叶わぬ恋心を抱くボーカル…そんな彼に想いを伝えるギタリストに「それぞれの思いが尊い」の声【BL漫画】

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、2025年秋に続編も決定している『出来損ないのラブソング』(CLAPコミックス刊)を紹介する。作者の阿古多さんが、2月8日にX(旧Twitter)に『叶わぬ恋をラブソングに秘め続けるボーカリスト(受け)が幸せになる話』と題して本作を投稿したところ、1.4万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、阿古多さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

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失恋を知り、ショックを受けているときにやってきたのは夜の海

バンドの人気ボーカル・飾は、義理の兄である圭に淡い恋心を抱いている。それが叶わない恋だと知りながらも、曲を作り歌い続けながら想いを募らせていたが、ある時圭が結婚するという話を聞き、強いショックを受ける飾。その後、そんな彼に想いを寄せる虎太郎に誘われ、2人は夜の海を訪れた。

失恋のショックで心が揺れていることもあり、好きな人の幸せを喜べず思い悩む飾。彼を励まそうと虎太郎は言葉をかけていくも飾の表情は曇ったままだ。さらに飾はライブでラブソングを歌えなかったことをあげ、もしこのまま歌えなければ自分には何も残っていないとこぼした。

それを聞いた虎太郎はふと立ち上がるとギターの弦で作った指輪を飾に渡し、「俺が一生一緒にいてやるよ」と告げる。「歌えよーが歌えなくなろーが、俺はアンタの傍から居なくなったりしない」と続けた虎太郎の真剣な瞳に、飾の心は…。

この三角関係を描いた漫画を読んだ人たちからは、「わかっていてもってところがエモい」「それぞれの思いが尊い」「圭から飾への友情も見えて良い」「想いが報われてほしい」など、多くのコメントが寄せられている。

印象に残るようにと丁寧に描写された物語

――本作では叶わない恋心を抱くボーカルと、そんな彼を見守るギタリストの切ないストーリーでした。お話の発想の源はどこだったのでしょうか？

元々趣味で考えていた創作BLから設定を借りました。誰か他の人を想ってる人を好き、みたいなものが切なくて萌えを感じてしまうので(音楽の歌詞とかも)そのあたりからな気がします…。

――本作では、ギターの弦で作った指輪をプレゼントするシーンが非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい！」というポイントがあればお教えください。

少し前の月9ドラマや洋画が大好きなのでなるべくシーンの一つ一つが印象的になれば良いなと思い考えました。(ここのセリフやシーンが好き、と思い出に残るようにというか…)あと少ないセリフでも表情だけで感情が伝えられたら良いなと思い作画してますので伝わってくれたら嬉しいです

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

海のシーンはお気に入りです。「惚れてんだよこっちは」というセリフもサラッと好きなことを伝えるみたいなさり気なさがあって気に入ってます。

――ストーリーを考えるうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。

ドラマが好きなのでなるべく印象に残って欲しい場面などを作ることでしょうか…話を作るときはいつもセリフとシーンばかりを浮かべてしまいます。こういう画面になったら良いなとか…最近はBLは恋愛メインですがそれ以外でも伝えたいことを伝えられると良いなと思いながら考えてます…！

――今後の展望や目標をお教えください。

展望…特別ないのですが描くお仕事を少しでも長く続けられたら良いなと常々思っております

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします！

いつもありがとうございます…！今後ももっと楽しんでいただける作品が作れるよう精進いたしますので今後ともよろしくお願いします…！