“三刀流”宮原華音、“ミスター平成仮面ライダー”への飛び蹴りシーンを回顧「人生で一番緊張したライダーキックでした」

2025.03.28 04:30

俳優の山田姫奈、宮原華音が、3月27日に都内で開催された特撮アクション時代劇「SHOGUN’S NINJA-将軍乃忍者-」のプレミア上映＆トークイベントに登場。共演の桃月なしこ、谷口布実、寺坂頼我、高木勝也とアクションシーンなどの撮影エピソードを語った。

時代劇×アクション作品

同作は、国内の特撮アクションの第一人者である坂本浩一監督が、2019年制作の「BLACKFOX: Age of the Ninja」に続いて完成させた忍者アクション時代劇。「ウルトラマンブレーザー」ヒロイン・アオベエミ役でも知られる山田、「仮面ライダーガッチャード」のクロトー役や「仮面ライダーアマゾンズ」の高井望役で話題を集めた宮原がW主演を務めるほか、次世代のアクション界を担う俳優陣が集結している。

トークイベントは現場でも“ムードメーカー”だったという高木がMCを担当。風魔忍者の一族の末裔である篝火役の山田は、撮影時の思い出を聞かれると「この作品は7日間で撮っているんですよ！でも、めちゃめちゃ楽しかったよね」と同じく風魔忍者の一族の末裔であるお喬役の宮原に振ると、宮原も「楽しかったし、あっという間だったよね」と同調。

アクションシーンが見どころの作品ということで、山田は「本当に最初のほうはずっとアクションしかやってなかったので、いま何を撮っているのか分からないみたいな(笑)。お芝居のシーンが本当になくて、最後の日に(宮原と)2人のお芝居を全部やったんですよ」と撮影を振り返っていた。

そんな中、宮原が撮影中に“ミスター平成仮面ライダー”の異名を持つスーツアクター・高岩成二に“ガチ蹴り”をしたという話題に。

ちなみに宮原といえば小学生から始めた空手で全国大会に優勝し、強化選手に選ばれるほど高い身体能力を誇り、俳優・プロキックボクサー・RISEラウンドガールの“三刀流”で活躍中。

高木からキックのシーンについて尋ねられると、宮原は「肩に飛び蹴りというか、“ライダーキック”をしたんですけど、やる前に高岩さんといっぱい戦わせていただいて、あのシーンのときに『じゃあ一発で終わらせよう』と言われて。圧が…」と苦笑いしつつ、「一発だし、(場所的にも)絶対にズラせないし…。めちゃくちゃ気合い入れて、人生で一番緊張したライダーキックでした」と笑顔で振り返った。

高岩もビビっていた？「『本当に蹴るの…？怖い』って(笑)」

それを受け、そのシーンのときに高岩の近くにいた山田が「実は聞こえていたんだけど、『えっ？本当に蹴るの…？怖い』って(笑)。だからたぶん(怖いので)『一発で終わらせよう』って言ったんじゃないかな？」と高岩の様子を暴露し、宮原は「なるほど(笑)。でも、光栄でした本当に」と、何はともあれ無事に成功したことに安堵(あんど)していた。

さらに、今回イベントには登壇できなかった坂本監督からサプライズでビデオメッセージが到着。メッセージの中でキャスト陣への絶大な信頼ぶりを伝えられ、山田は「(坂本監督と)ずっと一緒にやりたいって言っていたんですけど、一緒にやってみてどうだったかという話を聞いていなくて、どう感じられたのかなと思っていたので、シンプルにうれしいです。感激です」と、感激しきり。

また、坂本監督とは長年の付き合いである宮原は「10年ぐらいのお付き合いがあって、いっぱい作品に呼んでくれるんですけど、いっつも主演じゃない！(笑)　いい役ではあるんですけど…」とした上で、「坂本監督作品に出ていて主演の人たちを見ているからこそ撮ってもらいたいとずっと思っていて、(いつか宮原主演でと)言ってくださったことがかなってすごくうれしくて。しかも京都で撮影できたこともうれしく、めちゃくちゃすてきな宝物になったなと思っています」と、あらためて喜びをかみ締めていた。

「SHOGUN’S NINJA-将軍乃忍者-」は、国内では時代劇専門チャンネルNET(Prime Videoのサブスクリプション)にて配信中。

◆取材・文・撮影=松崎太陽(STABLENT)