ルームメイト兼親友への恋心…男子高校生の儚い思いに「こりゃ好きになるわ…」の声【作者インタビュー】
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、「pixivコミック」にて掲載中の漫画『鳴かぬ蛍は青に焦がれる』(海王社刊)をピックアップ。作者である漫画家の仁嶋中道さんが、2024年12月19日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ、3万件を超える「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事では仁嶋さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
ルームメイトへの密かな思い
宇佐美晃は、高校一年の四月から学生寮で生活することに。今日から暮らす205号室のドアを開けると、青凪灯矢が荷解きをしていた。
半袖を着ている青凪の腕には、あざのようなものが見える。宇佐美の視線に気づいて「異所性蒙古斑つって生まれつき」「なんも害ないんで安心して」と説明したあとに、「今日からよろしく」と挨拶をする青凪。続けて宇佐美も自己紹介をして、2人のルームメイトとしての生活が始まった。
初めての出会いから十三ヶ月後。高校二年生の五月下旬、宇佐美と青凪は、クラスメイトたちと他愛もない話をしながら昼休みを過ごしていた。
ふと、「なあお前らっていつからそんな仲良くなったっけ?」と聞かれた宇佐美と青凪。「いつってルームメイトだしな?」と答える。しかし、クラスメイトからすると、一年生の時はそれほどでもなかったような印象があるという。
一年生の時、門限ギリギリまでバイトをしていた青凪とバスケ部の練習で早寝早起きをしていた宇佐美。テスト期間中もお互い手一杯だったり、違うクラスだったこともあり、じっくり話すタイミングを逃していた。
事の経緯を説明していると、クラスメイトに「てか宇佐美ってなんでバスケ部やめたんだっけ」と聞かれてしまう。すると、青凪がすかさず「ここ暑いしそろそろ教室戻んねえ?」と話を逸らして、教室に戻ることに。
教室まで戻る途中、青凪に「俺もう引きずってないから」という宇佐美。青凪がわざと話を逸らしたことを気にしている様子を見せる。
それに対して青凪は、「わかってるって」と笑顔で答える。一方、宇佐美は「いや、青凪はわかってねーよ…」と心の中でつぶやきながら、一年生の九月の時のことを思い出していて…。
この漫画を最後まで読んだ人たちからは、「甘酸っぱい…」「爽やかすぎる」「青凪みたいな友達ほしい」「2人ともイケメンすぎる」「続き気になる…」「こりゃ好きになるわ…」など反響の声が多数寄せられている。
創作のきっかけは「ひとを大切にするってどういうことだろう…」という思い
――『鳴かぬ蛍は青に焦がれる』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
良かれと思ってとった行動が相手にとってはそうではなかったり。相手のためだと思っていたことは結局自分のためだったり。じゃあひとを大切にするってどういうことだろう…ということを恋愛のなかで描きたくてつくりました。
――本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
今回は言葉のほかに咄嗟の態度や、無意識の行動、日常のやりとりの積み重ねが相手の心を動かすポイントになっています。特に4話では、青凪が彼女に「宇佐美くんはこんなことしないでしょ?」と言われて、宇佐美の自分に対する行動を改めて確かめるシーンがあって。
これ以前の1~3話までのあいだも、ずっと宇佐美は彼女と逆の立ち位置にいて、無意識に同じ行動をとり続けています。その宇佐美にとって特別な意味などない行動が、青凪にとっては特別な意味を持ちます。
読み返していただいたときに、青凪がいままで見てきたものを感じていただけたら嬉しいなと思いました。
――宇佐美が部活を辞めた理由を明かした時の、青凪の反応が印象的でした。特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
青凪のあの反応は、自然とああいうカタチになりました(そこが彼の魅力だと思っています…!)。気に入っているセリフは迷いましたが「宇佐美のそばは息がしやすいな」です。彼女といる間も彼の匂いを意識していたり、彼といる時の方が笑顔が多かったり…くっつかれても受け入れていたり(笑)。青凪自身に自覚がないだけで潜在的に宇佐美を求めていて。息がしやすいと思えたのは青凪にとっての気づきの一つだと思ったので、こちらを選びました。
――作品を描く上で大切にしていることがありましたら、お教えください。
漫画の読みやすさはとても大切だと思うので、精進したいと思います。
――以前のインタビューにて、「人生のターニングポイントが『相手との出会い』だったという点を入れてストーリーを模索している」とお答えいただきました。今回の作品でもこの要素は入っているのでしょうか?
今回もその要素は入れています。メイン二人とも、事情は違えど自分は気にしていなかったことを他者によって気にせざるを得ないようになっていった子達です。そんな彼らが、この人がいてくれればありのままでいられると思える存在に出会えたことで、このさき生きていくのが少し楽になるんじゃないかなと思いました。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつも本当にありがとうございます。これからもこつこつ漫画を描いていこうと思いますので、また読んでいただけたら嬉しいです。
関連記事
-
新垣結衣が語りに!“伝説の家政婦”タサン志麻さん夫婦に密着「たくさんの人の心にスッとしみこむはず…」<ふたりのディスタンス>WEBザテレビジョン
-
東京03の超絶サクセスストーリー 全国ツアーだけで「1年食えるくらいはもらえる」WEBザテレビジョン
-
<BLACKPINK>「あつまれ どうぶつの森」内に“BLACKPINK島”がオープン!MVのセットやステージを再現WEBザテレビジョン
-
松井玲奈、大粒の涙…新型コロナ感染中の思い吐露「人生の中では一番苦しいぐらいの数日間」WEBザテレビジョン
-
ジャニーズWEST中間淳太 “探偵”イメージの細身スーツで「小説現代」表紙に!推しミステリから自身の創作活動まで明かすWEBザテレビジョン
-
瀬戸朝香、“なかなか良い感じ”7歳長女によるメイクSHOTに反響「優しくて自然な感じすごくいい」「娘さんお上手!」WEBザテレビジョン
「ニュース」カテゴリーの最新記事
-
水原希子「天国のような場所でした」全焼したLAの豪華自宅&庭園を公開 恋人との密着写真もモデルプレス
-
TBS近藤夏子アナ、彩り豊かな豪華手料理披露「お店レベル」「尊敬する」の声モデルプレス
-
イチロー、“生涯現役”の理想像を明かす「好奇心を持って取り組んでいることに没頭する」WEBザテレビジョン
-
岡副麻希、手作り離乳食披露 レシピ公開に「真似したい」「全部美味しそう」と反響モデルプレス
-
『おむすび』“クセ強”薬剤師が初登場でSNS「もうすでに夢中」、演じるのは朝ドラ常連女優ENTAME next
-
長濱ねる、美背中ざっくり大胆ショット公開「ヘルシーな色気」「身体のラインが美しすぎる」モデルプレス
-
漫画好きの小西克幸の原作を読みながらもアニメ化には「オーディションに呼んでくれない」に浪川大輔&花江夏樹爆笑<声優と夜あそび>WEBザテレビジョン
-
板垣李光人“薪”が暴いた犯人・郁子の真実が切なく胸に迫る…池脇千鶴の力演が「異次元の天才」と絶賛されトレンド1位<秘密>WEBザテレビジョン
-
佐藤晴美、ミニ丈で美太もも全開「最強スタイル」「大胆」と反響モデルプレス