

夫を亡くして2年も家に引きこもり続けたアラフィフ妻…人生再生のために通信制高校へ入学する様子に「勇気をもらえた」と好評の声【作者インタビュー】

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は「コミックヘヴン」にて『中卒労働者から始める高校生活』を連載中の漫画家・佐々木ミノルさんに注目し、過去に「COMIC OGYAAA!!」で読切作品として掲載された『セカンド・ブルーアワー』をご紹介しよう。
同作は、夫を亡くした妻が人生を立て直すため、通信制高校に通う様子が描かれた一作。佐々木さんのX(旧Twitter)に投稿されると、多くの人から注目を集めて4500件もの「いいね」が寄せられている。そこで作者である佐々木さんに、同作を描いたきっかけについて話を伺った。
夫を亡くして2年、ひたすら家にこもり続けた結果…
45歳の時、最愛の夫「将也」を亡くして独りになってしまった「千梨子」。失望の中、何もする気になれない千梨子は2年もの間、ひたすら家にこもり続けていた。
ある日のお昼、いつものようにベッドの中で“丁寧な暮らし系のVlog”の動画を観ていた千梨子。そして、様子を見にきた千梨子の姉は我慢の限界を迎え、千梨子の布団をはがしながら「いい加減にして!」と叫んだ。さらに「掃除もろくにしてないゴミ部屋で よく丁寧な暮らしのVlog観ようとって思えるね!?」「外にも全然出ないし不健康だよ!」とまくし立てる。
それでも千梨子は「今はとても頑張れないよ」と応えたものの、「将也さんが亡くなってもう2年だよ」「そろそろ頑張って」と厳しい言葉を投げかける姉。そして、「短時間のパートからでいいから!仕事探そう」と提案されるも、しばらく働いていなかった千梨子は「怖い」と応える。姉は「だろうね」と前置きし、「どんなに悲しいことがあっても 人生は続くんだよ」と続けるのだった――。
千梨子が遅咲きながらも奮闘する様子に対し、読者からは「勇気がもらえた」「気づいたら涙が…」など好評の声が相次いでいる。
創作のきっかけは漫画家の夫からのひと言?
――『セカンド・ブルーアワー』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
私の夫も漫画家をしてるんですが、夫から「中高年が主人公の漫画を描いてみて」と言われたのがきっかけです。
自分と同年代の人を主人公にするなら、自分も持ってる不安を話に組み込もうと思いました。
私は「もし万が一夫に先立たれたら自分は再生できるのか?」とたまに考えるんです。叔母が36歳で伴侶を事故で失っていて気丈で強い女性ですが、一生消えない心の傷を負ってしまったと思います。
伴侶や大切な人を失うことは想像しただけでとても恐ろしい。叔母はその後の人生を健全に歩んでいて凄い人だと思います。自分にそれができるのか自信がないのです。でも何か試練があった時に、ここで人生終了だと思わずにできたら前を向けるように頑張りたい、頑張ってねとある意味で自分を勇気づけるように描いた作品でもあります。でも、やはり恐ろしいので、絶対に先にいなくならないでねと夫にはお願いしていますが…。
――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
主人公「千梨子」さんのキャラクターです。特に後半の千梨子さんの明るさや素直さは自分でも気に入っているので、注目してもらえたら嬉しいです。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。
丁寧な暮らしのVlogを見るのが大好きなのに、部屋の掃除はしない千梨子さんの場面は気に入ってます。「学校で浮いているけどすぐ慣れて大丈夫になった」と、お煎餅を食べながら話すところもいい場面かなと思います。
――今後の展望や目標をお教えください。
この『セカンド・ブルーアワー』に関しては読んでくださった方から想像以上に「続きが読みたい」というご意見をいただきました。担当さんとの間で「どうしましょう…?」というお話も出てまして…。また良い形で続きが描けそうだったら、そういう可能性もあるかもしれません。続きが描けたら楽しいだろうなと思っています。
――読者へメッセージをお願いします。
『セカンド・ブルーアワー』を読んでくださった皆さま、ありがとうございました!読んでもらえてとても嬉しかったです。そして未読の方には空き時間のお供にでも読んでいただけたら嬉しいです。
現在『中卒労働者から始める高校生活』という作品などを連載中です。こちらは通信制高校に通う若者の物語で、千梨子さんが通うつもりだった様々な年齢の人が通っているタイプの学校が舞台です。興味ある方おられましたら、こちらもぜひ!よろしくお願いします!
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