荒川静香さんが復興庁 2025大阪・関西万博復興PRアンバサダーに就任

荒川静香さんが大阪・関西万博復興PRアンバサダーに就任「東日本大震災からの軌跡、記憶などを伝えていく」

2025.01.23 06:35
荒川静香さんが復興庁 2025大阪・関西万博復興PRアンバサダーに就任

プロフィギュアスケーターの荒川静香さんが1月22日、復興庁で開催された「2025年大阪・関西万博 復興庁万博企画 キックオフイベント」に登壇。伊藤忠彦復興大臣から復興庁 2025大阪・関西万博復興PRアンバサダーに任命され、就任にあたっての意気込みや復興への思いを語った。

東日本大震災からの復興の歩みを世界に伝える

大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会/4月13日[日]~10月1日[月]、大阪市此花区夢洲)では、世界中の国々の人々が半年間にわたり集い、いのち輝く未来社会を世界と共に創造することを目的として行われる「テーマウィーク」が実施される。

復興庁は、「未来のコミュニティとモビリティウィーク」において、被災地発の未来社会に向けた「震災伝承」「食・水産」「最新技術」「福島国際研究教育機構(F-REI)」など、大きく4つをテーマとする「復興のストーリー」を展示する。

任命書授与式を終えた荒川さんは「この度、東日本大震災からの復興の歩みを世界に伝えるということで、復興庁 2025大阪・関西万博復興PRアンバサダーに就任させていただくことになりました。私自身は高校卒業まで宮城県で過ごしていましたので、復興PRアンバサダーとしてこの万博に携われること、復興庁としての活動、そして今の震災からの軌跡、記憶などをお伝えするというのをお手伝いをさせていただければと、微力ながらに思っております」と就任のあいさつをした。

支援の心を持ち続けることで未来に向かって力強く進んでいく

荒川さんは震災以降、復興を応援する取り組みをしてきたそうで、「震災直後には現地に足を運びまして、私自身が育った宮城県を中心にですけれども、救援物資を詰め込んだ車で行って被災地の方のお話を伺ったり、慰問をしたりですとか、そういった形でたくさんの方々とお話をさせていただく機会がありました。その後には、宮城県にかかわらず、東北そしてまた茨城など、被災を受けた地域の農家さんのお話を伺ったり、そこからどのように立ち直ってきたのか、どういった支援が助けになったのかといったようなお話を伺って、それを離れた地域の方々にも、記憶として、そして取り組みとして、どのように今があるのかという現状をお伝えするというお仕事もさせていただいたこともありました」と、自身が取り組んできたことを紹介。

「やはり大切だなと思ったのは、たくさんの方が感じてきたことを、より遠くの人にまで伝えて、そしてまた支援の心を持ち続けることで、より未来に向かって力強く進んでいくのかなと。新しい技術が進化したりですとか、そういったこともまた生まれたりですとか、震災が起こったことがマイナスのことだけではなく、プラスに働いている部分もあるということ、私自身が学ばせていただいたので、それをまだ記憶にない方々もこれからはいるでしょうし、これからも忘れずに、そういった離れているところでもできる人ができることを続けていく取り組みというのを考える機会にできたらいいなというふうに私自身も今も思っておりますので、これは続けていけることとしてやっていきたいと思っております。そして、それが少しでも応援につながるといいなって願っているので、そういった活動を復興庁さんとともに今は一緒にさせていただきたいと思っております」と、心境を明かした。

「復興庁展示 100日前イベント」開催が決定

復興庁では、2月に岩手県、宮城県、福島県で「2025年大阪・関西万博 復興庁展示 100日前イベント」を実施することを決定。

福島の会場を訪れるという荒川さんは「福島の皆さんとお話をさせていただくことで、これまでの復興の歩みを私自身も学びつつ、そして未来に向けて一歩一歩前に進んでいくことの大切さというのをお伝えできればと思っております。ぜひ多くの皆さんにお越しいただきたいと思います」と来場を呼び掛けた。

関心を持って未来につなげていくことが大事

1月17日に阪神・淡路大震災から丸30年を迎えたが、風化させない、伝え続けることの重要さについて質問される場面も。

荒川さんは「やはり阪神・淡路大震災に関しては時間がたっていますが、そういった震災、そして災害が今、日本各地で多くありますけれども、そこで起こったこと、それに対してどのようなことが今起こっているのか、またそれがどのように進んでいけるものになるのかっていうのを考える機会というのは、災害を通じて考える機会としては多くの方々が思ってきたところだと思います。各地でなかなか取り上げられない部分も起こっていることでもあると思いますので、目を向けたり、ここに関心を持って未来につなげていくことが大事なのかなというふうに思います。私は宮城出身なので、東日本大震災のからの復興へのご縁を頂くことはあるんですけれども、そこだけではなくて、日本そしてまた世界が考える機会があるべきことかなというふうには私自身は思っております」と、風化させないことへの重要性を訴えた。

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