松岡昌宏“三田園”の派遣先で二人の父親が衝突、いくつもの嘘を乗り越えて新しい家族の形が見つかる＜家政夫のミタゾノ＞

2025.01.22 21:39

松岡昌宏が主演を務める「家政夫のミタゾノ」第7シーズン(毎週火曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)の第2話「金持ちパパvs貧乏パパ!!」が1月21日に放送された。今回は、息子の小学校の“お受験”を控えた家庭にミタゾノさん(松岡)たちが派遣される。試験日が迫る中、家の中でいろんな問題が発生...。(以下、ネタバレを含みます)

新人家政婦役で久間田琳加が登場

同ドラマは、松岡演じる女装した大柄な家政夫・三田園薫(通称：ミタゾノさん)が、派遣された家庭・家族の内情をのぞき見し、そこに巣くう“根深い汚れ”までもスッキリと落としていく、痛快“のぞき見”ヒューマンドラマシリーズ最新作。

第7シーズンにも、伊野尾慧(Hey! Say! JUMP)演じる若き家政夫・村田光や余貴美子演じる「むすび家政婦紹介所」の所長・結頼子、平田敦子演じる阿部真理亜、しゅはまはるみ演じる式根志摩といったおなじみの家政婦仲間たちが続投。また、新人家政婦・大門桜役で久間田琳加が登場。

第7シーズンのゲストとして栄信、えなこ、金児憲史、竹中直人、中山美穂さん、橋爪未萠里、藤真利子、ミスターちん、ずん・やす、山下容莉枝、吉田栄作、渡部豪太、加藤諒、神保悟志、濱田めぐみ、ガダルカナル・タカが出演することも発表されており、第2話には金児、橋爪、藤、渡部が登場する。

お受験を間近にした家庭から家事サポートを依頼されたが複雑な家庭事情が...

息子・颯太の小学校の“お受験”を間近に控えた石橋麻里子(橋爪未萌里)から家事のサポートの依頼を受けて、三田園(松岡昌宏)と大門桜(久間田琳加)が派遣された。

麻里子から母親の美恵子(藤真利子)と“パートナー”の慎太郎(渡部豪太)を紹介されるが、美恵子はとても厳格な性格で、どうやら慎太郎のことを良く思っていないようで「使えない人間はこの家にはいらない」と三田園たちの前でもその態度はあからさま。

颯太との仲は良さそうな慎太郎だが、本当の父親ではなく、美恵子が学歴や仕事に対してのハードルが高いため、麻里子との結婚はまだ許されていない。“パートナー”と紹介されたのは、そういう理由があったから。

颯太の受験が迫る中、いろんな準備が必要となるが、そんな時、麻里子の元夫、颯太の実の父親である朝霧良一(金児憲史)が突然石橋家に帰ってきた。

どちらが父親として面接に行くかで慎太郎と良一が衝突

良一は有名大学出身で、ニューヨークで働く超エリート。学歴と仕事にこだわる美恵子は良一が大のお気に入り。良一のほうがお受験にも有利だと考え、石橋家に呼び戻したようだ。

麻里子からすると、自分に相談せずに勝手にニューヨーク異動を決めてしまった良一と会わないと思い離婚したわけで、全然タイプは違うが優しく寄り添ってくれる慎太郎を大事に思い、お受験の面接にも慎太郎と行きたいと思っている。

慎太郎と良一も、もちろんどちらも譲らないが、良一は「どちらが面接に行くか、颯太に決めてもらおう」と提案。両者による颯太へのアピール合戦が始まった。

慎太郎の“嘘”がバレて、面接には良一が父親として同席することに

そんな中、慎太郎にかかってきた1本の電話が大きく運命を左右した。その電話は慎太郎のバイト先である「弁当屋おふぃす亭」の店長からで、それを三田園に聞かれてしまい、大きな会社に勤めているという嘘が暴かれてしまった。

慎太郎は就活中で、その大きな会社の採用試験を受けており、今は嘘でもそこに就職して“本当”のことにしたいと思っていた。しかし、転職エージェントの担当者に経歴を詐称していたことが発覚し、その会社への就職の道が断たれてしまう。

その様子を見守りモニターで、麻里子や美恵子たちに見られてしまい、面接に父親として同席するのは良一に決まった。

いろんな嘘が暴かれ、お受験の面接は崩壊寸前

颯太の面接に麻里子と良一が同席し、美恵子も少し離れて見守ることに。慎太郎はあきらめてバイトに勤しもうとしていたが、家政夫の村田光(伊野尾慧)が届けてくれた颯太の絵を見て、面接会場へと駆け出した。

その絵には颯太と麻里子と良一が描かれていたが、そこに慎太郎が描き加えられていた。慎太郎が加わり、面接が行われが、ここからいろいろと混沌とした状況に陥ることに。

良一が忘れた履歴書を三田園たちが届けに来たが、その履歴書には手が加えられていた。ニューヨーク勤務の超エリートという経歴だが、今は違っていて、「今は仕事もせずにナナピッピに夢中」とアイドルに入れ込んでいることが書かれていて、ロマンス詐欺で大金を失ったことも暴かれてしまった。しかも、会社の金を使い込んでクビになっていたという事実も明かされた。

良一は美恵子の夫が残した莫大な財産をあてにしていたが、美恵子は美恵子でオンラインカジノで莫大な財産を使い果たしていて、大企業に勤める良一のお金をお金をあてにしていたのだった。

多くの嘘が暴かれ、麻里子は落胆するが、三田園が「まだひとり、嘘をついてる方がいらっしゃいますね」と言うと颯太が「先生、僕もみんなにひとつ嘘をついてました」と告白した。

颯太「僕にとってパパも慎太郎くんもどっちもパパなんです」

颯太が告白した“嘘”。それは、出来ないと言っていた三点倒立が本当はできるという嘘。慎太郎が大きな会社で働いていないということを知った颯太は、特技で書いた「三点倒立」が面接の時にできなかったら面接に落ちると思い、慎太郎に経済的な負担をかけないように、家族のために嘘をついていたのだった。

たくさんの嘘が暴かれたが、本当のこともあった。慎太郎が颯太のことを大事に思っていること、麻里子も良一も颯太のことを大事に思っていること。颯太も慎太郎の作るハンバーグが好きで、体力のある力強い良一のことも好き。颯太が「僕にとってパパも慎太郎くんもどっちもパパなんです」という言葉が3人の心にも響いた。

慎太郎は美恵子に「味がしない。物足りない」と“白米”にたとえてバカにされたこともあった。しかし、颯太の弁当箱に入っていたハンバーグはパン粉が切れていたので代わりに白米を“つなぎ”として使用して三田園が作ったもので、白米とやゆされ「使えない人間はこの家にはいらない」と言われた慎太郎をしっかりとフォローしてくれた。

「どちらが父親か？」ではなく、どちらも大切な“パパ”という新しい家族の形が生まれ、面接には落ちたが、慎太郎と良一、麻里子の3人で弁当屋さんを始めるという幸せな結末を迎えた。

◆文＝ザテレビジョンドラマ部