まるで異世界転生…癒しの赤ちゃんごっこ体験ができるVRコメディに「やってみたい!!」「甘やかされたい」と大反響【作者インタビュー】

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、ヴァーチャル・リアリティ・チャットの世界にハマり込んだ体験を描いたコメディが面白いと話題の「VRチャット体験日記振り返り集」をピックアップ。

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作者の虹走さんが2024年12月6日にX(旧Twitter)に投稿したところ、3万件も超える「いいね」を獲得し、SNSでは「やってみたい!!」「新しい世界があるんだ」「宇宙飛行士かと思った」「大きいお姉さん！かわいいおじさん！なんでもござれ！」「VRCやってから遠くにあるペンを親指と人差し指で引き寄せようとしちゃう」など多くの反響が寄せられた。本記事では、虹走さんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。

現実では成人男性でも仮想空間では甘えたい放題

VRチャットは、仮想空間内で自由に他人とコミュニケーションを取れるSNS型のプラットフォームで、まるでその場にいるように動き回ったり、自作のアバターで好きな姿になったりすることが可能だ。アバターはかわいらしく作るなど自作やダウンロードもできる。プレイヤーたちは「ワールド」と呼ばれる仮想空間を自由に作成・共有でき、仮想の世界をリアルに楽しむことができる。

虹走さんのVRチャット体験記では、「あまあま関係のパートナー」を指すVRチャット用語の「お砂糖」を知っている女性が現実世界で「お砂糖は居ません」と思わず口を滑らしたり、空中にペンを置いたりする。また、大きな女性のアバターに遭遇して撫でられたり、赤ちゃんごっこが本格的に楽しめたりする。

現実では成人男性の人がかわいらしいアバターをしていた場合、リアルの知り合いと出会えばギャップを知られてしまうこともありうる。VRチャットの中で、目の前で「お砂糖」カップルが誕生するのを目の当たりにして失われた青春を再体験できたりする。

VRチャットの楽しさと、仮想現実とVRチャット外の現実が交差してさまざまな出来事が起きる新しい世界観をコミカルに描いた虹走さんの体験日記にSNSでは「甘やかされたい」「虹走さんのマンガ観てVRゴーグル買いました。初めてのVR…もっと早く体験したかったです！」「オモシロイ界隈が発生…！」など、多数のコメントが寄せられ、反響を呼んでいる。

「『こんな面白い話があったんだよ！』と誰かに話すような感覚で描きました」作者・虹走さんが語る創作の裏側とこだわり

――「VRチャット体験日記振り返り集」のモチーフはどのようにして生まれたのでしょうか。

こちらのお話はVRChatと言うVRなどでコミュニケーションを楽しむゲーム内で起こった出来事を題材にしています。

ゲーム内とは言えど、そこに居るのは生きている人達なので楽しい事もあればトラブルもあります。そういったVR世界独特の出来事をもっと沢山の方々に知ってもらえたら楽しいなと思い描き始めました。

今回の「VRチャット体験日記振り返り集」はそう言った流れで描いた作品をまとめて読めるようにした投稿です。

――本作ではストーリー構成上、虹走さんが体験されたVRチャット体験日記がコミカルに描かれています。表現上、工夫された点はどこでしょうか。

VRチャットは基本的にはボイスチャットがメインになります。ですが録画や録音などはしておりませんので誰が何を話していたか具体的に思い出す必要がありました。

特にVRチャット内ではアバターと呼ばれるプレイヤーの分身となる操作キャラクターがあるのですが、人によって見た目が全然違うので細かく描く為の資料がほとんど無く、フワッとしたイメージでキャラクターを描く事も多かったです。

――本作を描く上で、虹走さんがこだわった点がございましたら、教えてください。

ボイスチャットで楽しく話した内容を漫画にするので、第三者に漫画で見てもらった時に面白いと思ってもらえるように「こんな面白い話があったんだよ！」と誰かに話すような感覚で描きました。なのでオチとなる部分にはボクの最終的な感想などを交えて笑ってもらえるようなポイントを用意したりもしています。

――本エピソードで、虹走さんお気に入りのセリフやシーンなどがございましたら教えてください。

今回の投稿の中に「ぶいちゃ体験日記その13」という話があるのですが、その中でボクが夢の中でもVRをやっている姿を見て妻が「イカれてるぜ」と言っているのですがこれはボクが目覚めた後、少ししてから妻にボクの状況を説明された上で言われた言葉でした。

自分でもまさかそんな事をしているとは思ってもいなかったのでVRがボクのこれまで持っていた固定観念や既成概念を壊してくれている気持ちよさを感じる事ができました。

――本作で読者に注目してほしい点などがありましたら、お聞かせください。

ボクがどれだけ楽しい話を語ってもVRの本当の楽しさはVRでしか味わえません。それでもVR世界の楽しかった出来事を沢山の方に知ってもらいたい。

コミュニケーションの楽しさや難しさは現実にもありますが、コミュ力が無いボクでも手軽に楽しめていると言う所を見てもらいたいですね。

――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。

今後も沢山の作品を描いていきます。これからも応援していただけると嬉しいです！