愛猫を亡くした女の子の前に現れた7匹の“悪魔猫”…喪失感が埋まっていく様子に「涙が止まりません」【漫画】

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、SeNMUさんが描く『猫を亡くした私の元に新しい猫が来た話』をピックアップ。

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2025年1月20日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、1.3万件を超える「いいね」と共に、反響コメントが寄せられた。本記事では、SeNMUさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。

亡き飼い猫の悲しみに暮れる女子高生が出会った“猫悪魔”

女子高生の静居夜深(しずいよみ)は1年前に愛猫のクロを亡くして以降、その悲しみを引きずり続けていた。ある日、小さい頃にクロを拾った空き地の前を通りかかると、「ひろってくだちい」の空き箱の周りに7匹の猫がいるのを見つける。そのうちの1匹と目が合ったかと思ったら、「ワガハイを家に招きたいのか」と突然話しかけてきた。驚いた夜深は逃げるようにその場を立ち去り、帰宅。混乱しながらも自分の部屋に入ると…先ほどの7匹がすでに夜深の部屋でくつろいでいる。そして、自分たちは“七つの大罪”を司る猫悪魔だと言った。

夜深の悲しみを見抜いていた猫悪魔は、クロが亡くなってから心にできてしまった穴を埋めてやると宣言。食欲をなくしていた夜深のため、半ば強引に猫魔族の“暴食”担当・ベルゼブブがおにぎりを作り、“傲慢”担当・ルシファーは夜深がおにぎりを食べるのを見守る…はずが「のりだけよこせ！」と絡んできた。咄嗟に抵抗してしまった夜深は食べ物を奪おうとする猫悪魔との攻防に、クロとの日々を思い出し、心が温かくなるのを感じる。そして同時に、目の前の猫悪魔にじんわりと情が込み上げるのだった。

猫悪魔と一緒に食べたおにぎりは、久しぶりにちゃんとご飯の味を感じることができた。クロが亡くなってから、全てがモノクロだった日常が少しずつ変わっていく気がする…そう思えた夜深は、家に居ついてしまった猫悪魔たちの様子をもう少し見守ってみようと思うのだった。

本作の投稿には、過去に飼っていた猫を思い出す読者も多く「旅立った猫思い出して泣いちまった」「女の子の気持ちが痛いほど身に染みる」などのコメントが寄せられた。

作者・SeNMUさん「過去に亡くした猫との別れの悲しみと、新たな出会いにおける喜びを表現出来たらと」

――『猫を亡くした私の元に新しい猫が来た話』を創作したきっかけや理由などをお教えください。

私自身猫が好きで、過去から現在に至るまで猫を飼っており、今回は過去に亡くした猫との別れの悲しみと、新たな出会いにおける喜びを表現出来たらと。そして普段見せてくれる猫自身の小悪魔的で可愛い部分を織り交ぜたいという気持ちもありました。

――本作には“七つの大罪を司る猫悪魔”として個性的な7匹の猫が登場しますが、SeNMUさんが特にお気に入りの猫悪魔を理由と一緒にお教えください。

黒猫のルシファーです。猫はどの柄も魅力的ですが、艶のある影のような黒猫が好きです。いくら見下されても許してしまえる力がある猫に屈服せざるを得ません。

――本作の中で特にお気に入りのシーンやこだわって描いた場面などを理由と一緒にお教えください。

ベルゼブブが主人公のおんなのこにおにぎりを作ってあげたシーンです。珍しくしっとりした雰囲気を目指しました。猫と過ごした過去を思う表情を頑張りました。

――X(旧Twitter)のご投稿には、多くの“いいね”やコメントが寄せられていました。昔飼っていた猫のことを思い出して「泣いた」という読者からのコメントもありましたが、今回の反響への感想をお聞かせいただけますでしょうか。

多くの方に見て頂き大変光栄です。皆さんの心に楽しかった家族との思い出がこれからもずっと残り続けていると良いなと思います。

――今後の展望・目標をお教えください。

まだまだ描きたいテーマやジャンルが色々あるので、動くままに、とにかく筆を進めていきたいです。

――最後に、読者やファンの方へメッセージをお願いします。

いつも多くの方に作品を見て頂けて、本当に嬉しく、作品を制作する者としてこれ以上は無いと思います。これからも皆さんに楽しんで頂けるような絵や漫画を制作していきたいです。ありがとうございました！