアメリカに旅立ち、4年がたった。

二人は高校生になり、雅也が転入した学校で再会。そっけない態度の奏に、なぜ避けるのかと聞くと「俺は目立ちたくないんだ　俺に近づくな」と言われてしまう。その後友人の計らいで、放課後奏の家の近くの公園で奏と再び会う雅也。平穏な生活のため、目立つ自分の側にはいられないと言う奏に腹を立てた雅也。

「俺のこと絶対好きって言わせてやる！」

そう奏に宣言するのだった。

作品を読んだ読者からは、「面白くてあっという間に読み終えてしまいました」「爽やかで読みやすくて面白かった」など、反響の声が多く寄せられている。

作者・スズヒロさん「誰かの感情を揺さぶるような、心を豊かにするような作品作りをしていきたい」

――『スキって言ってくれてもいいよ？』は、どのようにして生まれた作品ですか？きっかけや理由などをお教えください。

陰キャオタクの攻めと男前な受けが描きたい！という流れから幼馴染の同級生ものが好きなので提案させていただきました。

初期案では受けは王子様のようで人気者だけど実は元ヤンで、そのことを知っているのは幼馴染でいじめられていた攻め…という流れでしたが、色々とお話しさせていただいた結果 今のスーパー元気ナルシストの雅也が誕生しました。

――今作を描くうえで、特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。

特に気をつけたのは雅也がブレずに一途で元気なところです。

想いがなかなか伝わらずに珍しく凹む…という流れも考えましたが、それでもメンタルはブレることなく元気なままの雅也を描くことに注力しました。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

1話の運動会で調子の悪い雅也に気づいた奏が雅也に「頑張りすぎなくていいんじゃねぇ？」と声をかけるシーンです。

誰からも注目される存在である自分は他人に弱い部分を見せてはいけない、と無意識のうちに言い聞かせていた雅也が初めて他人に本心を突かれた上での優しい言葉でした。

気を張りすぎて視野が狭くなっていたところをハッとさせられるお気に入りのシーンです。

――Xの投稿には多くの反響があったと思いますが、特に印象に残っているコメントなどはありますか？

お忙しい中、見てくださり本当にありがとうございます…！！

色々なコメントを頂けて本当に参考になりましたし、本当にひとつひとつのお言葉が嬉しかったです！ありがとうございます！

中でも「最近BLから離れていたけど読みやすかった！」と言っていただけて良かったです！

――スズヒロさんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。

自分自身が漫画やドラマ、映画や音楽、人を通して救われることの多い経験をしてきたので今度は自分がそのような作品作りをできるようにしたいです。

今の自分の力量では到底その目標にまで達せず悔しい思いをしたので、試行錯誤しつつ誰かの感情を揺さぶるような、心を豊かにするような作品作りをしていきたいです。

――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。

いつも作品を見てくださって本当にありがとうございます！

たくさん応援のお言葉をいただけて本当に嬉しくて枕を濡らしています。

自分自身落ち込むことが多いタイプなのですが、優しいお言葉を頂けて日々のモチベーションになっています。

ありったけの感謝を何かしら形にしてお返しできていけたらと思います。

今後もたくさん作品を描いていきたいと思いますので、ご興味があればお付き合いしていただけると幸いです！