

数億円の衣装小物でつくる永瀬廉“昴”の御曹司感、ドラマPが語る制作秘話やキャストへの称賛<御曹司に恋はムズすぎる>

永瀬廉主演のドラマ「御曹司に恋はムズすぎる」(毎週火曜夜11:00-11:30、フジテレビ系)。本作は、大手アパレルメーカー・服天の会長の孫として、思いっきり甘やかされ自由奔放に生きてきた超わがままナルシスト御曹司・天堂昴(永瀬)が、真逆の環境で生まれ育ってきたド庶民女子・花倉まどか(山下美月)と同僚になり、ともに子供服作りに取り組みながら、初めての挫折と本気の恋を知るロマンティックコメディー。このたび、WEBザテレビジョンでは、本作のプロデューサー・萩原崇氏にインタビューを実施。本作を企画し制作していく流れや、永瀬や山下の現場での様子、最終話の見どころなどについて話を聞いた。
ドラマ制作の始まりは「永瀬さんとご一緒したい」
――まもなく最終話を迎えようとしていますが、これまでの反響をどのように感じていますか?
ポップなラブコメ色全開の話が進んだ前半、永瀬さんが振り切ってやっているキャラクターに共感などの感想をいただけたのがうれしいです。対照的な山下さんのキャラクターにも応援の声がいただけてうれしいなと思ってます。後半で描かれた永瀬さんと西畑(大吾)さんの友情の衝突のような人間ドラマの部分には笑いだけじゃなくて泣けてしまうといった声をいただけたのが、物語としても幅が広がってすごい良かったなと感じました。
――オリジナル作品となりますが、本作の制作に至った経緯を教えてください。
物語よりも先に永瀬さんとご一緒したいというのがありました。以前ご一緒させていただいていた時はスペシャルドラマだったので今回は連続ドラマという形でご一緒できたらなと思ったんです。色々なものを背負っている役が多い印象の中で、振り切ったポップな役をお願いしたら新鮮なんじゃないかと思って逆方向のチャレンジをご提案したところ快く受けてくださりました。
――回を重ねるごとにキャラクターの生い立ちや抱える事情が明かされ、深みが増していますが、ドラマパートとのバランスはどのようにして考えられたのですか?
オリジナル作品だったので脚本の大北(はるか)さんと色々お話をして作っていきました。キャラクター自体を楽しめる作品にしようというのを大前提に、明るくて天真爛漫なキャラクターのさまざまな感情を引き出すためにはどんな出来事が必要かを考えて、トラブルとか災難とか色々な壁を乗り越えていく必要があると言う話になりました。笑えるだけじゃない要素を後半にしっかり入れることを意識して作りました。
――脚本づくりで特に難しかった点は?
脚本の大北さんが「東京タワー」(2024年、テレビ朝日系)という作品を永瀬さんとされていてご本人の雰囲気をわかってくださっていたので、逆に自分は永瀬さんの面白そうなところを色々見つけようと探しました。永瀬さんが出ていたバラエティー番組を見ると、料理下手という以前に料理の知識がなかったり、浮世離れというか普通の人とはかけ離れた感覚をもっていて、そんな部分をツッコまれているところが面白い人だなと思いました。愛のあるいじりをされているところを見つけて大北さんに共有し、大北さんが膨らませて書いてくださったんです。
あとは周りがツッコめる関係性とか、まどかとの丁々発止な掛け合いもとても大事だと感じていたので、思い切りツッコまれてツッコんでというやり取りはあまり温度を下げずに台本を作りました。あとは監督が現場で撮ってみてすべらないか調整して、最終的にはみんなでバランスをとって作っていきましたね。
笑える芝居には永瀬廉のアイデアとアドリブも
――永瀬さんの素を見ているようとの声もあるほど、はまり役といえますが、キャラクターはどのように作り上げたのでしょうか?
初期に永瀬さんにお会いした時も、脚本の大北さんから当て書きですっていうことを伝えてもらっているんです。そういう意味で言うと、全部が全部素なわけではないですけれど真っすぐで金持ち育ちでありつつ浮世離れした良さのある昴と、永瀬さんにも通じる部分をリンクさせていけたのかなと思います。ご自身でも共通点を見つけてくれました。ここまで明るい役をやるのは自分の中でもすごい挑戦ですと言って取り組んでくれましたね。
――永瀬さん自身もキャラクターづくりに積極的に意見を出されたりしたのでしょうか?
そうですね。関西育ちの部分もあってか、現場で笑いが起きるとすごくうれしいと言ってました。自分がやりすぎているのか、やりすぎていないのか、一番近い人たちからの反応を見て温度を探っていたみたいです。注意されるまでは振り切ってやってみようということで「思い切りやれるところはやってみますね。やりすぎだったら注意してくださいって」と言ってくださったので、みんなで「今のは笑えるね!」とか「今のはすべってるよ!」と作り上げました。
――アドリブも多かったのですか?
