高木豊＆角盈男、メジャー挑戦が噂される選手について真中満らMC陣と賛否分かれて大激論＜ダグアウト!!!＞

2025.02.03 12:00

1月27日に放送された野球トークバラエティ「ダグアウト!!!」(毎週月曜夜10:00-11:00、BS10)。今回のゲストは大洋ホエールズ時代に“スーパーカートリオ”として活躍した高木豊と左の名リリーパーとして読売ジャイアンツ・北海道日本ハムファイターズ・東京ヤクルトスワローズを渡り歩き、プロ15年で618登板を果たした角盈男が登場した。MCには真中満とゴルゴ松本を迎え、日本人選手のメジャー移籍について大激論を交わす。

高木と角が「2025年メジャー挑戦する日本人」を語る

番組ではゲストの現役時代やプライベート、野球界全体についてアレコレ聞きまくる“球界アレコレ話”のコーナーで、「2025年メジャー挑戦する日本人」について深掘り。まず最初に名前が挙がったのは、菅野智之だ。菅野は2012年ドラフト1位で巨人へ入団し、エースとして長年活躍。そして2024年には最多勝・リーグMVPを獲得して不調からの完全復活を遂げた。

菅野に対して、高木は「絶対活躍してほしい」と語る。高木によると、菅野はコロナ禍にメジャーに挑戦しようと思っていたそう。しかし先方との折り合いがつかず、ジャイアンツに残ったという。そして2024年にリーグ優勝や最多勝、MVPを獲得するなどチームのために貢献。そんな菅野を、高木は「どんな活躍でも応援したい」と強くプッシュする。

一方、角は「あいつに怒られるかなぁ」という前置きをして「ちょっと難しいと思うなぁ」と慎重なコメント。角はホームランを“相当打たれてしまう”のではないかと予想する。おそらく野球人生最後のメジャー挑戦となる菅野。2024年に良い成績を残した次のシーズンにメジャーへ進もうという菅野の気持ちを汲みつつ、角は「配球の妙味で勝っている」と独自の見解を示した。

レジェンドたちが感じた外国人選手との厚い壁

菅野について、真中はバッター視点からの言葉も重ねる。ストレートやスライダー系など“入ってくるボール”が多いため、「とんでもなく嫌な感じではない」と述懐した。

コントロールが良いと言われる菅野。角によると全体的にボールが高いため、トータルで見た時の妙味で抑えているという。そのため、2024年に菅野が勝った要因には“キャッチャーが変わった”ことの影響も大きいのではと分析する。

すると高木は「小林誠司も獲りますか」と言うと、「俺はそっちの方がいいと思う」と持論を述べる角。真中は「小林も一緒にメジャー？」と投げかけると、ゴルゴも「それいいかもしれないですね」と角たちに賛同する形になり、3対1で意見が割れる。まるで夢見る野球少年同士のようなやり取りだ。

だが「現実を考えてください」「そんなこと無理じゃないですか？」と冷静な意見を述べる真中。すると周囲から食い気味に「そう言ったら面白くない」と鋭いツッコミが入り、スタジオは笑いに包まれる。

角によると、メジャーの選手は配球が淡白。日本でプレーする外国人選手も、「首を振ったら自分の得意ボール」だと自論を述べる。スライダーが得意なピッチャーを例に挙げて、ピンチの時にキャッチャーがシュートを出すと首を振り、スライダーを投げるという。

その当時、コーチをしていた角は「バッターがスライダー狙ってるぞ」「反対の球投げたら？」と外国人選手に言ったという。しかし、外国人選手は「嫌だ」「俺はこのスライダーでここにいる」と答えたそうだ。

しかも「打たれたらどうする？」と外国人選手に質問すると、「バッターが偉い」とまさかの答えが帰ってきたのだとか。そのエピソードに、ゴルゴは驚いた様子で耳を傾けていた。

野球ファンなら誰しも気になるであろうレジェンドたちの意見

2025年メジャー挑戦する日本人について、ゲスト・MCの立場も関係なく激論を交わした今回。途中、トークの終着点が分からなくなってしまうほどの盛り上がりを見せた。

野球界のレジェンドである高木や角が、これからメジャーに行く選手に対してどう思っているのかということに加えて、菅野と小林がセットでメジャーに行けば活躍できるというドリーム極まりない意見も飛び出した。

後輩の成長と活躍に期待しながらも、長年培ってきた経験で冷静に分析してしまうのもレジェンド選手たちの特徴。「あいつはスゴイ」というストレートな賞賛とは別に、メジャーの大きな壁も理解しているが故の熱いトークだった。「メジャーに挑戦するなら誰」という話しは、多くのプロ野球ファンにとっても関心事。レジェンドたちの意見を、今後もどんどん聞かせてもらいたいものだ。