

ティモンディ前田、相方・高岸の隣で感じてきた露骨な差「自分は被害者なんだと社会を恨み続けて」
ティモンディ前田の初となる著書「自意識のラストダンス」(左右社)が3月18日に発売される。自意識と幸福の間で悩み苦しみ、人一倍努力してもなお“幸せ”の正体がわからなかったという前田が赤裸々な思いを綴ったエッセイだ。上梓に際してインタビューを実施し、テレビに出始めてからの苦悩や不安、そして幸せについて聞いてみた。(前後編の後編)
──ティモンディがブレイクしてテレビに引っ張りだこになりましたが、注目されるのはいつも高岸さんでした。前田さんにとって、それはある程度予想通りだったのでしょうか?
予想通りですね。高岸の良いところを見てもらいたかったし、面白いと思ってほしくて努力してきたので、評価してもらえたなと。ただ、テレビだと尺もあるし、他の出演者もいるので、トータルで考えると思った通りじゃないと感じることもありました。
──思った通りじゃないというと?
テレビって出場時間が決まっていて、スター選手がたくさんいるので、役割としてバットを引いたりヘルメットを磨く人も必要だと思うんです。そこに位置する仕事をしていると、オンエアを見たら自分の腕しか映っていなくて完成したものの中に僕はいなかったんです。しょうがないものではあるけど、明るい芸人の世界を目指して楽しいかなと思っていた僕と比較すると、そういう現実はありましたね。
──『あちこちオードリー』などへの出演を見ていると、前田さんが一人で前に出ても新たな良さが出せるのかなと思うんですが、いわゆる「じゃない方」から飛び出す動きはなかったのでしょうか?
僕にとって高岸って良くも悪くも変わっている。だから、まず高岸の良いところを知ってもらいたいんです。せっかく誘ってもらったし、そもそもが歩むはずのない人生だったので、そういう活動を続けたいと思う。「けど」なんですよね。
──「じゃない方」としての扱いを露骨に感じるしんどさはありますよね。
「そんな雑な扱いする?」みたいな差を感じることがあって。みんなそれぞれの役割があって、そんなに態度変えるかねと思ったりして、相手や状況に負の感情が湧いたりしますよね。自己肯定感も下がっていって、自分のことももう好きではないので、前に出ようとも思わなくなってくる。簡単に言うといじけてくるんですけど、仕事でお金をもらっている以上は頑張んないとなと、そんな感じが続きましたね。
──雑な扱いと、でも仕事だから頑張りたいというギャップはストレスがたまりそうですね…。
僕としては、おかしくない?という感情でした。例えば、高岸にだけ企画説明して、実際に回すのは僕なんだけどなと思ったり。何も説明受けてないから、現場で何もしなくてもいいかなと思ったりするんですけど、台本読んでいるし何となく意図はわかっているから、カメラ回ったらやりますけどって。
いただいた仕事に対して、ポジションごとでそんな差あるわけないよねと思っていました。野球でいったら外野手はいても意味ないなんて思ったことないし、それぞれの役割がある。
芸能界はこんなに扱いに差があって、変な人ばっかりだなと思いました。それでも仕事は来るし、お金もらって仕事もらう以上最低限はこなそうと。自分が勝手に描いているこうあるべき像と現実のギャップと戦うことで、ストレスを抱えて精一杯でしたね。
──そうした背景から書籍にもある「幸せ」というものと向き合っていくんですね。
ここ何年も幸せじゃなくて、自分は被害者なんだと社会を恨み続けて、ありもしない幻想を抱いていました。でも一方で、MCをやらせてもらったり、レギュラー番組があったり、高校時代を過ごした愛媛でラジオ番組があったり、夢というか目指していたところに到達できていたんですよね。なのに、普通に不幸だと感じていたんです。体にも変化が出て、円形脱毛症になってしまって。そこで初めて自分のことをなんとか幸せにしてあげないとなと思いました。
──幸せになるための具体的な動きはあったんでしょうか?
インタビューしたり哲学書を読んだり、模索していました。それから、「世界一幸せな国」と言われるフィンランドに行きました。そこでもインタビューしたんですけど、風土が違うから考え方も違っていて、みんな幸せって手放しで言うんですよ。陽気なハッピーでもなく、穏やかな幸せで。
日本だと大人で「幸せ」と言える人ってあまり多くないじゃないですか。なんでそう言えるんだろうと言語化して、実際に行動してみたりして、僕の中で大暴落した幸せという株価がちょっとだけ回復してきました(笑)。現に、産毛も生えてきて、抜ける一方だった領地の拡大も止まりました。限りなく幸せに向かっている角度で成長している、幸せには向かっているという感じですね。
──改めて書籍についてもお伺いしたく思います。書籍化が決まった時の率直な感想を教えて下さい。
僕自身、本に救われた経験があって、エッセイも書かせていただいていましたし、書くのも読むのも好きでした。ただ、書籍化というのは今までなくて、興奮はしましたね。
──書いていく上で言葉や表現など、意識していたことはありますか?
WEBメディアやSNSだと文章を読み慣れていない人も多くて、易しく口語調で書くことも多かったんです。でも、本をわざわざ手にとって買ってくれる人に向けてはそうしなくていいんだと思って、すごく書きたいように書けましたね。
──執筆自体がお好きだと思うのでないかもしれませんが、苦労はありました?
基本的には楽しかったですけど、やっぱり過去を掘り返すことになる点ですかね。改めて、自分のこと好きじゃないなという部分を見つめ直すというか(笑)。幸せとはなんだろうかと主軸で書いたので、だから幸せじゃないんだなと、掘り返して思えました。その意味では自分を傷つけながら、書き進めましたね。
──最後に、どういう人にこの書籍が届いてほしいですか?
もちろんたくさんの人に届いてほしいんですけど、辛い時に寄り添えたり、元気ない時にこういう人がいるからまだましと思えたりしてもらえたらいいですね。僕自身が本を読んで救われたので、思い詰める必要はないんですけど、心に溜まっているモヤモヤが解けていくような現象が起きたらいいなと思います。
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