板垣李光人“薪”、藤間爽子“葵”がDVを受けていることを見抜き、胸が痛む「あかん辛すぎる」とトレンド入り＜秘密＞

2025.03.07 14:29

板垣李光人とHey! Say! JUMP・中島裕翔がW主演を務めるドラマ「秘密～THE TOP SECRET～」(毎週月曜夜10:00-10:54、フジテレビ系／FOD・TVerにて配信)の第6話が3月3日に放送された。薪(板垣)が雪子(門脇麦)の友人・浜田葵(藤間爽子)に、恋人から暴力を受けていることを指摘する様子が描かれ、胸が痛んだ。X(旧Twitter)でも「毎回事件が切なすぎて」「あかん今回の話辛すぎるわ」とコメントが寄せられ、トレンド入りを果たした。(以下、作品のネタバレを含みます)

記憶を映像化する「MRI捜査」を行う物語

同ドラマは清水玲子氏による同名漫画が原作。科学警察研究所の法医第九研究室、通称“第九”を舞台に、死者の生前記憶を映像で再現できる特殊なMRI技術を用いて、室長の薪剛(まきつよし)と、新米捜査員の青木一行(あおきいっこう)のバディが、解決不可能とされていた事件の真相を解き明かしていくヒューマンサスペンス。

板垣が薪剛を、中島が青木一行役と、かつての第九メンバーで薪の親友以上の存在だった鈴木克洋の一人二役を演じる。そして二人の大学時代からの友人で、亡くなった鈴木の婚約者でもある解剖医・三好雪子(みよしゆきこ)を門脇麦が演じる。

死者の脳の「MRI捜査」を行う“第九”に所属する薪と鈴木は捜査を行う

驚異的な記憶力と鋭い洞察力を持つ薪剛は、科学警察研究所の法医第九研究室、通称“第九”の室長に任命され、大学時代からの親友で副室長の鈴木克洋とともに、新たな任務に就くことになる。第九では、凶悪・重大犯罪において被害者および犯人が死亡した際、その脳を特殊なMRIスキャナーにかけ、生前の記憶を映像化する「MRI捜査」を行う。脳科学者の貝沼清孝(國村隼)が開発したこの技術により、真相を明らかにできる可能性は高まったが、一方で倫理的な問題もあるため、第九は機密組織とされている。

貝沼が自ら命を絶ったが、病気を苦にしての自殺とされ、貝沼の異変に気づけなかったことを薪は悔やむ。「脳を『第九』のために役立ててほしい」という遺言のとおり、鈴木が貝沼の脳をMRIで見ることを約束する。ところが数日後、MRI捜査室へ向かった薪の耳に、突然、発砲音が響きわたる。薪が駆けつけると、そこには鈴木ら捜査員たちが倒れ、モニターには貝沼の恐ろしい秘密が映し出されていた。貝沼のMRI映像を見た鈴木は薪に銃を向け、薪は正当防衛で鈴木を死なせてしまう。

鈴木が亡くなってから3年後。薪に憧れてやってきたという、死んだ鈴木にそっくりの新人・青木一行(中島)が第九に配属される。

法医第一研究室に、団地跡から見つかったという屍蝋化(しろうか)死体が運び込まれてくる。低温で高湿度など特殊な環境下だったため、ミイラ化せず原型をとどめているその死体は、雪子の見立てによると、20～25年前に埋められたものだという。下腹部に刺し傷が集中しており、その残虐な手口から、雪子は第九で捜査すべきだと薪に進言するが、薪は頑なに拒否。結局「どうして拒否するのか」と薪に食い下がった青木が一人で捜査することになる。

そんななか、雪子は友人の浜田葵(藤間爽子)と久しぶりに会い、結婚式の招待状を渡される。

薪「ファンデーションはもっと厚くしないと、内出血の痕は隠せませんよ」

葵は婚約者の早瀬翔(木田佳介)とはすでに一緒に暮らしているものの、男手一つで育ててくれた兄は翔のことを快く思っていないという。それでも、幸せそうな葵の姿に笑みがこぼれる雪子だったが、そこへ突然薪が現れる。

薪は「初めまして」と手を差し出し、葵はおずおずと握手を返す。「ところで」と薪は切り出し、「あなたのお兄さん、久さんはお元気ですか？」と尋ねる。葵が「え？」と動揺しても「お兄さんは今、どちらに？　現在何かトラブルは？」と薪は詰問し、見かねた雪子が「剛くん」と声かける。

「答えていただかなくても結構ですよ、こちらで調べられますから。あと…」となおも強引に続けようとする薪に、雪子が「剛くん！」と強めに呼びかける。しかし、薪は構わず「失礼ついでにもうひとつ」と断わり、「ファンデーションはもっと厚くしないと、内出血の痕は隠せませんよ」という。葵は驚いて手で首元を隠すが、「タートルネックで隠していますが、横から首のアザも丸見えです」と薪は告げ、葵はショックを受けたように顔を背ける。

「ひとつのあざはごく最近のもの。もう一つは一週間ほど前のもの」、そう言うと薪はテーブルから結婚式の招待状を取り、「この結婚は考え直したほうがいい。女性が日常的に顔面を強打するとは思えないので」と言って招待状を戻す。薪は雪子の方を向いて「では、雪子さん、10分後に」と告げて立ち去る。

雪子は葵に向かって「ねぇ、そうなの？　翔さんが？」と聞くと、葵はこわばった表情で荷物を取る。雪子が「待って、待って、葵！」と呼んでも葵は無言で足早に去っていくのだった。

葵がDVを受けていることを見抜いた薪の観察眼に感服するが、葵のことを思うと辛く胸が痛んだ。X(旧Twitter)でも「似た体験した人は見るの辛いだろうね」「毎回事件が切なすぎて」「あかん今回の話辛すぎるわ」とコメントが寄せられ、トレンド入りを果たした。

◆構成・文＝牧島史佳