

福本豊はいかにして「世界の盗塁王」となったのか きっかけとなった監督のアドバイス<プロ野球 レジェン堂>

2月25日(火)に放送された「プロ野球 レジェン堂」(毎週火曜夜10:00-10:55、BSフジ)。今回は通算1065盗塁・シーズン106盗塁(NPB歴代1位)の金字塔を打ち立て、「世界の盗塁王」としてその名を轟かせたプロ野球界のレジェンド・福本豊がゲストとして登場した。MCの徳光和夫、遠藤玲子とともに意外な幼少時代から知られざるプロ入りの秘話、盗塁を量産した技術的な秘訣まで濃い内容のトークを披露していく。
「プロ野球に興味はなかった」レジェンド・福本豊の意外な生い立ち
「世界の盗塁王」の異名を持つレジェンド・福本豊。シーズン106盗塁というNPB歴代1位の大記録はどのようにして生まれたのか、プロ野球ファンであれば誰しもが興味を抱くことだろう。
意外なことに、少年時代の福本は飛び抜けて足が速いほうではなかったという。足の速さはクラスの中で3番目、野球自体も決して上手いとは言えず、外野の守備についたときには“バンザイ”をしてエラーをすることもあったそうだ。そのため「野球を始めた当初は球拾いばかりだった」と福本は振り返る。
中学を卒業した福本は、PL学園、北陽などに並び「大阪私学7強」とよばれるほどの野球の強豪、大鉄高校に進学。100名超の部員を抱える大所帯であるため新入部員はまともな練習ができず、球拾いの毎日だったという。しかし練習の際にはハーフバッティングができ、福本のバッティングを見た監督はいち早くその才能を見いだした。
晴れて1年生からベンチ入りを果たすと、3年生の夏の大会では12連続盗塁を成功させたというから驚きだ。これについて福本は「足が速くなったからというよりも、スタートのタイミングが良くなったことが結果につながった」と分析している。
高校卒業後は大学へ進学せず社会人野球の名門、当時の松下電器へ入社。都市対抗野球大会で放ったホームランと、守備ではバックホームへの送球がスカウトの目に留まり、その年のドラフト会議で福本は阪急から7位指名を受けることに。しかし福本本人はもともとプロ野球に興味がなく、まさか指名されるとも思っていなかった。自分の名前がドラフト7位に挙がったのも、翌日の新聞報道で初めて知ったのだとか。
プロ野球選手といえば幼少期から才能を磨き、プロ入りを熱望して努力した果てに掴み取るものだというイメージがある。しかし福本の生い立ちは我々の想像とは違う。そこで逆に思い浮かぶのは、なぜ興味がなかったプロ野球界に飛び込んだのかという疑問だ。徳光がプロ入りを決断したきっかけを聞くと、都市対抗野球の優勝旅行に松下電器の補強選手たちが連れて行ってもらえなかったからだと明かす。
「あれでオーストラリアに行かせてもらっていたら、プロ行ってません」と言い切る福本に、MC陣は驚きの笑いが止まらなかった。
盗塁量産のきっかけとなった監督からの檄
阪急入団が決まった福本だが、当初は「3年以内に1軍ベンチ入りが果たせなかったら辞め、ラーメン屋になるつもりだった」という。3年はやり切る思いで猛然と練習に打ち込み、キャンプの間は通常の練習メニューが終わってから毎日1時間、200球のノックを受けて守備の技術を磨き続けた。
その努力量は、ダイヤモンドクラブ賞が創設された1972年から歴代最多の12年連続受賞を果たしたことから推して知るべし。さらにプロ入り1年目のオープン戦で巨人の長嶋に会ったとき、「足速いんだね」と声をかけられたというエピソードも。福本は当時を懐かしみながら、大スターとの邂逅に「びっくりした」と笑う。
ただ福本といえば、やはり盗塁の技術を聞きたくなるもの。ファンを代表して徳光がそこに切り込むと、知られざる秘密が語られた。当時の監督であった西本幸雄は1年目の福本を代走で起用し、これがプロ野球選手としてのデビュー戦となる。西本監督は1球目からでも積極的に盗塁を指示していたが、福本はスタートのタイミングがうまく掴めず盗塁に失敗してしまう。
このとき西本監督は消極的な姿勢に対し檄を飛ばすと同時に、「3球目までに走れ」「うしろのバッターは追い込まれたらしんどいやろ。どんどんいけ」とアドバイスを送った。このときの言葉が福本にとって大きな糧となり、常に意識したことで自分なりのリズムが掴めるようになったという。初の代走で盗塁に失敗した次の日には盗塁を成功させたというから、意識1つの問題だったのだと察せられる。
さらに福本は調子が良いときは意識せずとも足が勝手に動いて盗塁が成功するが、調子が悪いときは足が動かないと語る。何度も挑戦するなかでリズムが掴めたこともあると言い、挑戦を恐れない心と自分を信じることの大切さを教えてくれるのだった。
昭和らしい豪快さと挑戦心が生んだ「盗塁王」
自分のドラフト指名を新聞で知る、という驚きのエピソードを明かしてくれた福本。現代のように通信機器を1人1台…なんて時代ではないから仕方ないとはいえ、現代では考えられない話だ。
さらにプロ野球を志望しておらず、さらに盗塁の才能にも気づいていなかったという話にも驚かされた。「盗塁王」が誕生したのは、いくつもの偶然が重なった奇跡だったのだ。
当時は誰もが簡単に情報を得られるわけでもなく、思うがまま夢に挑戦できる時代でもない。福本の才能が世に飛び出さなかった可能性を考えると、運命という言葉を感じざるを得ない。貴重なレジェンドの話が飛び出す「プロ野球 レジェン堂」。次回3月4日(火)の放送では球界で唯一ヤクルト・巨人・阪神で4番打者を務め、2度の打点王にも輝いたレジェンド・広澤克実が登場する。
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