相葉雅紀主演で名作映画を舞台化「フィクションをみんなで作り上げていくところに愛を感じます」＜グッバイ、レーニン！＞

相葉雅紀が主演を務める舞台「パルコ・プロデュース　2025『グッバイ、レーニン！』」が、3月9日より東京・PARCO劇場で開幕。初日公演を前にプレスコールと開幕前会見が行われ、相葉、堀内敬子、トリンドル玲奈、浅利陽介、西尾まり、山崎一が見どころなどについて話した。

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ドイツ発のヒューマンドラマを舞台化

本舞台の原作は、2003年にドイツで公開され、ドイツだけでも600万人以上を動員したヒット映画「グッバイ、レーニン！」。

東西ドイツ統一を背景に、時代の変化に翻弄(ほんろう)される家族の姿をハートフルに描いたヒューマンドラマで、ドイツ国内外の映画賞を数多く受賞。ゴールデングローブ賞の外国語映画賞にもノミネートされ、ここ数十年の間で最も成功したドイツ映画の一つといわれている。

そんな話題作を初めて日本で上演。演出は、2024年9月に東京・新国立劇場の芸術参与に就任し、2026年9月から同劇場演劇部門芸術監督に就任予定の上村聡史が務めている。

本作は、3月31日(月)までの東京公演の後、4月5日(土)～4月7日(月)に福岡公演(キャナルシティ劇場)、4月11日(金)～15日(火)に大阪公演(森ノ宮ピロティホール)が行われる。

アレックス・ケルナー役／相葉雅紀コメント

この作品は、東ドイツと西ドイツが分かれていたころのお話ですが、社会主義や資本主義などについても知ることができますし、母のためにつく温かいうそやフィクションを、家族だけじゃなくて近所の人たちもファミリーとして、みんなで作り上げていくところに愛を感じます。

このカンパニーは本当に仲が良く、実家でこんなことがあったとか、言わなくていいことも口が滑っちゃうくらい何でも話していました！　浅利くんがみんなの行ける日をメモに正の字で書いて調整してくれて、全員でごはんに行きましたね(笑)。

諸先輩方も皆さん、本当に仲がいいので、その中に入れていただけてとても居心地が良かったですし、たくさんの大先輩に囲まれて、とてもすてきな経験をさせていただいています。そんなすてきなみんなで作る、愛のあるフィクションの世界に、一緒に入っていただけたらうれしいです。

クリスティアーネ・ケルナー(アレックスの母)役／堀内敬子コメント

とてもハートフルな作品で、戦争のことなど昨今いろいろと考えることもあると思いますが、身近にいる人を大切にするということが伝われば良いなと思える作品です。とても温かい作品なので、ぜひ皆さんに見ていただきたいです。

今回は相葉さんのせりふが多く、本当に大変なのに、稽古が始まったときからせりふがしっかり入っていて、スムーズに稽古ができました。みんなが手を取り合って一丸となって作った作品なので、その雰囲気がお客さまに伝わったらいいなと思いますし、温かい気持ちになっていただけたらうれしいです。ぜひ楽しみに見にきてください。

ラーラ(アレックスの恋人)役／トリンドル玲奈コメント

アレックスと出会って、彼の家族や周りの人たちと関わっていく看護師を演じます。アレックスがつくうそについて、いろんな思いを抱えながら演じさせていただきます。

1カ月と少し稽古していたんですが、とても楽しくてあっという間でした。歴史のことや時代背景など、一見難しい作品だと思われるかもしれませんが、劇中の皆さんの会話などから何か感じ取って、気楽に楽しんでいただけたらうれしいです。頑張ります！

デニス・ドマシュケ(アレックスの同僚)役／浅利陽介コメント

デニス・ドマシュケという映画監督とプロデューサー志望で、西と東が統一された後、パラボラアンテナを売る営業でアレックスと一緒になる同僚の役です。母のためにうそをつくという話ですが、自分の母親、父親が笑って過ごせるのが一番良いなと思うというところに共感できます。

相葉くんのアレックスは柔らかくてチャーミングなので、そういう部分が見どころだと思います。展開が早いので、自分が出てないシーンの緊張感、流れの波に乗っかって、自分がやるべきことをしっかりとお客さまに伝えられたらいいなと思っています。クスクス笑えるところがあるので、そこも見つけていただけたらと思います。

ハンナ・シェーファー(ケルナー家の近所の住人)役／西尾まりコメント

ご近所さんとして、家族に関わるハンナ・シェーファー役を演じます。いろいろと起きる騒動に巻き込まれつつ、それを楽しみに参加している役どころです。

テンポがとにかく速い芝居なので、お客さまも一緒になって巻き込まれていくところが見どころだと思います。次のシーンへバトンを渡していって、バトンをもらった人は任せろといった感じで展開していくので、みんなのチームワークの良さを見ていただけたらと思います。

ロベルト・ケルナー(アレックスの父)役／山崎一コメント

アレックスの父親ロベルト・ケルナーを演じます。ロベルトは、唯一西ドイツに亡命してしまいますが、最後に彼が一番大切なものが何だったのかが分かっていただけると思います。

西とか東というイデオロギーの話も出てきますが、“愛”や“家族”の話で、結局西も東もないんだということを感じていただけたらと思います。とにかく頑張ります(笑)。お客さまには少しだけでも幸せになって、帰っていただけたらうれしいです。

「グッバイ、レーニン！」ストーリー

主人公アレックスは、母と姉と3人で、東ドイツの首都ベルリンに暮らしている。父はアレックスが幼いころに西ドイツに単独亡命していた。

東ドイツ建国40周年記念日である1989年10月7日の夜、アレックスは家族に内緒で反体制デモに参加。警官ともみあっていたところを、偶然通り掛かった母に見つかってしまう。

母はそのショックから心臓発作を起こし、昏睡状態に陥ってしまうが、ある日、突然目を覚ました母に、アレックスはある“うそ”をつく。