デビューしたての舞妓さんがしょっちゅう“顔が変わる”ワケ 頼もしい姉さんたちに「舞妓さんの世界おもしろい」の声【漫画】

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、作者の松原彩さんが京都で舞妓さんをされていた時の実話をもとに描かれた『舞妓の化粧と先輩(ねえさん)の手直し』をピックアップ。松原さんが、2025年1月14日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ、4.8万件を超える「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事では松原さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

• 【漫画】舞妓さんが経験した“お化粧”の実話に「みんなに愛されてる感じがいいなぁ」の声
• 人気VTuberが手掛ける麻雀漫画　初めてのフリー参加を優しく見守る話に「雀荘行きたくなった」の声【作者インタビュー】
• ぷりぷりカキたちが、未知の生き物にわちゃわちゃ大騒ぎする物語に「愛おしすぎる…」「ほのぼのしてて好き」の声【作者インタビュー】

面倒見の良い“姉さん”たちの優しさ溢れる物語

舞妓さんはみんな、自分たちでお化粧をする。しかし当然というべきか、デビューして間もない頃はあまり上手にお化粧ができないものだ。松原さんも当初は「これで合っとんのかな…」と試行錯誤していという。

そうして自分でとりあえず仕上げたお化粧のままお座敷に行くと、「あんた眉の描き方おかしいえ!?」「直したげるし、おいない(おいで)！」と姉さん方が手直しをしてくれたそうだ。眉は真っ直ぐに描くとキリッとした印象になると指導を受けた松原さんは、「おおきに姉さん！」と言ってお座敷へ向かう。

ちなみに芸舞妓さんは1日に何件かお座敷をはしごすることがある。場所が変わると一緒にお座敷に出る芸舞妓さんの組み合わせも変わるのだが、その日は次の屋敷に向かったところで「あら松ちゃん！」「あんた眉の描き方どないしたん？」と別の姉さんに言われて…。

この漫画を最後まで読んだ人たちからは、「舞妓さんの世界おもしろい」「みんなに愛されてる感じがいいなぁ」「『○○姉さんにやってもらいました』とか言えないんやろなwww」「先輩の好みにもよるのね…」など反響の声が多数寄せられている。

先輩芸妓さんの優しさを面白おかしく伝えたいという思い

――『舞妓の化粧と先輩(ねえさん)の手直し』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

舞妓さんの特徴のひとつでもあるおしろいについて興味を持っていただきたいと思ったからです。それと、花街のお姉さん方が若い舞妓さんに愛情を持って接してくださっているのを、漫画を通して知ってもらえたらいいなと思いました。

――本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい！」というポイントがあればお教えください。

舞妓さんの顔がしょっちゅう変わってしまうのは、先輩芸妓さんの「かわいくしてあげよう」という優しさからなんだということを面白おかしく伝えられたらいいなと思って描きました。

――前職は京都で舞妓さんをされていたとのことですが、その際の経験を元に漫画を描かれているのでしょうか？

私の漫画はほとんどが自分の経験したことから描かせてもらっています。「花街はこう！」「舞妓はこう！」と言い切ってしまうと偏った情報になってしまいますので、自伝にすることで「あくまで私が経験したことで、舞妓さん全員が一概にこうだと限った話ではありません」という形をとれるように気をつけています。

――作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか？

「綺麗で優雅な舞妓さん」はよくあるイメージだと思いますので、親近感の湧く絵のタッチにすることで、舞妓さんの「普通の女の子」な一面を覗いているような雰囲気を出せたらいいなと思っています。

――今後の展望や目標をお教えください。

私の漫画を通して、少しでも多くの方が舞妓さんや花街に興味を持っていただけたら嬉しいです。個人的には書籍化ができたら嬉しいなと思っています。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。

私の拙い漫画を楽しみにしてくれている方がいる、ということが本当に嬉しいです。感謝感激です。ペンが遅いために投稿頻度が少なくて申し訳ないのですが、私なりの花街のよさを伝え続けてまいりますので、今後とも宜しくお願いいたします。