ガン闘病からグラビア復帰の藤乃あおい「帰ってきたことを知らせたいし、新しいファンも増やしたい」

しかし、23年1月ごろに「副咽頭間隙腫瘍（ふくいんとうかんげきしゅよう）」の横紋筋肉腫（おうもんきんにくしゅ）、つまりは「ガン」を患ったことで芸能活動を休止。約1年半の厳しい闘病を乗り越え、24年8月に復帰を果たしてからは、DVDを2作リリース、2nd写真集『ハレテヨカッタ』（講談社）を発売し、さらには「グラビア・オブ・ザ・イヤー2024」でカムバック賞に選出されるなど、再びグラビア界を走り出した。「ガン」を乗り越え、グラビアアイドルとして再起したが、仕事に対する熱量はどのように培ったのだろうか。過去を探ってみた。

――グラビアデビュー前は、地元・石川県でバイト漬けの日々を送られていたそうですね。

藤乃　高校生のときからずっとバイト人間でしたね。週6で働いて、21連勤したこともあるくらいずっと働いていました。学生、フリーターにしては（給料を）もらってる方でしたね。

――仕事が好きだったんですか？

藤乃　バイト選びがうまいんだと思っています（笑）。長く勤めたところは人がすごくいいんですよ。人がよかったら働くのがより楽しくなるので、余計（シフトを）入れてました。フリーターのときに働いていたお店は、私とマスターしかいなかったので、私が休んじゃったらマスターが大変じゃないですか。マスターと仲がよかったので、ずっと働いていて、もはや日課みたいになっていました。

――周りの人に仕事人って言われませんか？

藤乃　言われました（笑）。1日にバイトを3個掛け持ちしていたこともありました。朝から夕方まで引っ越し屋、夕方から夜までうどん屋、夜から朝まで居酒屋といったように。引っ越し屋は運ぶ方じゃなくて、現場でお客さんの荷物をまとめる梱包担当でしたが、どうしても運びたかったので1回だけピアノを運ぶのを手伝わせてもらいました。

――グラビアデビュー後は、イメージビデオ年間売上1位を記録するなど、すぐに活躍されました。

藤乃　もともとグラビアにはあまり詳しくなくて「水着を着ているお姉さん」というイメージしかありませんでした。グラビア界の普通がわからなくて、自分が基準でしかなかったので、周りの方が「すごい」と言ってくれて「すごいんだ！」って気づきました。目標を持った方がいいとは思うんですけど、私としてはいただいたお仕事を頑張ってやっていたら「いつのまにか……」って感じなんです。

――デビュー時は、Iカップグラビアアイドルとして注目を集めましたが、学生時代は大きい胸がコンプレックスだったとお聞きしました。

藤乃　中学校ぐらいから大きくなってきたんですけど、バトミントンをしていたので本当に嫌でした。頑なにブラをしたくなくてスポブラをしていたんですけど、余計に揺れがわかっちゃうんです。だから、服を引っ張ってたるませて走っていました。それに、トレーナーやパーカーを着ると胸のラインでストンっと落ちてしまって太って見えますし、着物も好きなのにさらしを巻きつけられるのが苦しくて……。――そんなコンプレックスを抱えてグラビアをするのに抵抗はなかったんですか？

藤乃　グラビアを始めたときもコンプレックスではあったんですけど、もう「出してけ！」みたいな感じでした（笑）。水着に抵抗がなかったわけではないんですけど、撮影会に出てみたら「意外といける！」と思って。それに、ファンの方が優しかったのでいろいろ教えてもらっていました。

――何事にも真っ直ぐな性格なんですね。

藤乃　多分、好奇心が旺盛なんだと思います。何でもしてみたい。楽しかったらOKみたいな感じです。

――最後に、ガン闘病を乗り越えた今、新たに挑戦したいことを教えてください。

藤乃　（休止中に）離れちゃったファンの方もいると思うんです。復帰してまだ1年経ってないので、新しいファンを増やしたい想いもありますし、帰ってきたことを知らせたい気持ちもあるので、写真集を出したり、雑誌に出たいと思っています。あと、YouTubeをやるか迷っています。模写が得意で、好きな『ドラゴンボール』をよく描くんですけど、そういったグラビア以外のことを披露できるチャンネルを作りたいと思っています。

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