可愛いくはなれないけど“かっこいい”は私に似合っている…女子校の王子様×男子校のお姫様のラブコメに「あまりに尊い」の声【作者インタビュー】

コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、ガンガンONLINEに読み切り掲載された、錫江さんが描く『私の王子が姫の彼には通じない』をピックアップ。

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錫江さんが12月15日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、1.6万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、錫江さんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。

女子校の王子と男子校の姫

女子校の生徒会に属する北大路 玲(きたおおじ あきら)は、可愛くなりたいわけではないが自身の容姿にコンプレックスを抱いていた。

ある日、玲は学校案内のパンフレット用の制服モデルとして、同じ大学付属の男子校へ行くことに。そこで迎えてくれたのは、美少女と見間違うほどの可愛い容姿をした南 椿姫(みなみ つばき)だった。

憂鬱そうな玲を見た椿姫は、その場から逃げようと提案。撮影が憂鬱な理由を椿姫に話すと、椿姫は玲のことを「すごくかっこいい」と言う。初めていわれた「かっこいい」という言葉に心を動かされた玲は、椿姫に惹かれていく。そんな玲に気づいた友人の透子は、椿姫が男子校の姫であることを教え、隣に立ちたいなら釣り合う王子になればいい、と言うのだった。

それから玲は、椿姫と会える日までに身だしなみを整え、姿勢を正し、前を見ることを意識。女子校内で玲の魅力に気づいた女子生徒たちから王子だと言われ始める。

男子校との打ち合わせの日、男子校の生徒会長の隣に並んで歩く椿姫を見て気を落とし、その場から去る玲。しかし、椿姫はそんな玲を追ってくる。自分のためにかっこよくなったという玲の思いを聞き、そんな玲を可愛いと感じた椿姫は、自身も玲のために全力で可愛くなる、と言うのだった…。

作品を読んだ読者からは、「読み切りにするには勿体ない！」「作画も話の内容も設定も好きすぎる」など、反響の声が多く寄せられている。

作者・錫江さん「女子校に通う友達に聞いた話が発端…」

――『私の王子が姫の彼には通じない』は、どのようにして生まれた作品ですか？きっかけや理由などをお教えください。

女子校に通う友達に聞いた話が発端です。

「女子校の王子様って本当にいるの？」

「うん。でも大体学校の外に彼氏がいる」

では、その相手が男子校のお姫様だったらアツいのでは？と思ったので編集さんに一案として提出しました。

――今作を描くうえで、特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。

玲(女子校の王子様)は「自分が可愛くなりたいわけではない」という意識を常に頭に入れて描いていました。

「可愛い」だけが評価基準だと思っていた玲が自分の「かっこいい」という方向性の魅力に気付いて伸ばしていく過程を描きたかったので、大切にしました。

――今回の作品のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

椿姫(男子校のお姫様)の「僕も全力で貴方のために可愛くなります」というセリフが個人的には気に入っています。

玲の努力に椿姫が応えた瞬間だと思って描いたシーンだと思って描いたので。

――Xの投稿には多くの反響とコメントが寄せられていますが、特に印象に残っているコメントなどはありますか？

どのコメントも全て嬉しく楽しく読ませていただいております。ありがとうございます！

――錫江さんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。

もっと漫画が上手くなりたいです。

読んでいて楽しい、キャラクターを応援したくなるような漫画を描けるよう努力を続けます。

――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。

読んでくださった皆様、嬉しいコメントをくださった皆様、ありがとうございます。

今後も楽しんでいただけるように色々挑戦していきますので、その時は読んでくださるととっても嬉しいです！