バイトを遅刻してクビになる地雷系女子…社会に馴染もうと努力する姿に「悪い子じゃない」の声【漫画】

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、SNSに創作漫画を投稿するめあたそさんの『透明な境界』をご紹介しよう。

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同作は、いわゆる“地雷系”と呼ばれる女性「めあたそ」の日常を描いたシリーズの一作。X(旧Twitter)にポストされると、約1万もの「いいね」が寄せられている。そこで作者のめあたそさんに、同シリーズを描いたきっかけや、同作のお気に入りの場面について話を伺った。

社会に溶け込もうと努力する“地雷系女子”

携帯電話のアラームが鳴り、気だるいながらも起床するめあたそ。アルバイトに行く時間だったが、支度をするうちに時刻は刻一刻と迫り、結局、遅刻することになるのだった。

職場の居酒屋に到着しためあたそは、入れ替わりになる従業員たちと楽しそうに話していたところ、店長がやってきたこともあり、従業員たちは退勤。そして、店長はめあたそに「あと一回でも遅刻したら 辞めてもらう、って話だったよね」「明日からはもう来なくて良いよ」と伝える。

もともとめあたそは居酒屋で働き始めたのは、「無理矢理にでも働けば、人の騒ぎ声に慣れたり、上手く話せるようになったり、時間通りに動けるようになったりすると思っていた」という理由があったからだった。しかし、実際に働き始めた後は、一時的にバイト用の顏や態度、性格になっただけで根本的な部分は変わらない。さらに、そういった自分で居続けるためには薬の服用が必要だった。

そして、薬の効き目が薄れた頃合いで休憩に入ると、今日が初出勤の女性もついてくることに。他人の前で服薬することは避けたいと思ったが、「今日でクビ」になることを思い出し、めあたそは徐に薬の瓶と取り出して…。

社会に馴染もうとするめあたそのエピソードに対し、読者からは「無理をしてまで頑張る姿勢に感動」「決して悪い子ではないことは分かった」などの反響が上がっていた。

“地雷系は可愛い”と見世物にされて憤りを感じた作者のめあたそさん

――「めあたそ」シリーズを創作したきっかけや理由があればお教えください。

大人が皆地雷系とかファッションとかでチヤホヤしてて、ネットではキラキラしたものとして描かれたり、ゲームになったりとかしてるけど、自分やその周りの友達は全然そんなことなくて。離脱症状に苦しんだりとか、それがないとうまく外に出れないとか。そういう面を全く無視して「地雷系は可愛い」みたいに見世物みたいになってたから、ムカついたので始めました。

――『透明な境界』を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい！」というポイントがあれば教えてください。

バイトの同僚の子の気遣いや、店長さんとの間柄のように、自分とその周りにはタイトル通り境界があります。それは皆が引いているだけではなく、私も「バイト用の顔、態度」という境界を引いています。この境界は見えづらく、そして皆がさも見えていないかのように「透明」になっていると感じたので、このタイトルをつけ、漫画にしたいと思いました。

――『透明な境界』の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。

バイトのお客さんのナンパにヤダよーんと返したところです。きちんと自分の伝えたい気持ちを伝えることが大事だと思っているからです。

――今後の展望や目標をお教えください。

VTuberになりたいです。

――読者へメッセージをお願いします。

私のファンアートをたくさん描いて、忘れないでいてほしいです。