「芸人を辞めようと思った」みなみかわを救った元芸人放送作家の言葉

#299では、芸人たちが悪口や不平不満を封印し、"もう一度仕事をしたい"と思う素晴らしいスタッフを実名で暴露する企画「ぜってぇまた仕事してやんぞ！　スタッフ暴露大会」を開催。お笑いコンビ・アンジャッシュの渡部建、平成ノブシコブシの吉村祟、ウエストランドの井口浩之、鬼越トマホーク、蛙亭のイワクラ、ピン芸人・みなみかわが集結し、「また仕事をしたい」と思ったスタッフをエピソードとともに"暴露"。

みなみかわはコンビ時代のネタ見せで来てくれた元芸人の放送作家・遠藤敬氏を挙げ、「コンビを解散して芸人を辞めようと思ったとき、3年ぶりぐらいに（遠藤氏から）LINEが来た」と語ると、「君は間違いなく面白いし、自信持った方がいい。辞めるという選択肢だけは絶対にやめてくれ」「才能あるから、間違いないから、俺は見てたら分かる」と熱いメッセージを送ってくれたと回顧。「（その後）『アメトーーク！』に初めて出られるときがあった。作家さんは普通現場にいないけど、スタジオ入るときに遠藤さんが立ってた」「そこで『な！　言ったでしょ』って言ってくれた」と振り返り、最後に「遠藤さん、またぜってぇ仕事しような！」とカメラに向かって語りかけた。

また、鬼越トマホークはケンカ芸を大成功させてくれた恩人のディレクター・玉城氏とのエピソードを披露。初めての単独ライブでコンビ仲が悪化し、先輩芸人も巻き込む大ゲンカをしてしまったという鬼越トマホークは、その後「千原ジュニアさんが『ざっくりハイタッチ』で企画としてやってみようってことで、『鬼越トマホークの喧嘩を止めよう！』の企画に呼ばれた」とケンカ芸をテレビで披露することになった経緯を振り返った。

そこで「全く売れてない、誰とも面識もない状態で、意味がわからなかった」と困惑していた鬼越トマホークとともに、ケンカ芸の肝となる"止めにきた人への暴言"を長時間にわたって一緒に考え、大成功へと導いてくれたのが玉城氏だったと明かした。「全く自己主張しない人」「ただただ毎日仕事をしているスタッフ」という玉城氏の人となりを聞き、ノブは「良い作品の影にいる人だ」と称賛を送った。

さらに、井口も芸風を決めるきっかけとなったエピソードを告白。井口は「当時、普通の漫才コントしかやってなくて、ボケの方がしゃべって僕がツッコむだけだった」と語り、「『爆笑レッドカーペット』のオーディションで、どうせ落ちるし、アドリブで僕がしゃべるわ」と投げやりな気持ちでアドリブ漫才を披露したと振り返った。

しかし、ネタを見たディレクター・藪木健太郎氏ら番組スタッフから絶賛され、見事オーディションに合格。「それで『爆笑レッドカーペット』に出させてくれて、その感じで『THE MANZAI』も行けた」とし、「僕がいっぱいしゃべるネタが良いんだっていうのが、そのオーディションで決まった」「あれがなかったら絶対『M-1』優勝できてない」と感謝の思いを語った。

そして、番組冒頭で大悟から「ライダース早ない？」と衣装について指摘されていた渡部は、自身のスタイリスト・松本氏の優秀さを力説。2022年11月にバラエティ復帰を果たした本番組にて渡部が履いていたスニーカーに千鳥が「ナイキのタン2枚重ね？」とツッコみ、じつはそれが2択あるうちのマシな方のスニーカーだったという流れが大盛り上がりしたことから、それ以降「『チャンスの時間』は必ずそれ（2択）をスタンバイしてくれてる」「すごい優秀なんです」と松本氏を絶賛。知られざる裏話に千鳥も「そうなんや」「おもしろい子やな」と驚きを見せた。

そのほか、"撮れ高の鬼"と呼ばれるディレクターと謎の異名を持つ技術スタッフへの感謝を「その2人のおかげで今の僕がある」と熱弁した吉村や、イワクラがどうしてももう一度会いたい"伝説のメイクさん"など、普段は悪口や毒舌だらけの芸人たちが語った業界の良い話は、放送後7日間、無料で見逃し視聴が可能だ。