「トンイ」「イ・サン」などを手掛けるイ・ビョンフン監督の歴史医療ドラマ「馬医」 第1話のあらすじと見どころに迫る

韓国時代劇ドラマの巨匠、イ・ビョンフン監督が手掛けた注目の歴史医療ドラマ「馬医」(全50話、2012年)。同ドラマが3月5日(水)朝11時59分より、ＢＳ松竹東急(全番組無料放送・260ch)にて毎週月～金曜に放送される。そこで本記事では、第1話のあらすじや見どころについて紹介していく。

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チョ・スンウ、イ・ヨウォン、ソン・チャンミンら豪華キャスト陣が集結

「宮廷女官チャングムの誓い」「イ・サン」「トンイ」など、韓国歴史ドラマで大ヒット作品を次々と世に送り出したイ・ビョンフン監督。そんな彼が手掛けた本作では、馬の医者から王の主治医になった男の波乱に満ちた人生がドラマティックに描かれる。

物語の主人公は、実在する朝鮮王朝時代の獣医出身の医者クァンヒョン。賎民でありながらも医師になることを決意し、全力で治療に取り組んでいく。そんな彼の、既成概念に囚われない柔軟な発想力でのし上がっていく姿は本作の見どころの一つと言えるだろう。

クァンヒョン役を務めるのは、映画「マラソン」「ラブストーリー」やミュージカル界でトップを走るチョ・スンウ。また、「善徳女王」「私の期限は49日」などで知られるイ・ヨウォンがヒロイン・チニョン役を、「ドクターズ」「シンドン」などに出演するソン・チャンミンが内医院の院長イ・ミョンファン役を担当。そのほかにも、多くの実力派俳優陣が顔を揃える。

医学の道を目指して3人の若者が出会う…第1話あらすじ

舞台は17世紀の朝鮮王朝時代。名家に生まれながらも、貧しい人々を救うために医師を志すカン・ドジュン(チョン・ノミン)と、卑しい馬医の息子イ・ミョンファン(ソン・チャンミン)。異なる身分に生まれた2人は、同じ時期に典医監(医療行政と医学教育を管掌する官庁)に入り、医生となる。

ミョンファンとドジュンは、ある晩こっそり書庫へ忍び込み書物を盗み読んでいた。そこへ“鍼の腕では医官もかなわない”と噂の医女チャン・インジュ(ユソン)もやって来て、3人は親しくなる。

そんな中、清国から解放された王位継承者・世子が帰国してくるという知らせが流れる。世子は、以前ドジュンが科挙という試験で首席合格した際に出会い、医学の道に導き“貧しい人を救いたい”という夢を与えてくれた大切な存在だった。

典医監を卒業し、町の人を救う医者となったドジュンは、ある時ミョンファンから“世子が危篤だ”という連絡を受ける。そこで世子の病名や治療方法に疑問を抱いたドジュンは、真相を突き止めようとするのだが――。

友情関係で結ばれるドジュン＆ミョンファンの動向に注目

第1話では、ドジュン、ミョンファン、インジュの3人が出会い、数奇な運命に巻き込まれていく様子が描かれた。見どころとなるのは、その中でも身分の異なるドジュン、ミョンファンの関係性だろう。

ドジュンは名家に生まれながらも、世子の導きを胸に自分の信念を突き通そうとする心優しき青年。高い身分の彼が、ミョンファンとも同じ目線で会話をする姿からは、彼の純粋さが伝わってくる。そんなドジュンを、俳優のチョン・ノミンは抜群の演技力で生き生きと演じていた。

一方、馬医の息子というコンプレックスを抱えながら人一倍の努力でのし上がったミョンファン。俳優のソン・チャンミンは、ミョンファンの胸の内に秘めた“身分”のコンプレックスを繊細に表現している。

身分の違いを越え、熱い思いで結ばれるドジュンとミョンファン。そんな2人の間に生じたある出来事によって、物語は大きく動き出す――。

ちなみに第2話以降では、ドジュンの息子として生まれたクァンヒョンを中心に、ドラマティックな展開が描かれる。後々訪れる三角関係など、ラブロマンスの要素にも注目したい。