見上愛“紗良”に訪れた変化、キュートな笑顔に視聴者「ほっこり」＜１１９エマージェンシーコール＞

2025.02.04 11:49

清野菜名が主演する月9ドラマ「１１９エマージェンシーコール」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系／FOD・TVerにて配信)。2月3日放送の第3話は、見上愛演じる新島に焦点が当てられた。(以下、ネタバレを含みます)

消防局の指令管制員たちのリアルを描く

同ドラマは、消防局の通信指令センターを舞台に、一本の電話で命をつなぐ“最前線に立つ、指令管制員(ディスパッチャー)たちの現実(リアル)を描く完全オリジナルストーリー。

清野が演じるのは、銀行を辞めて指令管制員になったばかりの粕原雪。雪と同じ横浜市消防局・司令課3係のメンバーとして、雪の指導係を務めた兼下睦夫を瀬戸康史、雪より年齢は若いがキャリアは先輩の新島紗良を見上愛、救急救命士の資格を持つ与呉心之介を一ノ瀬颯、しゃべりが得意な箕輪健介を前原滉、係長・高千穂一葉を中村ゆり、主任・堂島真一を佐藤浩市が演じる。

紗良が消防の仕事に就いた理由

紗良は、指令管制員としての能力は高く、責任感も強くて常に冷静沈着。英語が堪能で、いまはスペイン語の勉強をしている。

ある日、雪が中国人男性からの通報を受け、電話通訳センターを介して状況を尋ねていた。救急車を向かわせる場所が特定できないでいると、隣で聞いていた紗良が通訳の翻訳以外に男性が発した言葉に意味があることを指摘した。

休憩時に雪は紗良に礼を言い、外国語の勉強法を聞く。しかし、紗良は「通訳サービスを使ったうえで、聴取の精度とスピードを上げる訓練をしたほうがいい」と素っ気なく答えた。

仕事以外の時間に必要以上に他人と関わろうとせず、自分のことをほとんど話さない紗良。高千穂が話を聞き出すと、母は市役所、父は消防局に勤めていることを打ち明けた。「公務員ってだけで、どんなに理不尽なことを言われても耐えなきゃいけない」姿を見てきたため、両親の仕事はずっと嫌いだったという。だが、新型コロナウイルス感染症で救急隊員として休まずに出動する父を見て、「公務員がいなきゃ、この国は終わるんだなぁ」と思い、夢だった海外で働くよりも、消防の仕事を選んだのだった。

司令課では自分のスキルを活かせると思っていたが、雪のような行動力があり、周りを巻き込んでいける人のほうが向いているのではと思うようになっていた。

いつもクールだった紗良が見せた笑顔にキュン

そんな紗良に堂島も“雑談”として声を掛けた。「仕事でいろんな通報者と話して、心がすり減るのに、他の時間までわざわざ誰かと話す意味」が分からないと紗良。堂島は、他の職員たちが休憩中に雑談することに「それも大事、大事」と理解を示す。「仕事中の俺らはさ、とにもかくにも、通報者の話に耳を傾ける、正しい存在じゃなきゃいけない。だから、それ以外の時間はさ、くだらないバカ話でガス抜かなきゃ、いつか必ずつぶれちまうよ」と続けた。

「ずうずうしくても、助けてー！って声を出せるやつらが、結果、タフなんだよな」。

堂島の助言が心に響いたかのような紗良。堂島の姪っ子の出産祝いに関する“雑談”にも答え、堂島から感謝されると、ほんの少し顔をほころばせた。

さらに、その後、勤務に戻った紗良。雪が受けたスペイン語を話す女性からの通報に、電話通訳センターが混雑していて使えないことが分かると、「代わります」と引き受けた。雪や兼下らの協力も受け、通報者には「助けて」という日本語を教えて、駆け付けた通行人と連携して場所を特定することができた。

今回も堂島の雑談という名の指導が活きた。勤務を終えて雪に感謝する紗良が、ほんの小さくだがまたほほ笑みを見せた。さらには、高千穂に3係メンバーとの勤務時間外の食事を提案し、そこでも笑顔に。海外転勤が決まった恋人に「私もこの仕事を頑張りたいし、辞めたくない」と話をしたい旨の留守電を入れたことまで、紗良の熱い思いと素直な気持ちが表に出てきたことが胸を打った。

視聴者からは「新島さんの笑顔見て涙出ちゃった」「新島さんの笑顔がやっと見れてほっこり」「感動した」「紗良さんが仲間に心を開いていくのが、良かったです」「紗良さんいい表情するようになったな」といった声が寄せられた。

◆文＝ザテレビジョンドラマ部