転校した先のクラスメイトは”三毛猫風”の女の子で…少し不思議なハートフル学園漫画が「めっちゃ好き」と話題に【作者インタビュー】

2025.01.23 09:00

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回はコミックフラッパーとニコニコ静画で連載中の、いのさんの漫画「はぴはぴあ！」をご紹介。

作者であるいのさんが12月14日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、1,600件を超える「いいね」が寄せられた。本記事ではいのさんに、作品のこだわりなどについてインタビューをおこなった。

転校先のクラスメイトの個性が強すぎる…

主人公・岩月ユキはとある学校に転校してきた。緊張しながらの自己紹介を終えて指定された席に座ると、隣の席の女子・三毛こねこに声をかけられた。冷静な正確のユキに反して、こねこは初対面にも関わらずとてもフレンドリー。しかも名前のとおり、猫のような姿をしている。さらに箱をかぶったような姿の女子生徒・秋空ハコからも声をかけられた。そして帰宅時、一人で帰宅しようとするユキはこねことハコから半ば強引に商店街への寄り道に誘われる。商店街では3人でタピオカミルクティーや福引きを楽しんだ。最後には、ハコが3人分の熱々のコロッケを買って手渡す。こねことハコの優しさに触れたユキは、照れながらコロッケを頬張るのだった。

本作を投稿したX(旧Twitter)には「めっちゃ好き」「なんやこれてえてえ(尊い)」「ユキっちクッソ好み」などの声が寄せられている。

「作品の世界観について着目し考えを巡らせてもらえたら嬉しい」作者・いのさんに漫画へのこだわりをインタビュー

――「はぴはぴあ！」を創作したきっかけや理由があればお教えください。

ここ数年音楽やゲーム、TRPGの様々な作品から創造性を刺激される機会が多く、「はぴはぴあ！」の構想もその中で生まれました。まずはじめに岩月ユキの人物設定が生まれ、こねこ、ハコと生まれていきました。次に彼女たちを取り巻く世界観と漫画のジャンル・方向性が決まり、その時点でかなりの8話分ほどのネームがあったと思います。

これらはぼくが務めていた会社を辞め、2年間のリミットを定めて漫画家を目指そうとしていたタイミングでもありました。そのまま勢いで描き上げ同人誌版として発表し、またそれらを連載版としてブラッシュアップしたのが現在の「はぴはぴあ！」です。

――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。

キャラクターの表情はぼくの武器でもあるためかなりこだわって描いています。特に表情がたくさん動く三毛こねこは描いてるぼく自身もとても楽しいキャラのひとりです。対して秋空ハコは頭が真っ白な箱のため表情を描くことができません。ですので彼女を描く際は仕草やポーズ、台詞で表情がイメージできるように意識をしています。

ここを見てほしい…本作、基本的には日常系コメディですがなんだかんだSFでもあります。読者の方々にはもしこの作品のキャラクターたちを気に入っていただけたら次はこの作品の世界観について着目し考えを巡らせてもらえたら嬉しいです。半人とは何か？学園とは何か？などなど…読者一人一人の脳内に様々な思考が飛び交い、ひいては無数の解釈が生まれりしたらいいなぁと思っています。

――本作の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

「その12。」でこねことハコがそれとなくユキを出待ちして一緒に登校するシーンです。ぼくは中学のとき電車通学だったんですがあるときクラスメイトが同じ電車で通学してて、

そこから仲良くなって一緒に通学するようになって…すごく嬉しかったんですよね。きっとユキも同じように嬉しかったんじゃないかなと作者ながらに共感してしまうのです…いいですよね、友達。他にもいろんなシーンでノスタルジーやエンパシーを得られる機会があると思いますので、読者それぞれのお気に入りを見つけていただけたら嬉しいです。

――本作には個性的なキャラクターがたくさん登場しますが、キャラクター創作の際にこだわっていることがあればお教えください。

しっかりと過去の生い立ちや性格・癖を作ってあげることは大事にしています。とくに「半人」という設定はこれをきっちり設定してあげる必要があるので、キャラクターごとに細かくメモをしていたりします。それから描きやすさですね。情報量はシンプルに、キャラクターの個性が際立つように考えています。あともちろんどの子もかわいくあってほしいので、変顔も含めてキュートさは大切にしています！

――今後の展望や目標をお教えください。

これは自分にプレッシャーをかけることになるのですが、友人から節々に言われる「アニメ化しろよ～」という無責任な言葉を実現できたらいいなと思っています。と、そのためにもまずいろんな人に「はぴはぴあ！」を知ってもらうことが肝要ですね。常に初心を忘れず、かわいくて面白くてばかばかしい素敵な作品を届けていきたいと思います。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。

いつも「はぴはぴあ！」を読んでくださりありがとうございます！これからも面白おかしく不思議な作品をお届けすべく日進月歩・勇猛精進していきますので引き続きどうぞ応援のほどよろしくお願いいたします！Let's have fun with meow～！