プレゼンの時のすごく騒がしい動き方とか、嫉妬を覚えた時の道にぶっ倒れちゃう場面とか、台本よりも誇張することは要所要所でありましたね。永瀬さんが自主的にチャレンジをしてくれました。それが採用になった時もあれば、そうでない時もありましたけど笑えるお芝居のところは永瀬さんがご自身のアイデアとアドリブでやってくれましたね。
西畑大吾の起用は永瀬廉との関係性を踏まえて決定
――演出でこだわった点、難しかった点は?
御曹司という設定もあるので、その説得力をどう作ろうかというのはスタイリストさんや衣装担当さん含めすごく話し合いました。最終的には数億円分くらいの衣装や小物などを集めてくれて。だから現場ではキャストたちよりも衣装のケアの方がドキドキしたり(笑)
外見を作るのは今回とても重要でしたね。節約女子のまどかも、おしゃれじゃなくなっちゃうとやっぱり面白くないので、色々なアイテムを上手く着こなして着まわしさせることでキャラクター設定を崩し過ぎず、憧れられる部分を作ることを大切にしました。
――親友・友也役に西畑さんを起用した理由は?実際に現場での様子はいかがでしたか?
親友役にどなたが合うだろうかとプロデューサーチームの中で色々と議論をして、永瀬さんと西畑さんの距離感とか、キャラクター性みたいなところがすごく合うんじゃないかという話になりました。後半になるにつれて昴との関係が変化して波乱を呼ぶという展開も最初に決まっていたんです。永瀬さんと西畑さんがやってくれたら、二人の仲を知っている人たちはよりざわざわしながら楽しめるかもしれないし、知らなくても西畑さんのお芝居はすごく素敵だと思っていたので合うんじゃないかと思ったんです。
現場でも、永瀬さんと西畑さんが揃っている時は二人ともリラックスしていましたね。永瀬さんは西畑さんがいる日の方がテンションが高いというか、実家感、リラックス感が強い空気っていうのはあったかなと思います。
――永瀬さんも山下さんも、色々な作品に引っ張りだこで大忙しなお二人ですがオファーのきっかけになった出演作などありますか?
永瀬さんは「東京タワー」の時にはオファーをしている最中だったんですよ。好きな作品は「余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。」(2024年)もそうだし「厨房のありす」(2024年、日本テレビ系)も「おかえりモネ」(2021年、NHK総合ほか)も好きでしたね。
山下さんは「着飾る恋には理由があって」(2021年、TBS系)も「Eye Love You」(2024年、TBS系)も見ていて、恋愛上手というか恋愛女子力高めみたいなキャラクターを上手にされているイメージがありました。なので勝手ながら、今回は真逆で堅めの“恋なんて興味ありません”みたいな真面目なキャラクターに挑戦してもらえたら、山下さん的には新しいんじゃないかと思ってご相談しました。
――妄想シーンでの山下さんへの反響も大きかったですね。
ノッてましたね~。撮っているてる時もノリノリでした。監督が3人いるんですけど、チーフの本橋監督の時だけ妄想シーンがあったんですよ。別に意図して分けたわけではないんですけど、他の監督たちは「あれずるい」「自分たちもやりたかった」って言ってました。
最終話では恋愛の結末、昴と友也の大事なシーンも見どころに
――撮影で印象に残っているシーンは?
第11話のラストシーンですかね。ここでやっと仲直りできる二人を素直に応援できた感じがしました。お互いの思いを告白し合うシーンの表情が本当に素敵でしたね。
コメディーで言うと第9話のゴキブリ目線のシーンの時とかは、すごい話し合ったのを覚えています。このタイミングでどう動いてどう抱き合ってびっくりしようかって。ラブラブ、ドキドキしてたのに笑えるシーンになっちゃったみたいな、その塩梅が上手でしたね。
昴と友也では、やはり第10話の屋上のシーン。珍しく口数もすごく少なく集中して。とても寒い日だったんですけど本人たちは暖もとらずにずっと現場にいて。普段とは違う集中力というか、二人でシーンを作っているという感じがひしひしと伝わってきましたね。
――昴の“ヒロイン力”も話題になっていますね。
恋愛ドラマってどちらかというと女性目線でどう恋に落ちていくか描かれることが多かったりすると思うんですけど、今回タイトルの通り男側の主人公の昴がどんな風に恋も仕事も人生もいろんなことを学んでいくかみたいなところが目線として強い部分もありました。男女逆転に絶対したかったわけではないんですけど、昴のヒロインとしての存在感のようなものがだんだん濃くなったかなと思いますね。
――最終話に向けて注目してほしいポイントを教えてください。
最終回、第11話で仲直りした昴とまどかの波乱万丈な恋愛の結末が描かれます。仲たがいしたままの昴と友也にも第10話を超えるまたすごく素敵な大事なシーンがありますし、昴が恋も仕事も生き方も含め、成長した様子が最終回ですべてきちっと描かれていくので、最後まで応援してもらえるとうれしいです。
◆取材・文=KanaKo
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