菊地姫奈 撮影/たむらとも

菊地姫奈が語る、グラビアと出会ってからの5年間「人間としての幅を広げてくれた」

2025.03.24 06:03
提供:ENTAME next

2020年7月の本格デビューから瞬く間にグラビア界の頂点へと駆け上がり、現在は女優、『non-no』専属モデルなど、様々な舞台で輝く菊地姫奈。昨年10月に20歳を迎え、3月19日には20歳記念の写真集『memory』(講談社)も発売した彼女に、あらためてグラビアという存在や大人になったと感じることを聞いた。

──ここ1年の菊地さんを見ていると、お仕事の幅が広がることで、グラビアが控えめになってきた印象です。久々にグラビア撮影となると、ある種の緊張感が走るものですか?

菊地 そうですね。久しぶりにカメラの前に立ったら「あれ、どうするんだっけ?どうポーズ作るんだっけ?」ってなっちゃって(笑)。実際今回の写真集の撮影が始まったばかりのときも「どうするんだっけ?」って、周りのみなさんに聞いて回っていたぐらい。

グラビアを撮られる私を思い出すのが、中々大変でしたね。どれだけ長くやっていても、離れたら忘れちゃうんですね。けど、面白いことに、一度「こうだったよね」と思い出すと、体って覚えてくれていて、「この向きで立ったから次は反対。立ちを撮ったから次は座りだ」ってスムーズに動けました。

──菊地さんは、グラビアで鮮烈なデビューを果し、今では女優業、『non-no』モデルなど仕事の幅をどんどん歳を重ねるごとに増やしています。グラビアの学びは、今の仕事にどう活きていますか?

菊地 表現力でしょうか。例えば私はグラビア撮影になると、「このロケーションで、この衣装。なら、この表情が良いかな?」と、自分が撮られた際の画を想像して、どうすればまとまりの良いものが撮れるかを考えながら表情や雰囲気を作っているんです。その表現力は演技にも活かせているのかな、と。

あと、表情管理はグラビアでの想像の仕方がすごく役にたっています。割と昔はカメラの前では慌てちゃって、ぎこちなさが前面に出ちゃっていたんです。今はゆっくりと表情を動かせて、落ち着いて表情を作れるようになりました。

──グラビアを5年続けてみて、菊地さんにとってグラビアとは?

菊地 性格面で大きく変えてくれたものですね。それこそ子どもの頃は引っ込み思案で、何かをしたいと自分の考えを口にできなくて。それに1人でいることが好きで、周りから少し遠い人間だったんです。

そこからこの仕事を始めて、自分に自信を持てるようになりました。それは応援してくださる方の存在や、スタッフさんとカメラマンさんが毎回ステキな作品を作ってくださるからこそ。自分でも作品を見る度に、どんどん表情から雰囲気が明るくなっていくのが写真を通してでもわかるぐらい、前に進んでいて。こうした経験を積み重ねられなかったら、「私はこうしたい」と口にすることもできなかったと思います。

──もし別の仕事なら、こうもいかなかったと。

菊地 はい。あと、割とインドアなので、「こうしたい」と動く人間ではなかったんです。撮影で海外に行ったり、マリンスポーツをやったりと、グラビアをやっていなかったら普段なら絶対にできない経験もたくさんさせてもらえたことが、人間としての幅も広げてくれました。たくさんの人とも関われて、本当に良い仕事に巡り合えたなって幸せに思っています。青春時代は全部お仕事でしたけど、続けて本当に良かった!

──20歳を迎えて3か月、大人になった!と実感する瞬間はありますか?

菊地 少しだけですが、大人の自覚は出てきたかなと思います。というのも、私には弟がいるんですけど、「10代、まだまだ可愛いんだから守ってあげないと」っていう気持ちになってきたんです。大人というか、姉としての自覚が強くなっただけなのかもしれないですけど(笑)。

あとは、お酒を飲めるようになったのは大きな変化かも。菊地家は母以外飲めて、しかもみんな結構強いんですよ。もしかしたら、私も結構飲めるのかもしれないんですけど、仕事のことを考えると全然飲めなくて……。お酒の楽しみを知れるのはもう少し先になりそうです。

──最後に、大人としての夢はありますか?

菊地 いただいたお仕事に全力で向き合うのは今もこの先もずっと変わらず、プライベートでは、海外に遊びに行きたい! お仕事で海外に行く機会が多かった分、今度は普段の旅行で行ってみたいんです。サウナが好きなので、特にフィンランド。熱いサウナに入った後、雪の中に飛び込んでみたいなと思っています。

でも今、自分の中で一番大事なのは飼っているワンちゃんとの時間。おもちゃを頼んで届くのを待っている瞬間が、人生で一番楽しいし幸せ! だから今の一番の夢は、ワンちゃんとの楽しい時間を過ごすことですかね(笑)。

(取材・文/田口俊輔)

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