

隣徳学院3年2組卒業メッセージVol.3 高石あかり「御上先生。私、考え続けます」<御上先生>

松坂桃李主演の日曜劇場「御上先生」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系/最終回は25分拡大)が、いよいよ3月23日(日)に最終回を迎える。本作においてある意味で“主役”となっているのが、松坂演じる“官僚教師”御上孝に教えを請う隣徳学院3年2組の生徒たちだ。個性豊かな生徒たちからのコメントを“出席番号順”に紹介する「隣徳学院3年2組 卒業メッセージ」の第3弾は、影山優佳、永瀬莉子、吉柳咲良、上坂樹里、青山凌大、高石あかりの6人が登場。撮影を振り返っての感想や、御上先生を演じた松坂に対する思いなどについて語ってもらった。(※高石あかりの「高」ははしごだかが正式表記)
日本教育にはびこる腐った権力に立ち向かう“大逆転教育再生ストーリー”
本作は、とある高校を舞台に権力争いや国の思惑、大人社会の要素を入れ込んだ学園ドラマ。官僚派遣制度によって私立高校への出向が命じられた東大卒のエリート文科省官僚・御上孝(松坂)が、令和の時代を生きる18歳の高校生たちを導きながら、権力に立ち向かっていく姿を描く。
学園ドラマではありながらも、子供が生きる「学校」と大人がもがく「省庁」という、一見別次元にある二つの現場を中心に物語が展開。制度を作る側の官僚では変えられない現状に対し、御上は学校から声を上げ、制度の内部から日本の教育をぶっ壊そうとする。
未来を夢見る子供たちが汚い大人たちの権力によって犠牲になっている現実に、一人の“官僚教師”と令和の高校生たちが共に立ち向かう“大逆転教育再生ストーリー”。教育のあるべき真の姿を描いた、これまでとは一線を画した新たな学園ドラマとなっている。
倉吉由芽 役/影山優佳 コメント
生徒たちが自ら考えてどんな行動を起こしていくのか、御上先生が明らかにしていく残酷な真実など、挙げきれないですね! 3年2組のみんながどんな表情で羽ばたいていくのか、1人ひとりや関係性にも引き続き注目いただければ幸いです。生徒の制服も少しずつ変化してきましたが、いよいよ卒業を感じる装いになっているのでそちらもぜひに。
夜深くまで文化祭準備のシーンを撮っていたときは、本当の学生に戻ったかというような気持ちで一致団結して臨んだのがすごく楽しかったです。
第3、4話の倉吉の話は、私以上にクラスメイトのみんなや見てくださっているみなさんが受け止めてくださって、心の底から感謝の気持ちでいっぱいです。あのシーンは堂々としていたかったけど手が震えて声がうまく出なくて…。倉吉の弱さと強さが誰かの明日になっていたらいいなと願っております。
常に生徒ファースト、作品ファーストで撮影現場を支えてくださった御上先生。お芝居や役者さん1人ひとりに向き合う姿勢からたくさんのことを学ばせていただきました。御上先生も松坂さんも、1人で背負う気概やプレッシャーがおありだったかと思いますが、私もそんなふうに自分を律して人と向き合える人間になれるよう精進していきます。本当にありがとうございました!
櫻井未知留 役/永瀬莉子 コメント
最終回では官僚の御上孝が教師の「御上先生」として、卒業を控える生徒と最後まで向き合っていきます。先生の魂のメッセージに、役を通して自分自身もハッとさせられる瞬間が何度もありました。特に先生の過去を語る第6話ではいつも以上に撮影現場全体の温度が高くなったのが印象的でした。
また、御上先生を演じる松坂さんからたくさん学ばせていただきました。その中でも印象的なのは撮影現場での在り方です。いつも座長としてフラットに撮影現場を見てくださり、あまり感情の読み取れない御上孝の言葉や目から垣間見える温もりは松坂さんだからこそ、繊細に伝わるお芝居になっているのだと思いました。
御上先生のもとで生徒として過ごせた時間はずっと宝物です。本当にお世話になりました!
