

亡き師匠の手記を探す旅…妖力を持つ少年と妖たちの物語に「全てが美しい」の声【漫画】

コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、花守さんが描く『いろはの書き導べ -雪解の路-』より、第1話をピックアップ。今作は2025年3月22日に単行本も発売された。
花守さんが2月6日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、1.2万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、花守さんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
師匠が残した手記を探す旅へ
妖力を持つ少年・唯壱(ゆいち)は、亡くなった師匠の手記を探すため、猫の妖である咲(しょう)と旅に出た。どこにあるか見当もつかない二人は、師匠が生前訪れたという花の町・香久里(かぐり)にたどり着く。
“人ならざるもの”に預けた、という師匠の手記について手がかりを探していると、山に獣が出たと言うことを聞き、まずはその山に行ってみることに。するとそこには人間に怒りを抱いた獅子のような妖・獅暉(しき)がいた。人を襲おうとする獅暉を牡丹に宿る妖・紅乃(くれの)が止めようとし、その隙に唯壱が獅暉を突いて眠らせた。
弱って消えかかっている牡丹の妖・紅乃は、唯壱たちに獅暉がなぜ人を襲うようになったのか訳を話す。以前いた神社での経験から人間に強い遺恨がある獅暉は、大事に世話をしていた牡丹(紅乃)を、人間の荷車が折って行ってしまったことによりさらに怒りを募らせたのだと言う。
話を聞いた唯壱は、芍薬の根に接ぎ木をすれば牡丹を助けられるかもしれない、と言う。その後、町にいた心優しい幼女から大切に育てた芍薬の花を譲ってもらい、その姿をなんとか留められた紅乃。人間により傷つけられてしまった牡丹だったが、それを助けたのもまた人間であったことを獅暉にも伝える。
助けられたことにより、旅に同行することになった紅乃と獅暉。師匠を知っているという紅乃から、師匠が日映山の八咫烏(やたがらす)の話をしていたことを聞き、唯壱たちは日映山を目指すのだった…。
作品を読んだ読者からは、「世界観に浸れる素敵な作品」「尊さと優しさと芯ある素敵な愛あるお話」など、反響の声が多く寄せられている。
作者・花守さん「“どこか違う場所”へ連れて行くことができるような作品にしたい」
――『いろはの書き導べ -雪解の路-』は、どのようにして生まれた作品ですか?きっかけや理由などをお教えください。
旅をする主人公と、彼に関わる妖たちの物語を描きたいと思い、設定やキャラクターを考え始めました。
私自身、旅先などで初めて見る景色に感動する瞬間がとても好きなので、読んでくださった人を“どこか違う場所”へ連れて行くことができるような作品にしたいと思い、旅をテーマとして選びました。
また、ファンタジーな世界観や非現実的な存在(今回でいうと妖)が好きなので、せっかく自分で漫画を描くのなら色々な町を作ったり妖たちを登場させたいと思いました。
あとは植物も好きなので…振り返ってみると、本当に自分の好きなものや、描いてみたいものを詰め合わせるようにして生まれた作品になります。
――今作を描くうえで、特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。
主人公の唯壱は感情表現があまり豊かではないキャラクターなので、その中でも読者の方に心情や性格を感じ取ってもらえるように描きたいと思っています。
――第1話のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
第1話の終盤で、獅暉(しき)が人間の女の子・ふみのに感謝を伝え、幸運のまじないをかけるシーンが特に気に入っています。
ふみのは、「枯れそうな牡丹のために、自分の芍薬を譲ってくれる優しい女の子」です。しかしこの最後のシーンでは、切ってしまった芍薬のことを思い悲しくなってしまう…そんな人間らしい心の揺らぎや、
これまで「人間」をひとくくりにして厭わしく感じていた獅暉がふみのの気持ちを知り、迷うことなく感謝を示す行動を取る姿も好きだなと思えるシーンでした。
――漫画を描く上で、作品のストーリーや展開、登場キャラクターなどはどのようなところから着想を得られることが多いですか?
今回は植物や妖というテーマがあるため植物の本や昔ながらの妖怪にまつわる逸話などを読み、そこからキャラクターやストーリーを作るためのアイデアを得ることが多いです。
――花守さんのX(旧Twitter)の投稿には、多くの“いいね”やコメントが寄せられていました。反響について感想をお聞かせください。
自分が好きなものや描きたいものを詰め込んだような漫画だったので、描いている間はとても楽しかった反面「これを楽しめるのは自分だけかもしれない…」という不安が実はとてもありました。
そのため今回の漫画を読んで楽しんでくださったり温かいご感想のコメントをいただいたりして、本当に心から嬉しく感じています。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
いつも作品を見てくださり本当にありがとうございます。
イラストや漫画などの創作活動は私にとって一番の趣味で、描くこと自体が楽しくて続けているものではあるのですが、
それを見て一緒に楽しんでくださったり好きだと言ってくださる方がいるおかげで、自分の創作活動の楽しさは何倍にも膨らんでいると感じています。
温かいご反応をくださる皆さんに心からの感謝をお伝えしたいです。
これからもよかったらぜひお付き合いいただけると、とても嬉しく思います。
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