＜冬ドラマ“バッテキ“俳優インタビュー＞『まどか26歳、研修医やってます！』など話題作への出演が続く佐野弘樹、今後の目標は「謙虚で感謝を忘れない人間でいられるよう心がけて生きていきたい」

――今回のドラマへの出演が決まった経緯を教えてください。
「昨年の秋に放送していたNHK『未来の私にブッかまされる!?』を観ていたプロデューサーさんからオファーをいただき、今回のドラマに出演が決まりました」

――演じている桜井勇気はどんなキャラクターですか？
「今回のドラマは研修医の役なのですが、医者になるためにはかなり険しい道のりが待っていて、その中でも研修医の2年間は特に精神的にも肉体的にも厳しく、様々な重要な選択をしなければなりません。主人公のまどかは研修医1年目の新人で、その1年先輩、2年目研修医の桜井として出演しています。桜井は根アカのハイパー研修医で、新人のまどか達が困っていたらサラッと助けてしまうようなカッコイイ先輩研修医です」
※第7話（2月25日放送）から、桜井は専攻医1年目となる。

――特に注目してほしいポイントは？
「ドラマの見どころは、全部です!! が、個人的に面白いと思うところは、世代間によって考え方がそれぞれ違い、そこから生じる仕事の仕方、考え方、生き方の違いがドラマの中で描かれていて、勉強にもなりますし興味深く面白いなと思います」

――改めて、デビューのきっかけを教えてください。
「当時大学4年生だった頃、バイト先の先輩に『演劇をやらないか？』と声をかけてもらい、お芝居の道に進みました。2年ほどフリーで演劇を続け、可能性を広げてみたいと思い『デビュー』さんが開催しているワークショップオーディションで、今の事務所に所属しました」

――もともと芸能界への憧れはあったのでしょうか？
「芸能界に憧れはなかったのですが、テレビの中の人達はキラキラして楽しそうだなと幼いながらにも思っていました。たまたまお芝居をする機会をいただき、その楽しさと難しさに触れ今でも続けています」

――俳優という仕事の魅力はどんな点で感じていますか？
「お芝居をしていると心が勝手に動いて、自分では想像もしていないようなことを思ったり感じたりする瞬間があります。そんな時はすごく楽しいです。あと自分の出演している作品が誰かに届いたと実感できた時は、この仕事をしていて良かったなと思いました」

――大変だなと感じる部分はどんなところですか？
「やれることが少しずつ増えていくと色々な選択肢が増えてきて、お芝居がどんどん難しくなってきます。新鮮さも少しずつ薄れていき、お芝居することが業務になってきてると感じることさえ出てくるかもしれません。毎回新しい人と出会い、1から人間関係を構築しながら作品をつくっていきます。決して1人ではできないです。目に見える努力の結果がわからないので常に不安です」

――今後の目標を教えてください。
「俳優はどう生きていくかによって全て表れてしまうと思っています。どうしても技術職であるお芝居という一つのことをしていると、上手さという指標に進んでしまいがちなのですが、そこではなくその瞬間その場に立っていられる俳優になりたいです。そのためにはしっかりと生活を営み、日々学び、謙虚で感謝を忘れない人間でいられるよう心がけて生きていきたいです」

◆担当マネージャー・スタッフからのイチ押しポイント◆
「昨年、企画から参加し主演した映画『SUPER HAPPY FOREVER』が多くの海外映画祭で絶賛され話題になりました（現在も上映中です）。いち演技者としてだけでなく、どんな表現者になっていくのか期待してください！」

【プロフィール】
佐野弘樹（さの・ひろき）●1993年12月8日生まれ、山梨県出身。ブレス所属。
大学時代から演劇活動を始め、現在は多くの映画・ドラマで活躍中。
主な出演作品に映画『SUPER HAPPY FOREVER』『本心』『愛にイナズマ』『TOCKA』『浜の朝日と嘘つきどもと』、ドラマ『未来の私にブッかまされる!?』（NHK）、朝の連続テレビ小説『舞いあがれ』（NHK）、現在放送中のTBS系火曜ドラマ『まどか26歳、研修医やってます！』にレギュラー出演中。