椎葉 春乃役/吉柳咲良 コメント
最終回では、生徒たちが御上先生との出会いを通じて、「考えることの大切さ」に気づき、自らの意思で動き始める姿が描かれます。それぞれが悩み、模索しながらも、自分なりの答えを見つけていく。そんな彼らの大きな成長を感じていただけるはずです。
そして、親友である千木良の大切なシーン。私はお芝居を受けた瞬間に、わけもわからず涙が止まらなくなりました。それほど心を揺さぶられる場面になっています。迷いながらも、自分の足で未来へと踏み出そうとする彼らの決断を、ぜひ最後まで見届けてください。
印象に残っているのは、「ハゲワシと少女」のシーンです。あの場面の神崎のセリフには、彼なりの正義が滲み出ていて、その信念の強さが言葉の端々から伝わってきました。単なる理屈ではなく、心からの叫びであることがヒシヒシと感じられて、思わず鳥肌が立ったのを覚えています。彼のまっすぐな思いに触れた瞬間、カッコイイなあ、としみじみ感動しました。ぜひ、もう一度じっくりと見ていただきたいシーンです。
御上先生の温かさと細やかな配慮に、私たちは何度も救われました。特に、お兄さんのことを話すシーンで先生が言っていた「僕の速度を優先できる人だった」という言葉が、今も深く心に残っています。
御上先生ご自身が、私たち生徒1人ひとりの歩みを決して急かすことなく、どんなときも穏やかに見守ってくださったように思います。その包容力に、何度も救われました。大切なものを一緒に背負ってくださる寛大さ、そっと寄り添いながら見守る優しさ。そんな先生の姿に、私は人としての理想を見ました。
いつか私も、御上先生のような大人になれるように精進していきます。この作品を通じて、先生とご一緒できたこと、本当に幸せでした。たくさんの学びと愛を、心からありがとうございました。
東雲温 役/上坂樹里 コメント
「パーソナル イズ ポリティカル」「バタフライエフェクト」
最初から出てきたこのワードがどう物語に繋がってくるのか、3年2組の生徒の成長とともにご覧いただきたいです。全話復習していただきたい気持ちはありますが、もう一度第1話の最初の授業を見返していただきたいなと思っています。
御上先生と出会って、私は自分自身と真正面から向き合うことができました。いつでも周りに人がいること忘れません。3年2組というクラスで、御上先生と是枝先生と一緒に過ごすことができた日々は宝物です。本当にありがとうございました。
東雲温(上坂樹里)
高梨晋太郎 役/青山凌大 コメント
第10話の御上先生の言葉も深く心に残りましたが、それと同じくらい思い出深いのは第6話で、先生が兄(宏太)のことを話すシーン。もし見られるなら、松坂さん演じる御上先生の方向だけを映した映像が見たいと思うほど、細かい表情の変化や言葉の重みを感じました。
自分が演じる高梨は一番前の真ん中の席なので、衝撃がすごかったです。松坂さんが温かく見守ってくださっていたおかげで、カメラが回っている時もそうじゃない時も青春を取り戻した時間でした。最終日に生徒全員にいただいたプレゼント、一生大切に使います。ありがとうございました!
千木良遥 役/高石あかり コメント
第9話のラストで千木良の裏口入学が明かされました。もしかしたら、みんなが幸せになる選択は無いのかもしれない。ただ、それまでに御上先生や生徒たちと一緒に歩んできた時間は、きっと彼女の選択の支えになるんだと思います。
私もそんな3年2組を近くで見続けてきて、「考える」というのは言葉では簡単でも、その問題から目を背けず立ち向かう、とても勇気のいることなんだなと学びました。向き合い続けた生徒たちは本当にかっこいいです。御上先生。私、考え続けます。
千木良
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