塩野瑛久“直人”、新川優愛“真尋”の返事に喜ぶ姿がかわいくてキュン＜五十嵐夫妻は偽装他人＞

新川優愛と塩野瑛久がダブル主演するドラマ「五十嵐夫妻は偽装他人」(毎週水曜深夜0:30-1:00、テレ東系)の第10話が3月12日に放送された。これまで真尋(新川)と直人(塩野)の“もだもだ”ぶりが多くの視聴者をやきもきさせてきたが、第10話ではようやく2人がその関係を見つめ直す展開となった。(以下、ネタバレを含みます)

• 【写真】真尋(新川優愛)に優しく寄り添う直人(塩野瑛久)の穏やかな表情にキュン
• 【写真】二日酔いで冷却シートをおでこに貼った瀬戸(兵頭功海)
• 【写真】直人(塩野瑛久)への思いは断ち切った美羽(田辺桃子)

素直になれない別居中夫婦が繰り広げるラブコメ

同ドラマは、海石ともえの同名漫画が原作。転職先で再会した別居中の夫婦が、職場で他人を装って働くことで恋愛沙汰に巻き込まれていく姿を描き、素直になれない2人のじれったさに“もだもだ”するラブコメディーだ。

新川演じる会沢真尋は、職場では明るくしっかり者であるが、我慢強い性格ゆえにプライベートでは甘え下手。塩野演じる五十嵐直人は、若くして仕事を完璧にこなして職場で頼られる一方、理屈っぽく結婚や恋愛において気持ちを素直に表現することが苦手というキャラクター。

ほか、真尋と直人と同じ会社で働く瀬戸翠を兵頭功海、林美羽を田辺桃子、真尋と直人が夫婦だと知っていて社内でバレないようにカバーする部長の竹橋宗平を水橋研二、ドラマオリジナルキャラクターとなるスナック「ビューティフル」のマスター・三吉妙を浜中文一が演じている。

直人との今後を父に打ち明ける真尋

家庭トラブルがひと段落した美羽に背中を押された真尋は、直人との関係を改めて見つめ直すことに。そんなとき、父・雪人(相島一之)が倒れてしまう。

雪人は無事で、心配していた真尋は安堵(あんど)から病室を1人出て涙を流した。その頃、病室では雪人が、妻の春奈(黒木瞳)が出て行った理由は海外でやりたいことができたためだと直人に明かしていた。

さらに雪人は真尋が弱みを見せず、何でも1人で解決しようとする性格が自分と似ていると話し、「どうでもいいことは口うるさく言えるのに、肝心なことになるとなんにも言えない」とも。そんな雪人の言葉を直人は神妙な表情で聞いていた。

その後、病室に戻った真尋は、雪人と2人きりになったところで直人と別居していることを打ち明け、今後について聞かれると「一緒にいたい…と思ってる」と答えた。

真尋のトラウマについて瀬戸に教えられる直人

一方、病院を出て休日出勤した直人は、同じく出勤していた瀬戸から、真尋の苦手なものが直人の癖でもあるため息だと教えられる。第2話で描かれた、取引先に一緒に出掛けた際に真尋が瀬戸に明かしていたことだ。

それを聞いて真尋の元に駆け付けた直人は「一緒に家に帰ろう」と誘う。そして、ため息をついていたのは、「言いたいこととか、うまく伝えられない自分に腹が立って。ごめん」と、謝った。

真尋が、ため息が苦手になったのは、母・春奈が原因だ。わがままを言うたびにため息をつかれ、「拒絶っていうか、諦められている気がして」と真尋。そして父が倒れたのをきっかけに、20年ぶりに春奈と電話で話したとき、声も手も震えてしまうほどのトラウマになっていた。

自分を優先した母は反面教師のような存在であった真尋。それでも自分も同じになってしまうのではないかという不安が常にあり、「だから直人と夫婦になって、幸せな家庭を築いて、私は大丈夫だって、自信を持ちたかった。でも、いつまでたっても自信なんて持てなくて…」と胸の内をさらけ出した。

真尋の答えに直人が大喜び

「俺たちもっと見せ合おう。カッコ悪いとことかも、ドロドロしたものも全部。それが家族っていうか、夫婦ってことなんだと思う。俺は真尋が何を言っても絶対、真尋の前からいなくなったりしないから」と安心させ、「好きだよ、真尋」と真っすぐ目を見つめて言う直人。2人はキスをして、体を重ねた。

翌朝、直人の「真尋、戻ってこない？俺、やっぱり真尋と一緒にいたい」にうなずいた真尋。「マジ!?」と大喜びした直人がかわい過ぎる。不器用な性格や過去のトラウマが原因で擦れ違ってきた2人に訪れた幸せな瞬間にキュンとさせられた。

ところが新たな問題が2人の前に立ちふさがる。直人が夢だった海外赴任を打診され、直人と真尋が改めてたどり着いた「一緒にいたい」という思いが、物理的にかなわなくなってしまう。これをどう乗り越えるかが、クライマックスの鍵となりそうだ。

◆文＝ザテレビジョンドラマ部