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性自認の葛藤、いじめられた過去が原動力に…はるな愛が「こども食堂」をやる意味「何か1つでも子どもたちのために居場所を作れたら」
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「お金は芸能人だけやっていた方が貯まる。お店をやって赤字になって。本当に大変やけど味見している時でさえ幸せなんですよ。夢中になれる時間がずっと続いている。お店をやって、自分の世界が広がったので。(店は)自分にとってやっぱりホームであって居場所でもあります」
【映像】性自認に悩んだ幼少期〜現在までのはるな愛(複数カット)
そう語るのは、タレントのはるな愛(52)。メディアで活躍する一方、4店舗の飲食店を経営している。
「NO MAKE」では、はるなに独占密着。そこで見せたのは、飲食店経営者としての手腕。さらに、過去の苦悩と、行き着いた場所。自身が経営する飲食店では、子どもを持つ家庭の支援「こども食堂」を開催。バラエティー番組では見ることのない、はるな愛の素顔に迫る。
「私はまだまだいけるって思わせてくれる」経営する飲食店は“自分の居場所”
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はるなは、お好み焼き店を営んでいた親の影響で2003年から飲食店を経営。現在は4店舗を経営している。そのうちの1店を、沖縄料理店から創作中華の店にリニューアルするそうで、取材を行った日はスタッフとともにメニューの試食会が行われていた。
様々な有名店を巡り、味覚には自信があるというはるなはシェフが作る料理に納得できない様子。ほとんどの料理にダメ出しをされたシェフはアドバイスをどう受け止めたのか。
シェフ「ありがたいですね」
――意見はきびしいですか?
シェフ「そんなことないです」
はるな「はるな愛の(飲食店)みたいには絶対しなくて、現場の人たちの店にしてほしいんです。私の店ってなると、私(に会えること)を期待して来てくださるお客様になるので。いつも来ていて、(ある日)私がいたら、『え?なんでいるんですか』って言われて、『実はここそうなんです』って言って、『めっちゃきてます』って言われるのが一番うれしい。三軒茶屋は美味しくて人気なお店がいっぱいあるので、うちでしか食べられないものを提供したいです」
リニューアルオープン当日は仕事で大阪にいたはるなは、翌日に店を訪れた。
はるな「お金は芸能人だけやっていた方が貯まると思うですよ。仕事帰りとかにちょっとお店に寄ってお客さんがいてくれたら、例えば仕事で凹むことがあったとしても、いつものお客さんが来たらなんか『ああ、もう全然いける。私まだまだいける』って思わせてくれる。そんな場所であり、私の居場所でもあります。お客さんの時間を預かっているんですよね。だから、やっぱりここのお店に来ていただいて、おいしいは絶対やけど、なんか『楽しかったな』とか、『いい時間を過ごしたな』って思ってほしいです」
居場所を求め続けた幼少期「男らしくしないといけないって一生懸命考えていました」
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自身の店が、心休まる場所。そう話すはるなは、幼少期からずっと「居場所」を求め続けてきた。
1972年、大阪で生まれたはるな。実家は飲食店を営むも、度々電気やガスを止められるほど、家計が苦しかったという。
そして、貧困とは別に、はるなを悩ませていたのは、心の中に浮かぶのは「自分はどうして女の子じゃないんだろう」という疑問。
はるな「ウチの親は田舎で育って『男は男らしく女は女らしく』って。母は化粧した男の人を気持ち悪いっていうような人だったので、『自分が女の子になりたい』とか『女の子のおもちゃが欲しい』とか絶対家では言えないんですよ。でも小学校入る時におばあちゃんにランドセルを買ってもらったのが真っ黒だったので、『男なんだ』っていう現実を渡された感じがして。本当の自分は誰にも言えないして、ましてや団地でコミュニティーが狭くて
『女っぽいな』って言われたら、おっちゃんから『お前はオカマかいな』とか『女の腐ったやつやな」とか言われて育ったので、男らしくしないといけないって一生懸命考えていました」
過酷ないじめから逃げた先で出会ったショーパブ「そこで働くニューハーフの人たちがすごく綺麗で…」
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その悩みを周囲はからかい、中学生になると、はるなはいじめの標的に。掃除用具入れに閉じ込められたり、石灰を顔に押し付けられたという。孤独感を抱き、逃げ込むように通ったのは、両親が経営していたスナックだった。
はるな「いじめられていたんですけど、親がスナックやっていて、そこで歌を歌っていたりしていたら、お客さんが『賢ちゃんと同じ人がいるお店があるから行けへんか』って行ったのがニューハーフの店だったんです」
自分と似た境遇の人がいると知り、学校外に居場所を見つけたはるな。
はるな「中学2年の時(ショーパブ)に行った時、そこのニューハーフの人たちがすごく綺麗で、笑顔で自分らしく生きて、みんなが笑顔で拍手したりしている場所があるんだって。今まで自分の中で、みんなから怒られるっていう怒り顔(のイメージ)しかなかったんですけど、そういう場所があるんだと思った。『明日からおいで』って『色々教えてあげる』って、部活で入っていた吹奏楽部も辞めてそこに行き出したんですよ。そうしたら不思議といじめがなくなったんです」
その後、高校を中退するとショーパブで働きはじめ、やがて芸能の世界へと進んだ。
「何か1つでも子どもたちのために居場所を作れたら」はるな愛が「こども食堂」を始めた理由
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貧困と孤独を経験したはるなは、同じ悩みを抱える人たちのために、2017年から自身が経営するお好み焼き店で、月に1回こども食堂を開催。集まった子どもたちに、無償で食事と交流の場を提供している。
女の子「おいしいです!」
親「たまたま案内が来たときに(はるなさんが)居て驚きました。」
――こども食堂は何度か?
親「何度も利用させていただいています」
――こども食堂はどうですか?
親「助かります」
はるな「ご飯食べるだけでも幸せだし、そこにいろんな人が笑顔で集まって。(子どもは)一番多感で自分の居場所がわからない時期だと思うんです。小学校とか中学校で友達との距離感もわからないような。そんな時に何か居場所が1つでも多かったらなって、私自身も思ったしそういった意味でこども食堂を始めました」
――子どもは好きですか?
はるな「大好きです。自分でも子ども欲しいと思う時あるけれど。男なのであれやけど…他人の子でもすごくうれしいな」
――子どもを育てたいと思うことは?
はるな「思うよ!思うけど、私は今の生活リズムでは難しい。でも、時間と余裕が出来て今はこども食堂っていう時間だけだけど…子どもがもっと伸びるような場所を提供できるようなことがあれば、やっていきたいなと思います」
飲食店の経営、こども食堂の開催、「居場所」を作り続けるはるなの胸の内は…
はるな「いつも居心地が悪くて苦しいって思っていた。学校で自分らしくもいれないし、いじめられていたけれど。でも、こういう自由な場所があって、なおかつ大人が両手を開いて待ってくれているとこがあったら、心の余裕が違っていたなって思います。ここに来てくれる子どもが『ここで働いて、将来こども食堂をやりたい』って思ってくれたら、めっちゃうれしいなって思います」
(『ABEMA NEWS』より)
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